TMS治療(磁気刺激治療)の特徴

ストレスが積み重なると脳の働きが低下し、
うつ病や抑うつ状態を引き起こす原因になります。
磁気刺激治療(TMS)は、脳に磁気をあて、脳の働きを回復させることで
ストレスやうつ病を改善させる新たな治療方法です。
医学的には「反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)」とも言われています。

当院では、新たなストレスやうつ病の治療方法である「磁気刺激治療(TMS)」を専門に治療を行っています。

TMS治療のメリット!

<TMS治療の7つの大きな特徴>

  1. うつ病の約8割が軽症化 ※1
  2. うつ病の原因とされる脳の機能を改善
  3. 薬に依存しない新たな治療方法
  4. 薬の服用より治療期間が短い
  5. 副作用がほとんどない
  6. 1回の治療時間はわずか20分
  7. 治療コース終了後もメンテナンスで
    再発予防

イラストでわかる!TMS治療動画

TMS治療の適応症状

当院では下記の症状に効果があります。

  • うつ病
  • 双極性障害(躁うつ病)
  • 高いストレス状態
  • 下記の症状とうつ病を併発している場合のうつ病治療
    統合失調症/発達障害/適応障害/パーソナリティ障害/心身症/パニック障害/PTSD/依存症/身体表現性障害/PMS・PMDD/強迫性障害など

TMS治療が最適な人とは

  • うつ病がなかなか治らない
  • 抗うつ薬が効かない
  • 抗うつ薬の副作用がつらい
  • 抗うつ薬を減薬したい
  • 抗うつ薬の離脱症状が不安である
  • 抗うつ薬を服用することに抵抗がある
  • 身体への負担が少ない治療をしたい
  • 副作用が少ない治療をしたい
  • 電気けいれん療法はできれば受けたくない

磁気刺激治療(TMS)は、抗うつ薬による治療や電気けいれん療法で不安を感じている方に新たな選択肢になります。
まだ日本では導入しているクリニックは数少ない状況ですが、効果実績は抗うつ薬よりあると言われていますので、新たなうつ病治療をご検討されている方にはお勧めの治療法になります。

TMS治療を受ける際の注意点

12歳(中学生)以上でしたら、基本的にどなたでも受けることが可能です。
治療回数や治療期間は症状やご状態によって異なりますので、診察の際に医師より詳しくご説明いたします。

TMS治療の方法

TMSの治療は医師の指示のもと、専門のスタッフが行っています。
個室で行いますので、リラックスしてお受けいただけます。

TMS治療の流れ

  1. 磁気刺激治療(TMS)についての説明

    磁気刺激治療(TMS)についての説明

    医師および専門のスタッフより磁気刺激治療の注意点について説明いたします。
    治療に際して、不安なことがございましたら、どんなことでもご相談ください。

  2. レーザーターゲット部位測定

    レーザーターゲット部位測定

    正確な治療部位を同定するために当院では、レーザーシステムにおける治療部位ターゲットを取り入れています。
    2009年に開発された、WilliamBeamによるF3アプリケーションを使用します。
    背外側前頭前野DLPFCのターゲット方法は、国籍・年齢・性別などの解剖学的な誤算の影響がないとされています。

    【参考論文】
    1)Brain Stimul. 2009 January 1; 2(1): 50‒54.
    doi:10.1016/j.brs.2008.09.006. An efficient and accurate new method for locating the F3 position for prefrontal TMS applications,William Beam, B.S., Jeffrey J. Borckardt, Ph.D., Scott T. Reeves, M.D., and Mark S.
    George,M.D.
    2)Brain Stimulation 4(5) · May 2015 with 89 Reads DOI: 10.1016/j.brs.2015.05.008 Concordance Between BeamF3 and MRI-neuronavigated Target Sites for Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation of the Left Dorsolateral Prefrontal Cortex.

  3. 磁気刺激治療(TMS)開始

    磁気刺激治療(TMS)開始

    頭部に機器をセットし磁気をあてていきます。
    ペンでコツコツと叩くような感覚があります。
    治療時間は20分程度です。
    ゆっくりお休みいただいたり、スマホを見たりしながら治療を受けられます。
    ※初回は1時間程度になります。

  4. 磁気刺激治療(TMS)終了

    磁気刺激治療(TMS)終了

    磁気刺激治療終了です。
    お疲れ様でした。

TMS治療の期間

ご状態にもよりますが、うつ病の場合、治療回数は30回ほどで終了となり、治療期間はおおよそ1ヶ月半~6ヶ月となります。
ストレス治療の場合、4回以上で1ヶ月位の方が多いです。学校帰りや仕事帰りに通院したい方、土日に通院したい方、休職中の方などその方のライフスタイルを十分に考慮して、なるべくストレスがかからないような治療を心掛けています。
治療回数や期間は、医師と相談しながら決めますので、ご都合に合わせて治療を行うことが可能です。

