雨とうつの関係について

雨とうつの関係について

雨が降ると憂うつな気持ちになる人は少なくはないでしょう。日常の生活をスムーズに過ごすには、やはり雨よりは晴れの方が嬉しいものです。
しかし、少しの工夫で憂うつな雨の日が変わるかもしれません。

雨の日に気分が悪くなる原因とは

雨の日に気分が悪化する原因は、日照時間と低気圧による自律神経の乱れが関係しているようです。雨や曇りの日が多くなると、太陽の光を浴びる時間が少なくなり、低気圧への気圧の変化などが影響し、不安や憂うつな気分になるといわれています。
さらに、雨の日はうつ病の状態にも良くない影響を与えるようです。うつ病は神経伝達物質(セロトニンやドパミン等)の低下、すなわち脳の機能低下により、引き起こされるといわれています。ただでさえ気持ちが晴れない毎日を送る患者さんにとって、雨は増悪因子以外のなにものではないでしょう。
「雨の日は調子が良くない」という訴えはよく耳にします。そのため、学校や仕事に行けなくなってしまう方もいます。治療をキャンセルされる方も少なくはありません。
そして、治療をキャンセルすることにより、患者さんは余計に調子を崩すこともあります。
雨の日でも出かける方法を考えることも治療のひとつになるかもしれません。

雨とうつの関係について

雨とうつの関係について

雨の日は普通に考えても煩わしいことばかりです。
傘を差すと歩きにくい、服と靴が濡れて汚れてしまう、交通機関が乱れる、湿度が上がってじめじめするなど、雨の日であれば出歩かない理由ならいくらでも思いつくのではないでしょうか。
しかし、うつ病の場合はそれだけではなく、そもそも外出が困難です。それにはうつ病特有の「制止」の影響があると言われています。制止とは、何かをしなければいけないとき、あるいは何かをしようとしているのにブレーキがかかる精神運動症状のことです。
不思議なことに、動こうとすればするほど制止は強度が増します。そのため、患者さんの内面では、動かないといけないのに動けないという自己嫌悪の種になったりするのです。それに伴い、食事を摂ることやシャワーを浴びること、歯を磨く、服を着替える、女性なら化粧をすることなど日常の一連の行為が制止により、苛まれることになります。
こうした外出困難な条件が揃い、靴を履いて外出しようとしても、玄関の扉の前に佇んでしまい、外に出ることがなかなかできなくなっていくそうです。それを機に外出を断念してしまうこともあると思います。
しかし、制止は持続的な症状ではなく、波があります。
出かけることが難しい患者さんの中にも「出てしまえばなんとかなるんですが・・・」と、外出困難でもタイミングを見計らえば、出来なくもないことも少なくはありません。この1歩を踏むこむことが出来れば、目的地に赴き、用事を済ませ、帰宅することも可能にできるかもしれません。
「本当に出かけられないほど不調ではないとき」というタイミングで、行けるという自信が出ればきっと目の前の扉を開くことができるかもしれません。
健康なときの外出は負担に思うことがありません。それはごく普通に自分に自信を持っているからです。 しかし、うつ病を患っている場合は、制止の強度により、日常生活の課題を大きな負担と感じます。

また、外出することが、最終的な目的ではありません。
雨の日でもなんとか外出できたという実績作りこそが目的なのです。
外出自体は些細なことかもしれませんが、自力で困難に対処できたという経験には、大きな“治療効果”があるはずです。日常生活において、そのような実績を積み重ねてくことで、“うつ病”によって失われた自信を回復することにつながるはずです。

少しの工夫で雨の日を充実させてみましょう!

少しの工夫で雨の日を充実させてみましょう!

雨の日は、悪いことばかりではないのです。
「恵みの雨」という言葉があるように、私たちの暮らしには水がかかせません。
雨が降らなければ、渇水となり雨を恋しく思うものです。
雨は地上の生命に潤いをもたらしてくれます。
また、雨の日は、普段混み合いがちな場所が空いていたり、混雑に巻き込まれずに快適に利用できたり、雨の日の特典を設けているお店やイベントもあります。
雨の音は、精神安定にも良く、気持ちを穏やかにする効果もあるそうです。時には雨音に癒されるリラックス時間を感じることも良いかもしれません。

ふと、雨が上がったあとの澄んだ空を見上げると、雨の日ならではの気持ちよさに包まれることもあると思います。これは雨が降らなければ経験出来ないことです。お気に入りのレインブーツや傘で形から入るのも良いでしょう。
雨で薄ぐらい部屋を電気で明るくしてみてください。人工的な光ですが、晴れの日と同じように明るさを身体に与えてみましょう。

無理をせず、小さな工夫から積み重ねていきましょう。雨の日でも外出できるように新宿ストレスクリニックも一緒にサポートします。
お困りごとはお気軽にご相談ください。

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