うつ病とひきこもり
~状況を受け止めて適切な対応を~

うつ病とひきこもり~状況を受け止めて適切な対応を~
うつ病とひきこもり~状況を受け止めて適切な対応を~
うつ病とひきこもり~状況を受け止めて適切な対応を~

うつ病は「心の病気」「心の風邪」などといわれることがありますが、周りが感じている以上に本人は辛い思いをしています。
「憂うつで何をする意欲もない」
「食事をする気分にもならない」
「体が重く思うように動けない」
このような症状が続いてしまうことから、本人は元気に生活をすることができなくなってしまいます。
しかし周囲からはその辛さが理解されないと、本人へのストレスが大きくなってしまい、それがきっかけとなって「ひきこもり」になってしまうことがあります。
ここでは、うつ病とひきこもりについてお伝えします。

どんな家庭でも起こり得る
「うつ病」「ひきこもり」

どんな家庭でも起こり得る「うつ病」「ひきこもり」
どんな家庭でも起こり得る「うつ病」「ひきこもり」

うつ病は約15人に1人がなる病気だと言われていますので、誰がなってもおかしくはありません。日常生活の中で強くストレスを感じることが長く続いた場合、うまくストレスを発散させることができなければ、うつ病を引き起こすきっかけとなってしまうのです。
うつ病は自分自身の「弱さ」でも「甘え」でもありません。むしろ頑張りすぎてしまう真面目で几帳面な人がうつ病となってしまう傾向にあります。
またうつ病になっても自分自身を責めてしまう人が多くいます。そして将来に対して不安感を抱くようになり、次第にひきこもりになってしまうことがあります。
このように「うつ病」も「ひきこもり」は、誰しもが引き起こす可能性があるということを認識しておくことがとても大事です。

ひきこもりは適切な対応をしないと
長期化する可能性が

内閣府が調査したひきこもりに対する調査をみますと、「自室からは出るが,家からは出ない」「自室からほとんど出ない」という自宅から外に出ることができない人は全国で9.2万人となっています。また「ふだんは家にいるが,近所のコンビニなどには出かける」というものまで含めると、約70万人ほどになることが分かっています。
参考:内閣府「ひきこもり群の定義と推計数」
ひきこもりはさまざまな要因によって引き起こされる状態をいいますが、子供からお年寄りまで幅広い年齢層で確認することができます。

ひきこもりは適切な対応をしないと長期化する可能性が
ひきこもりは適切な対応をしないと長期化する可能性が

仕事や人間関係など社会的な要因によってストレスが大きくなったときに引き起こされるものもありますが、うつ病によって不安感が大きくなることによって、人と関わることが困難となり引き起こされるものも少なくありません。
もしうつ病が原因でひきこもりになっているのであれば、家族からの理解が必要になります。適切な対応を行わないと、ひきこもりが長期化してしまうことがあるからです。

家族に必要な対応

家族に必要な対応
家族に必要な対応

うつ病によるひきこもりは、本人による「甘え」や「怠け」ではありませんから、家族の適切な対応がなければ問題を解決することはできません。
周りからはそのように見えてしまうことがあるかもしれませんが、本人にとっては抜けだしたくても抜けだせない状況であり、とても苦しんでいるということを理解しなければなりません。
もしそのような苦しみを理解せずに励ますような言葉をかけてしまった場合、さらにストレスを大きくさせてしまいます。本人にそのようなつもりで言ったわけではなくても、状況をこじらせてしまうこともあるので注意が必要です。
無理に言葉で状況を変えようとしたり、部屋から出そうとしたりするのではなく、まずは本人の苦しさを受け止めるようにします。本人と適度な距離を保ちながら、温かく接していくようにするのです。
本人が安心して過ごすようにできることが一番大事です。家族からすると「なぜそうなったのか」ということが気にはなりますが、これからどのように過ごしていくかを考えることが必要なのです。

専門医や専門機関に相談する

専門医や専門機関に相談する
専門医や専門機関に相談する

ひきこもりは本人が辛いだけではなく、家族にとっても辛い状況であることは間違いありません。
しかし家族だけで解決しようとしてしまうことが少なくありません。そして家族間で責めあってしまったり、自身を責めてしまうようなことがあります。場合によっては、本人の行動に目を皿のようにして見守ってしまい、変化に対して一喜一憂してしまうこともあります。
このような状況が続いてしまうと、自宅や家族が本人にとって安らぎの場所ではなくなってしまい、追い詰めてしまうことになってしまいます。これではいつまでたっても状況を良くすることはできません。
また本人だけではなく、家族も社会から孤立してしまうことになります。
家族で抱え込んでしまうのではなく、第三者の関係機関等に相談することをおすすめします。
本人が元気になることは大事ではありますが、まず家族が元気であることが先決です。相談機関にありのままを話すことで、家族自身の気持ちを整理することができるようになるのです。

まずは現状を「変えたい」という
お気持ちをしっかりと。

ひきこもりは、本人だけの問題でない場合も少なくはありません。
それぞれの家庭環境があり、それぞれの生き方があります。ひきこもりはうつ病が原因で引き起こされる場合もあります。まずは現状を「変えたい」という思いを強く持ち、自己判断ではなく、専門機関へ相談することが早期発見・早期回復につながります。
新宿ストレスクリニックは、本人以外の相談も行っています。本人が受診を嫌がることもありますが、そのような際でも家族や周囲の人が前向きに取り込むことが大切です。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなストレス・うつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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