PMS・PMDDについて~重症化するとうつ病にもつながる女性特有の悩み~

PMS・PMDDについて~重症化するとうつ病にもつながる女性特有の悩み~
PMS・PMDDについて~重症化するとうつ病にもつながる女性特有の悩み~
PMS・PMDDについて~重症化するとうつ病にもつながる女性特有の悩み~

生理前の多くの女性が悩まされている「PMS(月経前症候群)」や「PMDD(月経前不快気分障害)」。
体の変化をあまり感じないという人も、イライラして身近な人にあたってしまったり、憂鬱な気分になったりしたことがあるのではないでしょうか。理由のわからない気分の浮き沈みは生理前に起こる症状の特徴です。
生理前の症状はうつ病とも深い関係があります。生理前の自分の体と快適につきあっていくためには、PMSとPMDDをしっかり理解し、ケアしていくことが大切です。

PMS・PMDDとは

「生理前にイライラする」
「頭痛や腹痛がつらい」
「胸が張ったり、のぼせているような感じがする」
このような症状は、生理に伴って感じる特有の症状であることから「月経随伴症状」と呼ばれています。その内容は人それぞれですが、あまり重い症状が続く場合はPMSやPMDDである可能性が高く治療が必要です。
PMS・PMDDは月経によるホルモンバランスの変化によって起こる症状だと考えられていて、生理痛とも区別されています。
さまざまな痛みがあっても、毎月同じ症状が繰り返されると「生理はこうなるのが当たり前」と思いがちですが、その不快感は一般的ではないかもしれません。
ここでは、PMSやPMDDについて詳しくご説明します。自分の症状と似ていると感じたら、専門の医療機関に相談してみましょう。

PMS(月経前症候群)とは

PMSとは(英語:Premenstrual Syndromeプリーメンストラル シンドローム)の略で、「月経前症候群」と呼ばれます。月経のはじまる3~10日前から体や心に症状が出はじめ、生理が始まるとなくなるのが特徴です。
女性の2割以上はPMSの症状を経験したことがあり、毎月同じような症状が現れる人はそのうちの3〜8割ともいわれています。
また、PMSの症状は200個を超えるといわれていて、その現れ方も人によってさまざまです。たくさんの症状を同時に訴える人もいれば、1つの症状ばかりクローズアップされて感じる人もいます。

PMSの主な症状

  • 感情不安定
  • イライラして、人とケンカしやすい
  • 絶望感がつきまとい、自分を否定したくなる
  • 不安、緊張、高ぶりなどを感じ、落ち着かない
  • 仕事、友人関係、趣味などいつもなら楽しいことにも興味がわかない
  • 集中力がなくなる
  • 疲れやすく、やる気が出ない
  • 食欲が増す、または甘いものなど特定のものを食べたくなる
  • 過眠や不眠になる
  • 人の態度や自分の感情に振り回されている感じがする
  • 乳房の痛みや張り、関節痛や筋肉痛、頭痛、むくみ、体重増加などの体の変化を感じる

いくつ当てはまったでしょうか?
数が多いほどPMSの可能性は高まりますが、PMSだからといって、必ずしも治療しなければいけないわけではありません。ただ、専門的なケアを知り、実行していくことで症状は軽くなっていく可能性があります。

PMSの原因

PMSが起こる原因はハッキリとしていませんが、ホルモンバランスが関係していると考えられてきました。
女性ホルモンは月経前に分泌量が増え、月経がはじまると同時に低下します。女性ホルモンの分泌には、脳の視床下部というところが関係しています。視床下部は緊張モードとリラックスモードを入れ替える自律神経の中枢でもあり、女性ホルモンが大きく変動すると、自律神経も影響を受けてしまうのです。
こう聞くと、月経前後の体や心がホルモンの変化に影響されている可能性も頷けます。
また、PMSの症状はストレスや疲労の蓄積で重くなりやすいのも特徴です。ストレス社会といわれるようになって久しく、さらに女性が活躍できるフィールドの広がった現代では、どれだけの人が大きなストレスを抱えているかはかりしれません。残業や寝不足が続くことで、「今月は症状が重い」と感じることもあるでしょう。
3ヶ月以上連続して症状が見られる場合や、日常生活に影響が出るほど症状が重い場合は、専門の医療機関での相談・治療も検討してください。
ストレスやうつ症状がある場合は、精神科や心療内科の受診も検討しましょう。

