中高年のうつ病について

中高年のうつ病について
中高年のうつ病の原因とは

中高年のうつ病の原因とは

中高年は一般的に40歳代以上をいい、平成26年の厚生労働省「患者調査」によると、うつ病を発症した患者数は中高年が全体の19.6%を占めてトップとなっています。
さらに、平成27年の警察庁の自殺統計によると、40歳~50歳以上が全体の74.6%占め、その原因のひとつにうつ病が挙げられます。
中高年はさまざまな人生の転機を迎える、言わば「思秋期」です。
少年・少女から大人になる人生の春の時期「思春期」とは相対して、成人から老いていく過程を人生の秋の時期、「思秋期」と言われることもあります。
家庭では子どもが巣立ち、職場では管理の立場に。さまざまな人生の転機からメンタルヘルス不調を訴える中高年は少なくはないのです。
職場と家庭からどのような原因がうつ病を発症させるのか、しっかりと理解を深めていきましょう。

  • 職場編

    中高年はこれまで職場では最前線でバリバリ働き、社会に尽力してきました。
    しかし、若い世代を育てるという管理職や指導・教育の立場に変わると、これまで培ってきた知識や技術を伝えていく責任が生じます。定年退職などのゴールも見え、社会に対し疎外感を覚えることも少なくはないでしょう。
    また、全てが順風満帆とはいかず、若いころに比べると疲労回復に時間がかかり、女性は更年期障害や閉経、男女問わず老眼や白髪など、「老い」が避けては通れなくなります。
    「老い」の限界を感じながら、若い世代へ受け継ぐ課題が、自分が思い描いていた通りではなく、自分の能力と地位の限界から、葛藤が現れます。
    葛藤状態から、課題が達成されないと人生をやり直せない恐怖や焦燥感に襲われ、死の恐怖を意識してしまうこともあるようです。
    その葛藤状態から慢性的なストレスがかかり、うつ病発症のリスクになります。

  • 家庭編

    子どもの世話など家庭内で取り組んでいたものが無くなることで「空っぽ」の状態になることを「燃え尽き症候群」といいます。
    家庭内に限らず、社会に尽くしてきた人が定年などをきっかけに社会に対して適応能力がなくなってしまい、頑張ってきたことが報われなかった事への喪失感から「燃え尽き症候群」という症状が出てくるようです。「燃え尽き症候群」はうつ病の一種といわれています。
    主婦を対象にすると、「空の巣症候群」ともいわれます。
    子どもたちが独立し、家庭でも自分の役割や存在感が希薄になり、精神的には「無用者になる」といった疎外感や喪失感を強く感じることもあるようです。
    「無用者になる」という意識がこれまで築き上げてきたアイデンティティを大きくくずれ落としてしまうこともあります。
    さらに、親の死や同年代の病や訃報が増え、喪失体験をすることでダメージを受けやすくなります。特に配偶者の死はうつ病発症のきっかけが高いといわれています。
    また、同時に自分の死についても考え、人生を振りかえり始めると、「本当に自分の人生はこれでよかったのか?」、「やり残したことはないのか?」といざやり直そうとしても時間的にも体力・経済的にも不可能なことが多く、無力感・絶望感を感じてしまうこともあるようです。

うつ病は誰でもなる
可能性があります

うつ病は誰でもなる可能性があります
うつ病は誰でもなる可能性があります

職場と家庭からくる中高年のうつ病は、喪失感・絶望感・無力感・疎外感から精神が不安定になり、発症する可能性が高まります。精神のバランスを崩すとともに、身体にも影響が出やすくなるようです。早期発見・治療によりうつ病の症状を軽度に抑えることができます。最悪な事態にならないためにも、一人で悩まず、まずは精神科や心療内科へお気軽にご相談ください。

うつ病かどうかが分かる
「光トポグラフィー検査」

当院では、脳の血流量からうつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・健常がグラフデータで分かる「光トポグラフィー検査」を導入しています。
通常、精神科では主に問診による情報に基づいて診断され、治療方針が決定されます。当院では問診に加え、基本的に光トポグラフィー検査を活用しています。
十分な問診と検査結果から総合的に診断を行うことにより、診断の精度を高め、適切な治療方針を提供するよう努めています。

薬に頼らない
「磁気刺激治療(TMS)」

うつ病は脳内の神経伝達のバランスが崩れた状態です。
その結果、機能低下した脳領域が恐怖・不安・悲しみなどの情動に関わる脳領域を抑えられなくなっていると考えられています。
当院では、うつ病に悩まれる患者様に対して薬を使わない治療法を提供しています。
一般的なうつ病治療は抗うつ薬を処方し、個人差はありますが、約2年間の治療期間を要すことが多くあります。また、副作用も伴います。「磁気刺激治療(TMS)」の場合、副作用はほとんどなく、治療期間も約1か月半~6ヶ月ほどです。さらに、治療のための休職・休学の必要がありません。
治療は磁気を頭に当て、ペンでコツコツと叩かれる程度の感覚のみで、リクライニングチェアに座り、リラックスして行うことができます。
うつ病・ストレスの新しい治療であなたの人生をサポートします。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなストレス・うつ病治療「磁気刺激治療」を行っております。
ストレスやうつ病の状態が悪化する前に、ぜひご相談ください。

その他のうつ病を併発している可能性の高い症状のコラム記事

その他のコラム記事