SNSにおけるストレス発散の危険性とは〜相手への思いやりが大切です〜

SNSにおけるストレス発散の危険性とは〜相手への思いやりが大切です〜
■SNSがメンタルへルスに与える影響
■SNSがメンタルへルスに与える影響

手軽な連絡手段やビジネスに活用されているSNS。皆さんもLINEやFacebookなど何かしらのSNSを使っているのではないでしょうか。 SNSには、遠くの人と時間や距離を気にせず連絡が取れたり、人を身近な存在と感じられたりと、メリットがたくさんあります。

しかし、あまりに簡単に使えてしまうSNSは、何気なく発信した言葉が誰かをひどく傷つけてしまうことがあります。 そうした危険性を重く受け止め、「一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)」(ByteDance、Facebook Japan、LINE、Twitter Japanが中心となってSNSでの課題に対応する組織)は、2020年5月26日にSNSの適切な利用に関する緊急声明を出しました。

思いやりを忘れて放たれた言葉は、凶器になります。 その言葉を目にした人を傷つけ、場合によってはうつ病にさせてしまったり、自殺を考えさせてしまったりする危険性もあるのです。 今回は、発信者本人が気づきにくい、SNSにおけるストレス発散の危険性についてお話しします。

SNSとは

SNSは、Social Networking Service(ソーシャルネットワークサービス)の略で、インターネットを通じて「ソーシャル=社会的な、ネットワーキング=つながりを提供するサービス」という意味です。
情報の発信・共有・拡散に便利なソーシャルメディアのひとつですが、ブログや動画配信のように配信者からユーザーへ情報が提供されるのではなく、人と人がコミュニケーションを取ることを主な目的としているのがSNSの特徴です。

日本でよく使われているSNSといえば、Facebook、Twitter、Instagram、LINEの4大サービス。それぞれに便利さや楽しみ方があり、4つのうち1つも使ったことがないという方は少ないのではないでしょうか。誰でも簡単に広い世界とつながれることから、現代ではプライベートだけでなく、ビジネスにも欠かせないツールのひとつとなっています。

SNSがメンタルへルスに
与える影響

SNSがメンタルへルスに与える影響
SNSがメンタルへルスに与える影響

一昔前は、顔も知らない相手と連絡を取ることは、誰もが警戒する行為でした。
しかし、SNSの普及で、私たちは顔を知らない不特定多数の相手と「つながること」に何の不思議も感じなくなったように思います。
その軽快な人とのつながりは、私たちの暮らしやビジネスの可能性を広げました。海外では、「自己表現の場」や「距離や時間の障壁を克服して、情報を交換できる場」としてSNSを高く評価する研究報告も多数存在します。

一方で、SNSはメンタルヘルスに悪影響だとする研究も進められています。その理由は、SNSを起因とするうつ病の発症、凄惨ないじめや自殺といった痛ましい事件などが増加しているためです。
原因は多岐にわたっているものの、SNSが「自分と他人を比べる場」となっていて、それが病気や事件につながる大きな要素になっていることは疑いようがありません。

人は本能的に、自分と他者を比較することで、自分の容姿や性格、能力などの社会的価値・立ち位置を確かめながら生きる傾向があります。その比較対象は自分の心理状態によって変わり、自信があるときは自分より優れた人と、自信がないときは自分より劣った人と比べて、自信を取り戻そうとするといわれています。
そのため、例えばコロナ渦中の不安なときや仕事がうまくいかないつらいときなどに、友人知人の幸せそうなSNSを目の当たりにすると、歪んだ認識やうらやむ気持ちが生まれ、精神的に追い詰められていってしまうのです。
その気持ちが劣等感や自己否定につながることもあれば、他者を攻撃することで自分の抱えた不安やストレスを発散しようとする行為になることもあります。

