薬に頼らないストレス・うつ病の新しい治療方法
薬に頼らないストレス・うつ病の新しい治療方法
ストレスが積み重なると脳の働きが低下し、
うつ病や抑うつ状態を引き起こす原因になります。
磁気刺激治療(TMS)は、脳に磁気をあて、脳の働きを回復させることで
ストレスやうつ病を改善させる新たな治療方法です。
医学的には「反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)」とも言われています。
当院では、新たなストレスやうつ病の治療方法である「磁気刺激治療(TMS)」を専門に治療を行っています。
<TMS治療の7つの大きな特徴>
当院では下記の症状に効果があります。
磁気刺激治療(TMS)は、抗うつ薬による治療や電気けいれん療法で不安を感じている方に新たな選択肢になります。
まだ日本では導入しているクリニックは数少ない状況ですが、効果実績は抗うつ薬よりあると言われていますので、新たなうつ病治療をご検討されている方にはお勧めの治療法になります。
TMS治療は、2002年にカナダで承認され、その後2008年にアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)でうつ病治療の医療器具として認可を受けており、多くの治療効果をあげています。精神疾患の中でもうつ病の新たな選択肢として、世界的に認知されている治療法です。
既にアメリカ・カナダ・ヨーロッパでは、多くの病院でTMSによる治療を受けることが可能です。
2012年にはNHKスペシャルでアメリカにおける磁気刺激治療(TMS)が取り上げられ、話題となり書籍化もされています。
磁気刺激治療(TMS) | |
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治療期間 | 1ヶ月半~6ヶ月 |
副作用 | 副作用ほとんどなし |
仕事 | 仕事に支障なく通院 |
効果 | 約8割が改善※1 |
費用 | 約60万円(30回) |
薬物療法&カウンセリング | |
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治療期間 | 約5年 |
副作用 | 副作用あり |
仕事 | 副作用がでると 仕事に支障あり |
効果 | 約5割が改善 (1剤目・2剤目服用) |
費用 | 約72万円 (14.4万円/年) |
電気けいれん療法 | |
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治療期間 | 数週間~数ヶ月 |
副作用 | 身体に大きな負担 |
仕事 | 入院のため 仕事に支障あり |
効果 | 約7~8割が改善 |
費用 | 約50~70万円 (入院費含む) |
現在、日本で行われている主なうつ病の治療として、磁気刺激治療・薬物療法&カウンセリング・電気けいれん療法があります。
磁気刺激治療は治療期間も短く、仕事を続けながら通院して改善することができます。
身体への負担も少ないことから、今後期待できる新たな治療法といえるでしょう。
当院では約8割の方に大きな改善が見られ、約6割の方が治りました。※1
※1 治療30回時点でHAM-Dの点数が7点以下に改善した方を寛解、13点以下の方を軽症とした時の割合。
新宿ストレスクリニック本院(旧新宿メンタルクリニック アイランドタワー含む)2013年6月~2020年9月現在の2,573人を抽出した治療結果
うつは「心の病気」ではなく「脳の病気」と考えられています。うつの症状を発症している脳は、血流や代謝が低下している可能性があります。
下記は、脳の血流や代謝の様子の画像です。
うつ病を発症している脳は、血流や代謝が低下していることが分かります。
磁気刺激治療は「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」に磁気刺激を与えます。
「背外側前頭前野」はDLPFCと言われています。DLPFC(背外側前頭前野)の機能とは
脳の左側の背外側前頭前野(DLPFC)の活動が低下し、逆に扁桃体(へんとう体)が過剰に活発に反応する状態を、うつ病のメカニズムと考えています。
磁気は神経細胞を通じて、さらに深部にある感情をつかさどる「扁桃体(へんとうたい)」に二次的な刺激を与え、脳の活動を回復させることができます。(治療の効果には個人差があります。)
国内では、東京、横浜、京都などの病院や医療センター等の医療施設で治験者を募集し、臨床研究が実施されています。
海外ではうつ病治療関連以外にも研究が進んでおり、脳卒中後遺症やパーキンソン症候群に対して磁気刺激治療を行っている病院もあります。さらに尿失禁治療にも磁気刺激治療の研究が進められています。
磁気刺激治療は、抗うつ薬の服用に比べて、副作用がほとんどないことがメリットです。
抗うつ薬の服用では、多くの方に「頭痛」「吐き気」「食欲不振」「手足の震え」などの副作用がみられるといわれています。せっかく抗うつ薬の効果でうつ症状が良くなっても、副作用で悩むのは避けたいものです。
一方、磁気刺激治療は、個人差はありますが、磁気の刺激により頭皮の部分的な痛み(不快感)を感じる場合があります。しかし軽度なものであり、回数を重ねることで痛み(不快感)は気にならなくなる方がほとんどです。
磁気刺激治療はとても安全なうつ病治療なのです。
※Janicak PG, et al. J Clin Psychiatry 69:222-232, 2008 Rosenquist PB, et al. Psychiatry Res. 2013
32歳 女性
うつ病(抗うつ薬服用4年)
他院にてうつ病の薬物治療を4年続けていましたが、効果がなかなか出ず、副作用(手の震え)を訴えていました。
