我慢とうつ病について~我慢のしすぎは、うつ病を引き起こす~

我慢とうつ病について~我慢のしすぎは、うつ病を引き起こす~
我慢とうつ病について~我慢のしすぎは、うつ病を引き起こす~
我慢とうつ病について~我慢のしすぎは、うつ病を引き起こす~

みなさんは「我慢」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
我慢は、人が生きていく上で避けては通れない宿命のひとつです。
職場の人や友達だけでなく、家族であったとしても「自分以外の誰か=他者」と関われば、必ず自分とは違う価値観がそこにあり、誰しもが大なり小なり我慢をしています。我慢には、我慢による適度なストレスが集中力を高めたり、時に人との信頼関係を深めるきっかけになったりと、素晴らしい側面もあります。
しかし、もしその我慢が「我慢のしすぎ」であれば、蓄積されていくストレスが行き場を失い、いずれあなたの心や体をむしばむ「うつ病」に発展してしまうかもしれません。

ストレスとは

我慢のしすぎは、私たちの心と体に大きな負担となり、日常生活をゆるがしてしまうこともあります。それは過度な我慢によって、過剰な精神的ストレスがかかるため。かかる度合いによって良くも悪くも働くストレスとはいったい何なのか、まずは整理していきましょう。
「ストレス」という言葉はもともと物理学の用語で、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態のことです。医学や心理学においては、心や体にかかる外部からの刺激を「ストレッサー」といい、そのストレッサーに適応しようとして、心や体に生じたさまざまな反応を「ストレス反応」と呼んでいます。
心や体に影響を及ぼすストレッサーには、気候や騒音、混雑などによる「物理的ストレッサー」、公害物質や薬物、空気汚染などによる「化学的ストレッサー」、対人関係や仕事・家庭の問題などで生じる「心理・社会的ストレッサー」があります。私たちが一言にストレスと呼ぶものの多くは、この心理・社会的ストレッサーのことです。
ストレッサーによって起こるストレス反応は、心理面、身体面、行動面の3つ。反応は複合的に見られることが多く、強いストレスによって不眠が続き、イライラや不安を解消するために、飲酒や喫煙の量が増えるといった悪循環に陥りやすくなります。

「我慢しすぎ」は命に関わる?

ストレス社会といわれる現代には、ストレスを溜め込んでしまう環境が渦巻いています。少子高齢化、団塊世代の大量退職、成果主義の導入、国際競争の激化、人員削減による負担の増大、経済状況の悪化……働く世代にとっては、厳しい時代が到来しているといっても過言ではないでしょう。
どのような年齢の人にもその世代ならではの苦労や悩みがありますが、特に30代、40代のいわゆる中間管理職にあたる世代は、板挟み状態による大きなストレスを抱えている傾向があります。
責任感が強い人ほど「弱音は吐けない」と頑張りすぎ、部下の不満を聞き、上司からの小言に耐え、過剰な仕事量を抱え込み、と我慢をし続けていきます。一時的なものであれば時には頑張ることも大切ですが、これが長年続いているとなると危険。胃痛や不眠、下痢、肩こりなどの身体的不調、飲酒や喫煙量・仕事のミス・ヒヤリハット(突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりする経験)の増加などが見られるようになります。
さらに、そんな状態でストレスを溜め込んでいくと憂うつ度が増したり、物事へのやる気がまったく出なくなったりと「うつ状態」に進行していきます。
過度なストレスは、一時的に心身の抵抗力が下がり、活動が滞りがちになります。体がストレスに抵抗するためいったん元気になるものの、無理は続かず、疲れ果ててうつ病などの精神的な病気につながっていくのです。
ストレスへの対処をせずにいると、自傷や自殺願望が現れる危険性も高まります。願望は急激に湧くのではなく、「自分は無意味な存在だ→いっそのこと消えてなくなりたい→自分を傷つけよう・自殺しよう」と段階的に進んでいくもの。自分に対して「情けない」「役に立たない人間」という考えが頭をよぎったら、ご自身の心の変化を疑ってください。
ストレスの解消には、「自分のストレスに気づくこと」が何より大切です。「最近よく眠れない」「何でもないことでイライラする」など行動面での変化も、ストレスによる不調のシグナル。よくあることと思わず、趣味や運動で気分転換する、睡眠をよく取る、人と話すなどの取り組みを意識的に生活の中に取り入れていきましょう。
憂うつで仕事や家事が手に付かない、妙に気持ちが焦る・イライラする、どれだけ寝ても眠気が取れないなどの状態が2週間以上続く場合は、精神科や心療内科へ相談することをおすすめします。

