生活習慣病とメンタルヘルスの関係について

生活習慣病とメンタルヘルスの関係について
生活習慣病とメンタルヘルスの関係について
生活習慣病とメンタルヘルスの関係について

今や5大疾病とまで呼ばれ、国の方針でも治療の必要な疾患だと位置づけられている「精神疾患」。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の治療においても、精神疾患は無視できない問題だといわれています。それぞれの治療をより効果的に行っていくためには、ご自身でも生活習慣病と精神疾患のつながりを理解し、対策していくことが大切です。

生活習慣病とは

生活習慣病とは、偏った食生活、運動不足、睡眠不足、喫煙、飲酒などの生活習慣が原因となって発症する病気の総称です。日本でこれまで命にかかわった「病気のもとになった因子(危険因子)」を調べてみると、喫煙、高血圧、運動不足、塩分、飲酒となっており、これだけでも生活習慣がいかに健康維持に影響しているかがよくわかります。
悪習慣によって発症するのは、カラダの病気だけではありません。厚生労働省は、「がん(悪性新生物)」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」に加えて、2013年から新たにうつ病・認知症を含む「精神疾患」を特に重点的に治療すべき病気と位置づけました。

生活習慣病とは

これらは5大疾病と呼ばれ、それぞれの病気の関連性にも注目が集まっています。
精神障害は近年急増していますが、それだけの理由で5大疾病の仲間入りをしたわけではありません。他の4つの疾病治療において、習慣になっている喫煙、飲酒、運動、食事などの改善には精神のコントロールが重要だと多くの医師が実感してきたことにより、精神障害への対応が急務だと考えられたためです。

生活習慣病の種類

生活習慣病という名前はよく耳にしますが、みなさんはそれぞれの疾患を説明できるでしょうか。もともとは加齢とともに発症すると考えられていたため「成人病」と呼ばれていましたが、年齢ではなく毎日の生活習慣によって発症するものと認識が改められ「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。
糖尿病、高血圧にはじまり、痛風、胃・十二指腸潰瘍、骨粗鬆症、高コレステロール血症などさまざまな疾患が生活習慣病にリストアップされていますが、ここでは代表的な疾患について理解を深めていきましょう。

糖尿病

体内にあるホルモンの一種・インスリンが正常に働かず、血液中の糖が増えてしまう病気。自己免疫疾患などが原因で発症する1型糖尿病と、遺伝的要因や生活習慣などが組み合わさって発症する2型糖尿病があり、生活習慣病と呼ばれるのは2型です。

肥満

体重が多く、体脂肪率が高い状態のこと。体重が多くても筋肉量が多ければ当てはまらず、一般的に体格指数(BMI)が25以上を肥満と呼びます。糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、痛風、胆石、関節炎、睡眠時無呼吸症候群、性ホルモン異常などさまざまな病の原因となります。

高血圧

ストレスがかかり、アドレナリンがたくさん分泌されている状態。カラダを動かしたときに血圧が上がるのは正常ですが、安静にしているときも慢性的に血圧が高い状態を高血圧といいます。つねに血管に負担がかかってしまうため、血管の柔軟性が失われ、動脈硬化を起こしやすくなります。

脳卒中

脳の血管になんらかの不具合が生じ、血流が滞ったり、破裂して出血したりと症状はさまざまで、発症すると命に関わる脳の病気です。代表的な病気は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つです。

心疾患

狭心症、心筋梗塞などの総称。心臓を動かす心筋(心臓の筋肉)に栄養を送る冠動脈が、動脈硬化などによって正常に働かなくなった状態をいいます。症状が悪化すると強い痛みのある発作が起こったり、心肺停止に陥ったりして命にかかわることもあります。

がん

体の命令を無視して、異常を持った細胞だけが細胞分裂によって増え続け、周囲の組織を浸食して機能障害を引き起こしていく病気。飲酒、運動不足、食生活の乱れが要因としてあげられますが、特に喫煙は、がん発生に大きく影響していると考えられています。

生活習慣病から
うつ病を発症する?