※ご状態によっては、上記に当てはまらないケースもございます。

TMS治療の費用自由診療

自由診療について詳しくはこちら

うつ病TMS治療

1回…18,340(税抜)

30回…550,200(税抜)

ストレスTMS治療 1回…18,340(税抜)

TMS治療の安全性や治療実績

TMS治療は、2002年にカナダで承認され、その後2008年にアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)でうつ病治療の医療器具として認可を受けており、多くの治療効果をあげています。精神疾患の中でもうつ病の新たな選択肢として、世界的に認知されている治療法です。
既にアメリカ・カナダ・ヨーロッパでは、多くの病院でTMSによる治療を受けることが可能です。
2012年にはNHKスペシャルでアメリカにおける磁気刺激治療(TMS)が取り上げられ、話題となり書籍化もされています。

他の治療との違い

磁気刺激治療(TMS)
治療期間 1ヶ月半~6ヶ月
副作用 副作用ほとんどなし
仕事 勤務しながら通院
効果 約8割が改善※1
費用 約60~100万円
薬物療法&カウンセリング
治療期間 約5年
副作用 副作用あり
仕事 休職・退職
効果 約5割が改善

(1剤目・2剤目服用)

費用 約72万円

(14.4万円/年)

電気けいれん療法
治療期間 数週間~数ヶ月
副作用 身体に大きな負担
仕事 休職
効果 約7~8割が改善
費用 約50~70万円

(入院費含む)

現在、日本で行われている主なうつ病の治療として、磁気刺激治療・薬物療法&カウンセリング・電気けいれん療法があります。
磁気刺激治療は治療期間も短く、仕事を続けながら通院して改善することができます。
身体への負担も少ないことから、今後期待できる新たな治療法といえるでしょう。

当院の治療実績

当院では約8割の方に大きな改善が見られ、約6割の方が治りました

当院では約8割の方に大きな改善が見られ、約6割の方が治りました。※1

※1 治療30回時点でHAM-Dの点数が7点以下に改善した方を寛解、半分に減少した方を軽症化とした時の割合。
新宿ストレスクリニック本院(旧新宿メンタルクリニック アイランドタワー含む)2013年6月~2016年2月現在の788人を対象とした治療結果

TMS治療の原理と効果について

うつは「心の病気」ではなく「脳の病気」と考えられています。うつの症状を発症している脳は、血流や代謝が低下している可能性があります。
下記は、脳の血流や代謝の様子の画像です。
うつ病を発症している脳は、血流や代謝が低下していることが分かります。

TMS治療の原理と効果について 磁気刺激治療の仕組み

TMS治療(磁気刺激治療)は
経頭蓋磁気刺激治療(けいとうがいじきしげきちりょう)のことで、
新しいうつ病治療の選択肢のひとつです。
磁気刺激によって脳の活動を回復させ、うつを改善する治療です。

磁気刺激治療は「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」に磁気刺激を与えます。
「背外側前頭前野」はDLPFCと言われています。DLPFC(背外側前頭前野)の機能とは

  • ①判断、意志、興味をつかさどる
    機能が低下すると、やる気がなくなる
  • ②扁桃体(へんとうたい)のバランスを整える
    扁桃体は、恐怖や不安、悲しみ、自己嫌悪などの感情をつかさどり、機能が低下すると、これらの感情が強くでます。

脳の左側の背外側前頭前野(DLPFC)の活動が低下し、逆に扁桃体(へんとう体)が過剰に活発に反応する状態を、うつ病のメカニズムと考えています。
磁気は神経細胞を通じて、さらに深部にある感情をつかさどる「扁桃体(へんとうたい)」に二次的な刺激を与え、脳の活動を回復させることができます。(治療の効果には個人差があります。)

国内では、東京、横浜、京都などの病院や医療センター等の医療施設で治験者を募集し、臨床研究が実施されています。
海外ではうつ病治療関連以外にも研究が進んでおり、脳卒中後遺症やパーキンソン症候群に対して磁気刺激治療を行っている病院もあります。さらに尿失禁治療にも磁気刺激治療の研究が進められています。

磁気刺激治療は副作用がほとんどない治療です。

磁気刺激治療は副作用がほとんどない治療です

※Janicak PG, et al. J Clin Psychiatry 69:222-232, 2008 Rosenquist PB, et al. Psychiatry Res. 2013