SNSは近未来的な技術や発展、楽しみ方の域を超えて、人の健康と幸せに影響しはじめてしまったといえるかもしれません。

SNSの健全な使い方を知ろう

SNSの健全な使い方を知ろう
SNSの健全な使い方を知ろう

名無しや偽名で投稿できる匿名性、自分や周囲の人のことを知らない相手だからこそ表現できる自由度、誰かから物理的な危害を加えられることはないという安心感。 これらはSNSのメリットであると同時に、「相手の気持ちを考える」という対話に大切な気持ちを忘れさせてしまっているようにも思います。 SNSに投稿するとき、自分は以下のことを意識できているか、今一度考えてみましょう。

  • 誹謗中傷、批判は書かない
  • 愚痴はLINEなどで個人的に話を聞いてくれる人にだけこぼす
  • ネガティブな言葉を避け、よりポジティブな表現を使う
  • 意図せず誰かを傷つけてしまったら素直に謝る
  • SNS内の悪質なストーキングやハラスメントに遭ったら、対立するのではなく「スルー」か「ブロック」

いかがでしょうか。 これらは、投稿者側の炎上や無用な攻撃を避けるためにも重要です。
投稿した一言が攻撃対象にされ、学校や職場が晒されて迷惑がかかり、自宅や家族に危険が迫り、内定まで取消しされたというケースもあります。
話し言葉と違って温度のない文字(文章)は、もともと気持ちが伝わりにくく、誤解されやすい傾向にあります。文字で伝える気持ちは、ポジティブな言葉ならこちらの意図が半減して伝わり、ネガティブな言葉なら何倍もの攻撃性を持って相手に伝わってしまうことも多いのです。

SNSは、決してそれ自体が悪いものではありません。
例えば、災害時はtwitterで投稿された災害状況をリアルに確認することができます。テレビやラジオではまだ伝えられていない最新の災害状況を知ることで、正しい判断や行動ができます。しかし、間違った情報を投稿してしまうと、人の命にもかかわる大変危険なことです。SNSはとても役立つツールですが、同時に正しく使わないと大変危険なツールでもあります。

人と会話をするとき「一度口にした言葉は引っ込めることはできない」と教えられてきた人は多いはず。SNSに投稿された言葉は必ず誰かが見ています。たとえ対面ではなくても、世界中の人が自分の言葉によって傷つくかも知れないということを理解した上で、どのように発言すべきか考え、愛情や思いやりを持って言葉を選ぶことがとても大切です。

SNSに「疲れた」と感じたら

SNSに「疲れた」と感じたら
SNSに「疲れた」と感じたら

SNSは自由であるがゆえに、法的・社会的にも問題がある発言がされていることも多く、そうした投稿は見る人の気持ちに影響します。罵倒、のの知り合い、中傷といった攻撃的な言葉は、自分で思っている以上にあなたの心をむしばんでいるはずです。
SNSに疲れたと感じたら、以下のことを実践してみましょう。

・SNSの利用時間を短くする
2018年にペンシルベニア大学が発表した研究では、SNSの利用時間を1日30分に制限しただけで、気分の落ち込みや孤独感が減り、メンタルヘルスが改善されることが報告されました。2019年には、「スクリーンタイムと青少年のうつの関連性」と題された論文にて、SNSの使用とうつ病の関連性が明らかになりました。この研究では、SNS・テレビ・ネットなどすべての「スクリーンタイム=画面を見る時間」が長いほど、孤独感や寂しさ、絶望感といったうつ状態が深刻になっていくことが分かったのです。
・フォロワー数をチェックしない、いいねの数を非表示にする
Facebookの友だちの数やTwitterのフォロワー数、Instagramのいいねの数は、あなたの存在を否定するものではありません。数字を比較するのをやめましょう。
・SNSのデトックスタイムを持つ
5分以内にLINEの既読がつかないと不安になる、通知のポップアップが気になる。そんな人には、SNSのデトックスタイムが必要です。通知をオフにしたり、SNSをチェックしない日をつくりましょう。
自分の力でスマホを手放すのが難しい人は、友だちと出かけている間の1時間だけ駅や街中のロッカーにスマホを預けるなど、他のことに集中できる時間を利用するのがオススメ。
・気分の落ち込みが激しいときは専門家に相談すること
SNS疲れによるストレスは、続くほどうつ病発症のリスクを高めます。また、自分に対するメッセージやリツイートによってひどく傷つき、落ち込みが続いている場合は、うつ病を発症している可能性もあります。一刻も早く心療内科や精神科などの専門家に相談しましょう。
「SNSは個人的なことだから」という認識が強く、病院なんて仰々しくて行きにくいと思う方もいるでしょう。ですが、みなさんが抱えている苦しみは決して軽くはありません。自分だけで解決しようとせず、どうか客観的に自分を見て手助けしてくれる人を頼ってください。

