悪夢障害とは

悪夢障害とは
悪夢障害とは
悪夢障害とは

みなさんは「悪夢を見て目が覚めた」という経験があるでしょうか。
悪夢は一度見るだけでも気分のいいものではありませんが、繰り返し見ることで起きているときも恐怖や不安にかられやすくなります。いずれ睡眠そのものが怖くなったり、ぐっすり眠れなかったことで日中のパフォーマンスが落ちたりする「悪夢障害」を発症させてしまう可能性も。悪夢はただの夢ではなく、あなたに心身の健康における大切なシグナルを送っているのかもしれません。

悪夢障害とは

繰り返す悪夢によって睡眠が妨げられ、日常生活に支障をきたす状態を医学界では睡眠障害の一種「悪夢障害」と呼んでいます。悪夢を見る頻度は子どものほうが多く、6~10歳がピークだといわれています。

  • 大人になっても、または大人になってから悪夢をよく見る
  • 悪夢のせいでよく眠れない
  • 日常生活のパフォーマンスが落ちている

などの状態にあれば、心身に何らかの不調が起きている可能性があります。悪夢にはさまざまなカラダのシグナルが隠されているのです。

悪夢障害の特徴は、眠りの浅い「レム睡眠」のとき、特に明け方に悪夢を見やすいこと。また、数時間ごとに何度も目覚めてしまい、そのたび寝つくのに時間がかかったり、日中の眠気が強く認知力・行動力の低下を招いたりすることなどがあげられます。
悪夢から目覚めたとき、時間や場所、身元など、パニックにならず現在の自分の状況をしっかりと把握できることも特徴的です。夢の内容も詳細に覚えているため、それがより現実世界との境をあいまいにし、不安感やイライラ感の増加、対人関係へ悪影響などに発展してしまう傾向もあります。

悪夢ばかり見るのは
うつ病の前兆!?

悪夢は、うつ病の前兆である場合もあります。
人はストレスが多くなると眠りが浅くなり、夢を見やすくなります。中でも悪い夢を見る回数が増えるのは、日常生活において精神的な負荷がかかっているサイン。夢の中でも仕事や育児、介護など心配ごとを抱えている環境に自分がいて、対人関係のトラブルが起こるなど現実世界とリンクした悪夢を長期にわたって見続けているなら、あなたは大きなストレスを抱えている可能性が高いでしょう。
夢分析を提唱した心理学者であり、精神科医でもあるフロイトやユングも、「夢は今自分が抱えている気持ち、問題などが現れたものである」としています。
現代のビシネスシーンでは、労働時間の長さもさることながら、忍耐や気遣いなど精神面でのストレスが非常に高くなっています。ストレスにより悪夢が増え、ただでさえ少ない睡眠時間が削られ、慢性的な睡眠不足に突入します。常に疲労感がつきまとい、ちょっとしたことでイライラし、対人関係の悪化など、生活に悪影響が出てくるとストレスがさらに増し、うつ病発症につながってしまう可能性があります。
うつ病を発症した場合は、専門の医療機関で治療が必要になりますので、長期にわたって悪夢を見続けている方は、早めに専門の医療機関に相談しましょう。

ストレスやうつ症状について
せひご相談ください!

悪夢障害の診断基準

悪夢には定義がありません。例えば、人に追いかけられた夢、どこかから落下する夢を見たとしても、それを「恐怖」「不快」と感じるかどうかは人それぞれだからです。そのため悪夢障害を診断するときは、悪夢の内容に注目するのではなく、「その夢によってどれだけ睡眠が妨げられたか」を基準にしていきます。

最も重要なのは、「悪夢によって目が覚めた」といえるかどうかです。
さらに「悪夢によって目が覚めた」と診断するためには、夢の内容はどうあれ、本人がその夢を不快だと感じたかどうか、目が覚めた瞬間から悪夢の内容を思い出せるかどうか、などがポイントになります。

【悪夢障害の診断基準】

※睡眠障害国際分類の基準

  • 1.中途覚醒(寝ている最中に突然目が覚める)が繰り返される
  • 2.強い恐怖や不安、怒り、悲しみ、嫌悪感などを伴う夢を見る
  • 3.目覚めた直後も悪夢の内容をはっきり思い出せる
  • 4.悪夢で目が覚めた後は、なかなか寝付けない
  • 5.特に明け方は悪夢を見やすい