症例報告

32歳 女性

うつ病(抗うつ薬服用4年)

他院にてうつ病の薬物治療を4年続けていましたが、効果がなかなか出ず、副作用(手の震え)を訴えていました。
当院の磁気刺激治療10回目の治療直後からは気分が良い状態が続き、スッキリしたと実感でき、さらに磁気の刺激が気持ちよく感じるとおっしゃっていました。
20回目を過ぎたあたりから、雑誌を読んだり、ドラマを観たり、編み物など好きな事にある程度集中することができるようになったそうです。
30回を終了する頃には、抗うつ薬の副作用や気分変調に苦しむ日々を考えると夢のような治療と実感していただきました。

44歳 男性

双極性障害(抗うつ薬服用6ヶ月)

うつ傾向があるのではないかと来院されて、光トポグラフィー検査を行いました。
データ化された結果でご状態をご理解いただき、治療を開始しました。
治療4回目頃からとても気持ちが軽くなったと実感していただき、磁気刺激にも慣れたようです。15回目には、色々な物事に対して、前向きな気持ちが持てるようになった気がするとのことでした。
遠方に住む親の介護を行いながらの治療で大変でしたが、治療を継続的に続けていただいたので、治療終了時には症状が軽くなったという結果がでました。

39歳 女性

うつ病

他クリニックにて薬の処方に対して不信感があったため、当院にて光トポグラフィー検査で来院されました。薬の服用は絶対に嫌とのことでしたので、磁気刺激治療を開始することになりました。
生理前後でうつ状態になることが多かったのですが、治療10回を終えて大丈夫になりました。朝も起きることができ、頭もスッキリしているので、以前より前向きに考えられるようになったそうです。30回の治療後は、今まで通り普通の生活ができています。

65歳 女性

うつ病(抗うつ薬服用10年)

うつ状態が30年以上続いており、薬の副作用で身体中の痛みを訴えていました。
治療1回目で頭がスッキリし、体も少し軽くなったように感じていただきました。
治療10回目終了時には、疲れも痛みも大分よくなっていきました。
治療を継続することで、気分の良い日が多くなり、30年以上もうつ病で悩んでいたことがうそのように元気になったとおっしゃっていました。
台所に立つことも趣味も少しずつできるようになり、治療終了後はとても喜んでおられました。

よくいただくご質問

1回で効果が分かりますか?
個人差はございますが、1回で効果が分かる治療ではありませんので、継続的に外来通院行うことで効果を徐々に実感される治療になります。
抗うつ薬を服用していますが、併用して磁気刺激治療(TMS)を受けられますか?
抗うつ薬を服用している方は、併用して磁気刺激治療(TMS)を受けていただきます。治療中はご状態をみながら、抗うつ薬の減薬や断薬も行っていきます。
治療は半永久的にずっと受け続けなくてはいけないのですか?
ご状態により、治療回数と治療期間は医師が決めますので、まずは決めた回数は必ず最後まで受けていただきます。その時点で状態が改善された場合は、治療は終了になります。
再発がご心配な方には、メンテナンス治療もご案内しています。
磁気刺激治療(TMS)は保険適用ですか?
磁気刺激治療(TMS)は、現在、日本では保険診療ではございません。当院ではうつ病でお悩みの多くの方に受けていただきたいという思いから、なるべく負担にならないような価格設定を行い、ご案内しております。
休職中に短期間で治療をしたいのですが、可能ですか?
可能です。休職期間中を利用して、短期集中で磁気刺激治療を行う会社員の方は多くいらっしゃいます。ご状態にもよりますが、最短1ヶ月半で改善している方もいらっしゃいますので、詳しくは医師にご相談ください。
受験を控えた息子がうつ病のようです。磁気刺激治療を受けて大丈夫ですか?
大学受験や高校受験を控えたうつ病の受験生も磁気刺激治療(TMS)を受けられています。入試前に治療を受けることで、状態が改善し、効率的に学習することができますので、一度ご相談にお越しください。無事に試験を突破し、合格された方も多くいらっしゃいます。
こどもは磁気刺激治療(TMS)を受けられますか。
子供(12歳未満)は受けれません。当院では12歳(中学生)以上の方でしたら受けられます。
磁気刺激治療(TMS)は治療中に痛みはありますか?
治療中はペンで頭をコツコツと叩くような感覚があります。
治療中の痛みに関しては個人差がございますが、
治療回数を重ねることでほとんど痛みは気にならなくなりますので、ご安心ください。

詳しくは医師よりご説明いたしますので、
磁気刺激治療(TMS)にご興味のある方は、
お気軽にご相談にお越しください。

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