双極性障害(躁うつ病)とは

双極性障害(躁うつ病)とは

従来、「うつ病」と並んで「躁うつ病」という病名が広く使われてきましたが、最近では、「双極性障害」という病名を目にする機会が増えているのではないでしょうか。
双極性障害とは、まさに「躁うつ病」のことです。躁状態と抑うつ状態の二極性の症状がみられるのが特徴です。
個人差もありますが、躁状態は2~3日から数週間続きます。その後、抑うつ状態へと陥り、それまでに自分がしてしまったことの重大さに苦しむことになります。こうした状態が繰り返し起こるのが双極性障害(躁うつ病)です。

双極性障害(躁うつ病)とはうつ状態と躁状態が繰り返し起きます

双極性障害にはI型とⅡ型があります

双極性障害には「双極性障害Ⅰ型」と「双極性障害Ⅱ型」と呼ばれる2つのタイプがあります。「双極性障害Ⅰ型」は躁方向への気分の変化が激しい“躁状態”になる場合で、「双極性障害Ⅱ型」は躁方向への気分の変化が“軽い躁状態”になる場合とされています。
ちなみに、「双極性障害Ⅱ型」が双極性障害の多くの割合を占めています。

躁状態と軽躁状態について

躁状態は、抑うつ状態とは正反対の状態だと考えれば、分かりやすいでしょう。
自覚症状としては、病的な感覚はなく、とにかく気分が良く、前向きな気持ちで幸せな状態です。眠らなくても平気、食べなくても平気というのも躁状態の特徴で、朝から晩まで動き回っても、疲れて休むということをしません。つまり、日常生活に支障がでるような過剰な躁状態のことを示します。
軽躁状態は、文字通り、軽度の躁状態です。ただし、軽躁状態だからといってすぐに病的だというわけではありません。おそらく、これは誰もが少し経験したことがあるのではないでしょうか。例えば、軽くお酒を飲んで、気分が高揚し、気持ちが大きくなっている時や、徹夜明けの空元気などは軽躁状態です。
軽躁状態の時は、精力的で頭の回転が良く、気持ちが大きくなっていたり、生産性が上がり創造的なアイデアが生まれ、物事に冒険的に挑んだりすることができます。これが仕事や学業面で発揮されると優れた業績をあげることになるでしょう。ですから、軽躁状態はあらわれ方によっては問題とはいえないのです。
つまり、日常生活に支障が出ない範囲内で収まっている場合の軽躁状態は問題ありません。しかし、日常生活に多少支障がでるような場合は、普通ではない状態、つまり異常とみなされ、病的なものとして捉えられます。

日常生活に支障=躁状態
日常生活に支障=軽躁状態

躁状態や軽躁状態にみられる具体的な症状は下記になります。

精神状態

  • 気分爽快
  • 自信過大
  • 高揚感
  • 過度に楽天的
  • 幸福感
  • 誇大妄想
  • 観念奔逸
    (方向もさだまらないまま、
    次から次へと考えが湧いて
    きて、止められない状態)
  • 自我感情の亢進
    (自分の感情が高ぶった
    状態が続く)
  • 注意の天導性
    (注意力や集中力が
    欠如している状態)
  • 自尊心の肥大
    (自分の人格を大切にする
    気持ちが大きすぎる状態)

など

行動面の症状

  • 多弁(よくしゃべる)
  • 脱線(話が脱線する)
  • 多動(落ち着きがなく、
    よく動き回る)
  • 濫費(金銭の浪費が激しい)
  • 無遠慮
  • 頻回の外出
  • 尊大(ひどく偉そうに
    人を見下す)
  • 暴力
  • 傲慢
  • 食欲亢進
  • 易悠性(些細なことで
    すぐ怒る)
  • 攻撃的
  • 性欲亢進
  • 飲酒量増加
  • 行為心拍(意欲が異常に
    高まり、次々と行動をする)
  • やりすぎ
  • 不眠

など

躁状態と抑うつ状態を繰り返す!

双極性障害(躁うつ病)は、躁状態と抑うつ状態を繰り返します。繰り返すことにより、自覚的あるいや衝動的に日常生活に支障が出るような行動が起こりやすくなります。
また、高まった感情を簡単に抑えられないどころか、むしろ感情は勢いを増していく傾向にあります。したがって、双極性障害(躁うつ病)は、早めに正確な診断と的確な治療を行うことがとても必要なのです。
何か変だなと思ったら、お早めに精神科や心療内科へ受診することをお勧めします。

「何か変」そう感じる
あなたやご家族へ

うつ病と双極性障害(躁うつ病)の見極めが重要!

双極性障害(躁うつ病)の場合、躁状態と抑うつ状態が繰り返す状態になりますので、医師の問診だけでは、一定の期間、症状を診てみないと正確な診断をすることができない現状です。

双極性障害(躁うつ病)
の診断について

そこで、当院では光トポグラフィー装置を導入し、グラフデータでうつ病や双極性障害(躁うつ病)のパターンかどうかが分かる検査を取り入れています。グラフデータと医師の問診で総合的に症状を診断します。検査結果は検査当日に分かりますので、迅速に正確な診断が可能です。正確な診断をご希望される方は、ぜひお気軽にご相談ください。

新たなうつ病・双極性障害(躁うつ病)治療とは

当院では、新たなうつ病・双極性障害(躁うつ病)治療として「磁気刺激治療(TMS)」を導入しています。
脳に磁気で刺激を与え脳の動きを活性化させることで、うつ状態を改善できる新たな治療方法です。薬の服用で効果がみられない方や薬の副作用で悩まれている方にとても有用な治療です。