※1、2、3は必須。4、5はどちらかが該当していること

悪夢障害と診断される方の多くは、何十年という長い間、悪夢を見続けている傾向があります。常に疲労感が付きまとい、眠ることへの恐怖心から日常生活に支障をきたしたり、慢性的なうつ症状が出ていたりすることも少なくありません。逆に、うつ病や不安障害などメンタルヘルスの不調を抱えているから、悪夢を見やすいということも考えられます。
いずれにせよ、悪夢は心の健康と密接に関わっています。悪夢が続く場合は、たかが夢と思わず、心療内科や精神科などの専門機関で一度相談してみましょう。

ストレスやうつ症状について
せひご相談ください!

うつ病の新しい治療を
新宿ストレスクリニックで

心のコントロールは時として自分の力ではどうにもならない場合があります。一人で抱え込んで心を病んでしまう前に、精神科や心療内科を頼りましょう。現在は、うつ病かどうかがグラフデータで分かる検査や薬に頼らない治療法もあります。

うつ病かどうかが分かる
「光トポグラフィー検査」

うつ病の方の多くが脳の血流が悪い傾向にあることから、うつ病は脳の病気と考えられています。
光トポグラフィー検査とは、その血流を測定する厚生労働省認可の検査です。安全な近赤外光で頭部の血流を測定し、健常、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症のパターンをそれぞれ判別していきます。問診で伺った主訴と合わせて、グラフ化した血流の数値を客観的に分析することで、より正確なうつ病の診断が期待できます。
1回の検査時間は約15分と短く、血液検査などで感じやすい痛みや不快感もありません。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

薬に頼らない治療法「磁気刺激治療(TMS)」

「磁気刺激治療(TMS)」は、薬を使わないうつ病の新しい治療として注目されています。
うつ病は「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」と呼ばれる脳の一部が、ストレスによって働きにくくなることで発症すると考えられている病気です。背外側前頭前野は、判断、意志、興味などに働き、恐怖や不安、悲しみ、自己嫌悪などの感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)のバランスを整える脳であり、機能が低下するとやる気がなくなり、ネガティブな感情が出やすくなります。
磁気刺激治療(TMS)は、磁気によって機能低下した背外側前頭前野を回復させ、うつ病を改善する治療法です。また、電気けいれん療法とは異なり、入院の必要がなく、会社に通いながら通院できるところ、1回の治療時間が約20分と短いところなどがメリットとしてあげられます。
また、約1ヵ月半~6ヵ月という短い治療期間で症状が改善しやすく、1日も早いうつ病からの回復が期待できるでしょう。実際に新宿ストレスクリニックで行われた治療では、これまで約8割の人に症状の改善が見られています。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

抗うつ薬は、副作用として悪夢を見やすくなるケースもあります。うつ病治療中に悪夢をよく見るという方は、薬を飲まない治療法も検討してみましょう。
ただし、長い間薬物療法を行っている場合、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などレム睡眠を抑制する薬を突然飲まなくなることで、悪夢を見やすくなる可能性もあります。医師としっかり相談し、適切に治療の切り替えを行っていくことが大切です。

夢占いでは、夢での出来事は現実世界と意味が反転し、悪夢は吉兆の証などともいわれます。しかし、医学的に見ると夢は深層心理の現れ。悪夢は今現在、無意識にご自身が抱えているストレスが形になったものである可能性が高いでしょう。
新宿ストレスクリニックでは、不安感が募る毎日が少しでも早く終わるよう、患者さんと力を合わせて治療を行っていきます。ご相談にいらしてください。

【参考サイト】

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

■関連リンク

本 将昴医師が在院する新宿ストレスクリニック名古屋院のページはこちら

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わないストレス・うつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
ストレスやうつ病が悪化する前に、ぜひご相談ください。

悪夢障害とはに関連するコラム記事

その他のうつ病を併発している可能性の高い症状のコラム記事

その他のコラム記事