ストレス症状を
チェックしてみましょう

ストレスは自分では気づきにくいものです。自分は大丈夫と思っていても、周囲から見たらストレスがのしかかっているように見える方も少なくありません。
まずはご自身の身の回りの環境を振り返り、

  • 仕事が忙しい
  • 睡眠が取れていない
  • 人間関係が複雑、人下関係にちょっと疲れている
  • 最近、転勤や転居をしたばかり

など、思い当たるふしがあれば、以下の項目でセルフチェックしてみましょう。自律神経を乱れさせ、免疫力や抵抗力を低下させるストレスは、さまざまな心理的・行動的・身体的反応を引き起こします。

<ストレスの初期症状>

  • 胃がもたれる
  • 頭が重い
  • 目が疲れる
  • 肩こりがある
  • 背中や腰が痛い
  • 朝すっきりと起きれない
  • 立ちくらみがある
  • 夢をよく見る
  • 風邪が長引く、微熱が続く
  • 顔や体に湿疹が頻繁にみられる

さらに、ストレス状態が慢性化すると、下記のような症状が見られます。

<重度のストレス症状>

  • 疲れやすい
  • 抑うつ気分が続いている
  • 食欲不振や過食・拒食
  • 興味や喜びを感じなくなっている
  • 眠れない、または眠すぎてしまう
  • 考えて決断できない
  • 罪悪感をいつも感じている
  • 集中力がない
  • 気持ちが焦り、イライラしやすい
  • 自殺を考えることがある

チェック内容に当てはまる項目が多いほど、ストレス過多の状態といえます。うつ病を発症している可能性もありますので、精神科や心療内科での受診を検討しましょう。
ストレスは、ご自分の状態に早めに気づき、「うつ病の原因となるストレス解消への手を打つこと」や「うつ病の発症に歯止めをかけること」が重要です。ご自身で状態を把握し、できるだけ早く改善をはかっていきましょう。

うつ病の自己診断
(セルフチェック)

ご自身で「もしかしたらうつ病ではないか?」と感じたら、上でご説明したストレス症状のチェックと合わせて「うつ病の自己診断」も行ってみましょう。

うつ病は早期発見することで、早期回復が可能な病気です。うつ病をそのままにしておくと日常生活のパフォーマンスはどんどん低下していきます。しかし、うつ病を取り除けば心身の不調は回復し、パフォーマンスも徐々に回復していくことを感じられるはずです。
うつ病は時が経てば回復すると考える方も多いのですが、それは大きな誤解です。うつ病は、時が経つほどに進行していきます。
できるだけ早く症状に気づき、一刻も早く治療を行うことが大切だということを心にとめておきましょう。そして、ご自分の心身を守るだけでなく、ご家族、友達、仕事仲間など周囲の大事な人の変化にも気づける正しい知識を身につけていただきたいと思います。

我慢しないで
精神科・心療内科でご相談を

ストレスは自分でも気づかぬうちに溜まっているものです。
体力がある人や責任感のある人ほど、小さなストレスに気づきにくく「まだ大丈夫」と考えがち。すると知らず知らずのうちにストレスが大きくなり、自分では気づけないまま心身がむしばまれてしまうのです。
職場で少し嫌な思いをした、家族の言動にイライラした、といったよくあることも、積もり積もれば大きなストレスとなってしまうかもしれません。心に溜めこんだ悩みや不安を身近な人に話すだけで、ストレスは軽くなります。友達や家族など、気軽に話せる相手を頼りましょう。
家族や職場の同僚がストレスの原因となり、周囲に話せる人がいない場合は、行きつけの飲食店や美容院などで聞き上手な接客のプロに話してみるのもひとつの手です。
また、「誰に相談すればいいかわからない」「問題が大きすぎて対応できそうにない」と感じるときは、職場のカウンセリング室や精神科や心療内科などの医療機関に相談しましょう。

ストレスやうつ症状について
せひご相談ください!