うつ病とは

うつ病とは、気分の落ち込みなどが毎日続く精神障害です。一度治っても繰り返してしまう可能性はありますが、病気そのものは「治る病気」だと考えられています。
最近では、職場うつ、女性うつ、受験うつ、介護うつなど、さまざまな状況でのうつ病が注目され、世間でもオープンな病気になってきました。
症状は、抑うつ気分や興味・関心の減退、思考制止などの精神症状と、食欲不振や睡眠障害など自律神経の乱れによる身体症状が組み合わさって見られることが多いのが特徴です。
厚生労働省による「平成29年患者調査」では、うつなどの気分障害で医療機関を受診している総患者数は127.6万人。過去最多を記録しました。今やうつ病は、誰もがかかる可能性のある風邪のようなもの、という認識が広がりつつあります。

うつ病自己診断

精神科・心療内科に行きづらいと思う方は、まずは「うつ病自己診断」を利用してみましょう。不調が約2週間以上続いている場合は、うつ病の可能性を考えることが重要です。

うつ病は車に例えるとガス欠状態です。自責の念や落ち込むことなどにエネルギーを使うので、自力でエネルギーを満タンにすることがほとんど困難になります。
対応に困ったら、一人で抱え込まず、まずはご相談ください。

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せひご相談ください!

なぜうつ病を発症してしまうのか?

うつ病の原因は、厳密にはまだ特定されていません。脳の働きが深く関わっており、遺伝や性格などの個人が生まれ持つ要因に加え、環境的な影響も大きいとされています。
特にうつ病の原因となると考えられているのは、心疾患、関節炎、喘息、腰痛、慢性気管支炎や肺気腫、高血圧、頭痛。ある研究では、心疾患1.7倍、関節炎1.9倍、喘息2.1倍、腰痛1.4倍、慢性気管支炎・肺気腫2.2倍、高血圧1.7倍、頭痛1.9倍とそれぞれの症状でうつ病発症のリスクが、高くなることがわかりました。
まだエビデンスには至っていませんが、生活習慣病が精神障害発症に影響しているといわれる理由が、この結果からも垣間見えます。
身体疾患や精神疾患などさまざまな病気と併発しやすいうつ病ですが、専門のうつ病治療で適切な対応をすれば、うつ病は早期発見で早期回復が可能な病気です。
いつでも気軽にご相談ください。

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うつ病は心身に負担が少ない
治療法で
改善可能です

治療の選択肢は薬物療法だけではない!?
「磁気刺激治療(TMS)」とは

うつ病の人は「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」という脳の部位の血流が悪くなっている傾向があり、磁気刺激治療(TMS)はその悪い部分を磁気で刺激し、脳を正常に働かせていく治療です。
うつ病治療の主流である薬物療法は、副作用が生じる可能性があるだけでなく、薬の効果で「元気になった」と勘違いして治療をやめてしまう人も少なくありません。うつ病の根本的な改善には、医師の判断による継続的な治療が必要です。
磁気刺激治療(TMS)には、「入院の必要なし」「副作用ほとんどなし」「治療期間は約1ヶ月半~6ヶ月と短い」という3つのメリットがあり、治療が続けやすいのも特徴です。薬物療法や電気けいれん療法など他の治療法に比べると、比較的短期間で、心身の負担も少なくうつ病からの回復が期待できます。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

客観的に現状の把握ができる!?
「光トポグラフィー検査」とは

新宿ストレスクリニックでは、心身に負担のない厚生労働省認可の光トポグラフィー検査を導入しています。
うつ病は脳の病気と考えられており、うつ病の方の多くが脳の血流が悪い傾向にあることがわかっています。そこで専用の機器を用いて脳の血流量を数値でグラフ化することで、より正確なうつ病の診断を目指すのがこの検査です。
光トポグラフィー検査では、人体に安全な近赤外光で頭部の血流を測定し、健常、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症の4つのパターンをそれぞれグラフデータで判別していきます。
検査全体の所要時間は約15分と短く、検査結果も当日にお渡しが可能です。検査結果と医師との問診と合わせて状態を分析していきますので、精度の高い診断が行えます。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

【参考サイト】

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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