ストレスやうつ症状について
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うつ症状のご相談は
新宿ストレスクリニックへ

新宿ストレスクリニックは、うつ病治療専門の精神科・心療内科です。
一般的に、うつ病は深刻化すると、もとの元気な状態に戻るまでに時間がかかるといわれています。心のモヤモヤが長い間晴れなかったり、うつ病ではないかと不安があったりする場合は、ご相談ください。

うつ病かどうかわかる
「光トポグラフィー検査」

新宿ストレスクリニックでは、医師の問診と検査機器を使用した正確な診断に力を入れています。
うつ病のような目に見えない病気は、誤診されることも少なくはありません。誤診の怖さは、適切な治療法がされないところにあります。
間違った治療は、病気が改善されないだけでなく、日常生活や社会生活にも影響を及ぼします。場合によっては、症状がどんどん悪化してしまうこともあるでしょう。

新宿ストレスクリニックは、そうした誤診を防ぐために「光トポグラフィー検査」でより正確な診断を行なっています。光トポグラフィー検査は脳の血流量からうつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・健常と4つのパターンをグラフで現す検査です。
グラフ化されたデータを元に医師が診察を行うため、従来の医師の主観によって行う診察より、正確な診断が可能になりました。
正確な状態を把握するために、基本的には光トポグラフィー検査を受けていただくようにお勧めしております。

状態を正確に知ることが大切です!
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うつ病の新しい治療法「磁気刺激治療(TMS)」

新宿ストレスクリニックは、磁気刺激治療(TMS)を中心とした、薬を使わない新しいうつ病治療を提供しています。
うつ病治療では抗うつ薬による治療が主流ですが、さまざまな種類の薬をたくさん飲むケースが多く、副作用など心身への負担が問題視されることがあります。
新宿ストレスクリニックでは、患者さんへの負担を少しでも軽くするため、磁気刺激治療(TMS)を推奨しています。

磁気刺激治療(TMS)とは、うつ病によって機能低下をした脳に、磁気刺激を与えることで機能回復を促す新たなうつ病治療法です。
「心の病」といわれていたうつ病は、近年、「脳の病」と考えられるようになりました。
新宿ストレスクリニックでは、うつ病が「脳の病」であるということに着目し、磁気刺激治療(TMS)こそが、より安全で最適にうつ病治療を行える方法であると考えています。
磁気刺激治療(TMS)は、ほとんど副作用がなく、治療後すぐに帰宅できるところも大きなメリットです。治療期間は平均約1ヶ月半~6ヶ月と短く、症状の早期改善にも期待が寄せられています。

また、磁気刺激治療(TMS)は、うつ病治療だけではなく、脳にかかったストレスを解消する「ストレス治療」にも適しています。脳のストレスを解消すると、身体も心も軽くなりやすく、うつ病予防にもつながるでしょう。

短期間の治療が可能です!
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参考:

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

■関連リンク

本 将昴医師が在院する新宿ストレスクリニック名古屋院のページはこちら

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うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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