当院の磁気刺激治療10回目の治療直後からは気分が良い状態が続き、スッキリしたと実感でき、さらに磁気の刺激が気持ちよく感じるとおっしゃっていました。
20回目を過ぎたあたりから、雑誌を読んだり、ドラマを観たり、編み物など好きな事にある程度集中することができるようになったそうです。
30回を終了する頃には、抗うつ薬の副作用や気分変調に苦しむ日々を考えると夢のような治療と実感していただきました。
44歳 男性
双極性障害(抗うつ薬服用6ヶ月)
うつ傾向があるのではないかと来院されて、光トポグラフィー検査を行いました。
データ化された結果でご状態をご理解いただき、治療を開始しました。
治療4回目頃からとても気持ちが軽くなったと実感していただき、磁気刺激にも慣れたようです。15回目には、色々な物事に対して、前向きな気持ちが持てるようになった気がするとのことでした。
遠方に住む親の介護を行いながらの治療で大変でしたが、治療を継続的に続けていただいたので、治療終了時には症状が軽くなったという結果がでました。
39歳 女性
うつ病
他クリニックにて薬の処方に対して不信感があったため、当院にて光トポグラフィー検査で来院されました。薬の服用は絶対に嫌とのことでしたので、磁気刺激治療を開始することになりました。
生理前後でうつ状態になることが多かったのですが、治療10回を終えて大丈夫になりました。朝も起きることができ、頭もスッキリしているので、以前より前向きに考えられるようになったそうです。30回の治療後は、今まで通り普通の生活ができています。
65歳 女性
うつ病(抗うつ薬服用10年)
うつ状態が30年以上続いており、薬の副作用で身体中の痛みを訴えていました。
治療1回目で頭がスッキリし、体も少し軽くなったように感じていただきました。
治療10回目終了時には、疲れも痛みも大分よくなっていきました。
治療を継続することで、気分の良い日が多くなり、30年以上もうつ病で悩んでいたことがうそのように元気になったとおっしゃっていました。
台所に立つことも趣味も少しずつできるようになり、治療終了後はとても喜んでおられました。
TMSの治療は医師の指示のもと、専門のスタッフが行っています。
個室で行いますので、リラックスしてお受けいただけます。
医師および専門のスタッフより磁気刺激治療の注意点について説明いたします。
治療に際して、不安なことがございましたら、どんなことでもご相談ください。
正確な治療部位を同定するために当院では、レーザーシステムにおける治療部位ターゲットを取り入れています。
2009年に開発された、WilliamBeamによるF3アプリケーションを使用します。
背外側前頭前野DLPFCのターゲット方法は、国籍・年齢・性別などの解剖学的な誤算の影響がないとされています。
【参考論文】
1)Brain Stimul. 2009 January 1; 2(1): 50‒54.
doi:10.1016/j.brs.2008.09.006. An efficient and accurate new method for locating the F3 position for prefrontal TMS applications,William Beam, B.S., Jeffrey J. Borckardt, Ph.D., Scott T. Reeves, M.D., and Mark S.
George,M.D.
2)Brain Stimulation 4(5) · May 2015 with 89 Reads DOI: 10.1016/j.brs.2015.05.008 Concordance Between BeamF3 and MRI-neuronavigated Target Sites for Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation of the Left Dorsolateral Prefrontal Cortex.
頭部に機器をセットし磁気をあてていきます。
ペンでコツコツと叩くような感覚があります。
治療時間は20分程度です。
ゆっくりお休みいただいたり、スマホを見たりしながら治療を受けられます。
※初回は1時間程度になります。
磁気刺激治療終了です。
お疲れ様でした。
ご状態にもよりますが、うつ病の場合、治療回数は30回ほどで終了となり、治療期間はおおよそ1ヶ月半~6ヶ月となります。
ストレス治療の場合、4回以上で1ヶ月位の方が多いです。学校帰りや仕事帰りに通院したい方、土日に通院したい方、休職中の方などその方のライフスタイルを十分に考慮して、なるべくストレスがかからないような治療を心掛けています。
治療回数や期間は、医師と相談しながら決めますので、ご都合に合わせて治療を行うことが可能です。
※ご状態によっては、上記に当てはまらないケースもございます。
磁気刺激治療(TMS) |
1回…19,800円(税込) 30回…594,000円(税込) |
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12歳(中学生)以上でしたら、基本的にどなたでも受けることが可能です。
治療回数や治療期間は症状やご状態によって異なりますので、診察の際に医師より詳しくご説明いたします。
詳しくは医師よりご説明いたしますので、
磁気刺激治療(TMS)にご興味のある方は、
お気軽にご相談にお越しください。
ご相談や初診のご予約はお気軽に
うつ病の自己診断(セルフチェック)をスマホやPCから簡単に行えます。
ご希望の院や日時を選べます。初診の方はWEBからのご予約を24時間受け付けております。
当院や治療内容について、詳しくご紹介している資料を無料でご請求いただけます。