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PMDD(月経前不快気分障害)とは

PMDD(英語:Premenstrual Dysphoric Disorderプリーメンストラル ディスホリック ディスオーダー)は「月経前不快気分障害」と呼ばれ、PMSの症状をもっと重くした状態だと考えられています。PMSと同じように月経がはじまると症状が治まりますが、月経の10日以上前から症状が出ることもあり、PMSより不快感とたたかう時間が長いのが特徴です。

PMDDの主な症状

PMDDの主な症状は、下腹部痛や頭痛、腰痛などの体の不調、イライラしたり憂うつになったりする心の不調など。訴える症状はPMSと変わりません。しかし、PMSよりメンタル面での不調が目立ち、感情のコントロールが難しくなります。強い抑うつや不安感、怒りなどを感じやすく、周りの人とのトラブルも増えがちです。
ちょっとしたことでカッとなったり、人の些細な言葉にひどく傷ついたりと情緒不安定になるのです。場合によっては、理由のわからない不安感や焦燥感が膨らんでパニック発作を起こす可能性もあります。

PMDDの原因

PMDDもPMSと同じように原因はハッキリしていません。有力な見解は、女性ホルモンのバランスによる不調。それに加え、脳内の幸せホルモンといわれる「セロトニン」が著しく減るためにメンタル面へ大きな影響が出ると考えられています。
まじめな人や几帳面な人ほど、ストレス発散がうまくできずPMSが重症化しやすいこともわかっています。女性の体はとてもデリケートです。普段なんともないという人も、結婚、出産、就職など環境の変化によって、いつもと違う症状を感じることになるかもしれません。
やっかいなことに、一度PMDDを経験した人は、治療しても再発を繰り返してしまう可能性があります。ストレスの多い生活環境を見直し、食生活や睡眠時間などの生活習慣を改め、体がリラックスできる暮らしを考えていきましょう。
また、強い症状が出るときは「生理前だから仕方ない」と思わず、医師に尋ねるなどして今の症状に合った正しいケアを心がけてください。

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PMSとPMDDの違いとは

PMSとPMDDの違いとは
PMSとPMDDの違いとは

同じような症状の出るPMSとPMDDですが、PMDDではイライラ感や憂うつ感、言動が攻撃的・暴力的になるなど、精神的な症状が激しく出ます。それは日常生活や対人関係、社会活動をあやうくするほど危険な症状といえるでしょう。
PMDDは、症状が出る期間もPMSより早く、生理の1週間~2週間前からはじまります。長く強く症状が続くことで、うつ病を発症したり、自殺行為、自傷行為、ひきこもりなどにつながってしまうこともあります。
ナーバスになって家族や恋人にあったってしまった経験は、多かれ少なかれ誰にでもあるはず。心にもないことを言ってしまい、自己嫌悪に陥りながらも、相手が生理前のつらさを理解してくれないとなれば、ストレスがたまって症状が悪化し、PMDDを発症してしまう可能性があります。
「生理前にいつも周りともめてしまう」と感じる方は、症状が悪化する前に対策しましょう。生理前の体や心を健康的に保つこと、それが過ごしやすい生活環境を守ることにもつながります。

長引く不調から
うつ病を発症することも

生涯を通してだけでなく、1ヵ月の間にホルモンバランスが大きく変わる女性の体は、それだけで大きなストレス(生理学的ストレス)と戦っています。月経、妊娠・出産、更年期とライフステージによっても大きく変動があり、その負荷は男性とは比べものになりません。

PMDDはうつ病の一種?!

日本ではまだ広く認知されていないPMDD。このコラムではじめてその名前を聞いたという人も多いでしょう。ですが、アメリカの精神医学界ではうつ病のひとつとされており、アメリカ以外の外国でもうつ病の一種であると認識されています。
つまり、どんなにPMSと症状が似ていても、国際的にはPMDDの診断基準がはっきりしており、それに対する治療も確立しているのです。
PMSと同じく女性ホルモンの変動に影響されるPMDDですが、治療は婦人科ではなく精神科や心療内科で行います。
婦人科と精神科・心療内科が連携して治療を行うケースもありますが、PMDDは婦人科疾患ではなく精神疾患といわれています。メンタルに特化した、専門的な治療が必要です。
一般的に行われる治療は、カウンセリングや生活指導を合わせた薬物療法です。最近では、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの量をコントロールする「SSRI(「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」と呼ばれる抗うつ薬)」が処方されることが多くなりました。
しかし、抗うつ薬には、副作用が伴うこともあり、心身への負担が増す場合も理解しておきましょう。薬を使用しない選択肢もありますので、薬による副作用が心配な方、抵抗がある方は、ご自身に適した治療方法を選択することも大切です。
医師と相談しながら、自分に合った治療方法を探しましょう。