心療内科・精神科へは行きづらい、行くのが恥ずかしいと感じている方も多いですが、不調の内容に合った医療機関にかかるのはいたって自然なことです。風邪を治すために行く内科、ケガの治療のために行く外科や整形外科と同じように、うつ病や心の不調改善のために精神科・心療内科があります。
新宿ストレスクリニックが行ったインターネットアンケートでは、「うつ症状を感じたら病院へ行く?行かない?」という質問に対し、約半数の人が「行く」または「現在通院中」と答えました。

うつ症状を感じたら病院へ行く?行かない?

新宿ストレスクリニック調べ 
インターネット調査(男女551人対象)2019年7月

以前に比べて「うつ病かもしれない」と病院に相談へ行く方やうつ病の通院患者さんの数は増えており、精神疾患の治療に精神科や心療内科に足を運ぶことは一般的になっているといえます。
人に話すことは甘えではありません。友達にこぼす愚痴のように、リラックスした気持ちでご相談に行くと良いでしょう。

新しいうつ病治療で早期回復を

新宿ストレスクリニックは、これまで磁気刺激治療(TMS)の専門クリニックとして数多くの症例と向き合ってきました。新宿ストレスクリニックが大切にしているのは、極力患者さんにストレスのかからない治療。予約や治療そのもののスムーズさは元より、できる限り副作用を最小限にする治療をご提案し、患者さんと二人三脚で診療方針を考えていきたいと思っています。

今の状態を客観的に知る
「光トポグラフィー検査」

的確な治療をするためには、年齢、性別、生活環境、体質など一人ひとり違う個性を精密に分析し、それぞれに合った治療を行う必要があります。
そこで新宿ストレスクリニックがまず取り入れているのは「光トポグラフィー検査」と呼ばれる、脳の血流を数値でグラフ化する厚生労働省認可の検査です。
人はストレスがたまると脳の血流が悪くなります。うつ病は脳の病気と考えられており、血流が悪くなった状態が続くと精神面にも大きな影響が出ると考えられているのです。
この検査では、安全な近赤外光で頭部の血流を測定し、健常、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症のパターンをそれぞれ判別していきます。
1回の検査時間は約15分。問診と合わせて状態を分析していきますので、精度の高い診断が行えます。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

新たなうつ病治療
「磁気刺激治療(TMS)」

磁気刺激治療(TMS)は、うつ病の新しい治療として注目されている治療法です。
うつ病の人は「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」という脳の部位の血流が悪くなっている傾向があります。背外側前頭前野は、判断、意志、興味などに働き、恐怖や不安、悲しみ、自己嫌悪などの感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)のバランスを整える脳。機能が低下するとやる気がなくなり、ネガティブな感情が強く出やすくなります。
磁気刺激治療(TMS)は、うつ病によって血流の悪くなった背外側前頭前野を磁気で刺激し、脳を正常に働かせていく治療です。
今まで、うつ病治療の1つである頭部を電気で刺激する「電気けいれん療法」は、体への負担が大きく、治療後は学校や会社などを休む必要がありました。しかし磁気刺激治療(TMS)には副作用がほとんどなく、治療後もすぐに日常の生活へ戻ることができます。すき間時間に治療を受けられる「1回の治療時間が約20分」と短いところもメリットです。
また、約1ヵ月半~6ヵ月という短い治療期間で効果が出やすいところは、どの治療より患者さんにおすすめしたい重要なポイントです。治療効果も高く、実際に新宿ストレスクリニックで行われた治療ではこれまで約8割の人に症状の改善が見られています。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

最初にもお話しした通り、少しのストレスは仕事や生活に充実感を生むものでもあり、決して「完全な悪者」ではありません。大きすぎるストレスをどう解消し、付き合っていくかで、ストレスは悪にも善にもなるのです。みなさんの生活がより良いものとするためにも、ストレスを味方につけた暮らしを考えていきましょう。
一人で解決できない問題は抱え込まず、心を軽くするお手伝いをしている新宿ストレスクリニックに相談しましょう。新宿ストレスクリニックはどんな患者さんに対しても扉を大きく開けて、ご相談にいらっしゃるみなさんの勇気を受け止めています。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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