PMDDとうつ病のセルフチェック

似た症状が出るPMDDとうつ病ですが、PMDDは「生理前に症状が出て、生理がはじまると治る」というリミットがあるところがうつ病との大きな違いです。
ですが、症状が長引くほど自分でもどちらなのかわからなくなりやすいのが、PMDDとうつ病でもあります。生理前の時点で、精神的に不安になったり、イライラがとまらなくなったりする自分を感じたら、まずはうつ病のセルフチェックをしてみましょう。

うつ病かどうか
セルフチェックしてみましょう!

生理がはじまった後、または生理が終わったころにもう一度チェックして、結果が大きく違えばPMDDの可能性が高まります。同じ結果であっても、結果の文章で受診をすすめられていたら、精神科や心療内科の医師への相談も考えてみましょう。
PMDDを含め、うつ症状は我慢し続けた分、治るのにも時間がかかります。
「自分の症状はPMSなのかPMDDなのか?」
深く思い悩むより、まずはうつ病のセルフチェックで自分の状態を客観的に判断してみてください。症状改善への次なる一手がわかるはずです。

うつ病・ストレスの新しい治療を
新宿ストレスクリニックで

新宿ストレスクリニックでは、患者さんにできるだけストレスのかからない通院をしていただけるよう環境を整えています。
PMS・PMDDを含め、病気の治療にはリラックスした気持ちになれることが何より大切です。
新宿ストレスクリニックは、これまでや現在の治療に効果がないと感じた方、体への負担が少ない治療を希望する方に適した治療方法に力を入れています。
また、うつ病の正確な診断をサポートする光トポグラフィー検査も導入し、的確な治療を行っています。

光トポグラフィー検査

年齢、性別、生活環境、体質、どれを取っても同じ人は一人としていません。的確な治療をするためには、その個人を精密に分析し、一人ひとりに合った治療を行う必要があります。
そこで、新宿ストレスクリニックが、まず取り入れているのは「光トポグラフィー検査」と呼ばれる、脳の血流量を客観的にグラフデータ化する厚生労働省認可の検査です。
人はストレスがたまると脳の血流量が変化します。うつ病は脳の病気と考えられており、血流量が安定しない状態が続くと精神面にも大きな影響が出ると考えられているのです。
この検査では、安全な近赤外光で頭部の血流を測定し、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、健常の4つのパターンをそれぞれ判別していきます。
1回の検査全体の所要時間は約15分。検査後に行う問診と合わせて状態を分析していきますので、より正確な診断が可能です。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

磁気刺激治療(TMS)

磁気刺激治療(TMS)は、うつ病の新しい治療方法として注目されている治療方法です。
うつ病の人は「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」の血流が滞っている傾向があります。背外側前頭前野は、判断、意志、興味などをつかさどり、恐怖や不安、悲しみ、自己嫌悪などの感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)のバランスを整える脳の一部です。
機能が低下するとやる気がなくなり、ネガティブな感情が強く出るようになるのです。
磁気刺激治療(TMS)は、うつ病によって血流の滞っている背外側前頭前野を磁気で刺激し、脳を正常に働かせることを目的としています。
現在、日本で行われている主なうつ病治療は、「薬物療法&カウンセリング」、「電気けいれん療法」、「認知行動療法」などです。それぞれに実績の残してきた治療法ではありますが、体への負担が大きかったり、治療に時間がかかりすぎたりと、デメリットも大きい傾向がありました。
それに比べ、磁気刺激治療(TMS)は治療による副作用がほとんどないため、仕事を休まずに行える治療であり、約1ヵ月半~6ヵ月という短い治療期間で効果が出やすいのが特徴です。その上、新宿ストレスクリニックの治療実績では約8割の人に症状の改善が見られました。
先ほどもお伝えした通り、PMSやPMDDはストレスやうつ症状がみられる場合が多く、その場合には精神科や心療内科の治療が必要です。
デリケートな女性の体だからこそ、負担が少なく、効果の高い治療を選択し、少しでも早く症状の改善を目指していきましょう。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わないストレス・うつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
ストレスやうつ病が悪化する前に、ぜひご相談ください。

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