気付かないうちにインターネット依存症に?~適度に利用する大切さ~

気付かないうちにインターネット依存症に?~適度に利用する大切さ~
気付かないうちにインターネット依存症に?~適度に利用する大切さ~
気付かないうちにインターネット依存症に?~適度に利用する大切さ~

誰もがインターネットとふれ合う機会が増えた近年では、

  • 急用でもないのに歩きスマホが習慣になっている
  • すき間時間や電車移動の時間はネットサーフィンに費やす
  • インターネット(SNS、ゲーム、ショッピングなど)をしているといつの間にか時間が過ぎている

などの利用者が急増しています。ノートパソコン、タブレット、スマートホンとITツールがどんどん便利になり、インターネットでの楽しみ方が多様化していることが理由のひとつといえるでしょう。
一方で、世の中ではその楽しみのために仕事や私生活がおろそかになったり、精神不安定になったりといった問題も取りざたされています。今回はそんな現代病ともいえる「インターネット依存症」についてお話しします。

インターネット依存症と
うつ病の関係

たった数十年の間に急成長を遂げたIT技術は、私たちの生活をめまぐるしく変化させてきました。特にインターネットの普及は、人々の暮らしを豊かで快適なものへと変えた立役者でしょう。
ですが、インターネットを使うことがあまりに習慣化しすぎた現代では、その快適さの影にひそむ問題をなかなか自覚できません。私たちは今一度、自分や家族のインターネットの使い方について考えていくべき岐路に立たされています。

インターネット依存症とは?

依存症というと、アルコールやタバコ、薬物、ギャンブルなどを想像する人が多いのではないでしょうか。
インターネット依存症もそれらと同じように「特定のもの=インターネット」へ異常なほど執着してしまい、以下のような症状が出やすくなります。

  • 自分の意志でインターネットの閲覧やスマホの利用をやめることができない
  • 四六時中ネットのことを考えていて、日常生活に支障をきたすようになる
  • ネットをしていないと不安になる、イライラする
  • 人にやめるように言われても、やめられない
  • ネットができる環境を手放せない
  • 現実から逃げだしたい

スマホの登場により、それまで以上に身近になったインターネット。依存症と診断される人の多くがゲームに没頭しやすい中学生や高校生などですが、最近は小学生や30~40代の社会人にも増えてきました。物騒な世の中となり親が小学生にスマホを渡すケースが増えたこと、ある程度収入の安定してきた社会人なら自由にゲームへ課金できるという金銭的な余裕が患者数を増加させているようです。
インターネット依存症と一言でいってもその種類はさまざまで、それほど使っているつもりはなくても、便利なサービスを利用しているうちに使いすぎてしまっている可能性もあるでしょう。最近では、予備軍も含め、以下のような依存が注目されています。

<インターネット依存の種類>

  • Youtube依存
  • facebook依存
  • twitter依存
  • LINE依存
  • Instagram(インスタ)依存
  • オンラインゲーム(ネトゲ)依存
  • ウィキペディア依存
  • チャット依存
  • 携帯・スマホ依存
  • メール依存
  • ネットサーフィン依存
  • 掲示板依存
  • ブログ依存
  • ネットオークション依存
  • エゴサーチ・・・自分の名前をネットで検索し、世間でどんな評価を受けているか常にチェックする
  • サイバーコンドリア・・・少しでも体の調子が悪くなるとすぐネット検索し、病名を自分で診断する。そして、その病気だと思い込む
  • フォトラーキング・・・ネット上の会ったこともない人の写真アルバムを見続ける
  • ウィキペディアホリズム・・・ウィキペディアの編集に過剰な情熱を注ぐ依存症

よく使うSNSなどの名前があれば、ご自分の利用頻度や利用時間などを思い返してみましょう。「もしかして」「当てはまっているかも」と感じた方は、次項の「インターネット依存症チェック」も試してみてください

インターネット依存症チェック

インターネット依存症チェック

軽度重度

  • LINEやメールを何度もチェックする、気にしている。
  • 特に調べものはないが、インターネットをしてしまう
  • 携帯使用禁止と書いてあっても、我慢ができない
  • チャットやオンラインでやり取りしている友達がいる
  • 掲示板によく書き込む・書き込みの反応が気になる
  • 仕事や該当する目的以外で、1日1時間以上インターネットを見ている
  • 別人になりすましたことがある
  • とにかく早く帰ってオンラインゲームをしたい
  • 夜更かしするほどゲームやネットに夢中になることがある
  • オンライン上の相手にフレーミング(相手を挑発して楽しむ)をしている
  • 日常生活は退屈と感じるがネットをしているときは楽しい
  • ネット上で罵り合いや残酷な発現をすることがある
  • ネットをすることが家族や友人よりも大切
  • 常にオンラインゲームやネットのことを考えてしまう
  • ネット上で知り合った人と会ったりすることがある
  • イライラして意味もなく攻撃的になることが増えてきた
  • 自分でも自分が何を考えているのかが分からない
  • ネット環境がないことや邪魔をされるとイライラする
  • 幻聴を聞いたり、幻覚を見たりする
  • 殺人・自殺への衝動がみられるときがある

軽度重度

いかがでしょうか?
このチェックリストは、上に行くほど軽度で、下に行くほど重度の症状を示しています。
インターネットを使う上で問題なのは、その頻度や時間です。インターネットそのものが悪いのではなく、適度に利用できているかどうかが依存症とそうでない人の判断ポイントといえます。リストの下部にチェックが多かった人は、できるだけ早く精神科や心療内科を受診するようにしてください。
うつ病などの精神疾患を発症している可能性も少なくはありません。
また、本人は自覚していないものの、家族や周囲の人から見てネットゲームに夢中になって昼夜が逆転している、成績が下がった、学校や会社を休みがち、食事をとらず痩せていくなどの様子が見られる場合も、精神科や心療内科など専門の医療機関に相談することをおすすめします。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

インターネット依存症は「予防」が大切

依存症と呼ばれる症状は、どれも発症してから治すのはとても大変です。さらに、症状が出てからインターネットを一切使わせないようにするなど極端な対応をすると、かえって症状を悪化させてしまったり、逆上して攻撃的になったりするケースも少なくありません。
大切なのは、依存症にならないための予防です。
おすすめしたいのは、オフラインの時間をつくること。家族と住んでいる方は家族の力を借り、みんなでルールの詳細を考え、声を掛け合いながらそのルールを守ることを習慣にしましょう。特に子どもにはじめてスマホやパソコンを与えるときは、最初にそのルールを決めてください。
例えば、家族みんなが家でくつろいでいる20~21時の間は全員オフラインの時間にするなど、家の中でも使っていい時間や使っていい場所を決めるといいですね。守らなかったときのペナルティーも重要で、家族みんなが見える場所に一定期間スマホを回収するなどして、「ルールを守る」ということをしっかりクセづけましょう。スマホを触る時間が減ると家族間の会話が増え、自然とインターネットに触れる時間も減ります。
また、子どものスマホとの向き合い方には両親の姿も影響します。幼いころからネットやスマホを頻繁に触っている親を見て育った子どもは、親のマネをするのでネットに依存しやすくなるでしょう。自分たちの使い方が子どもに影響することを理解すると、自分の依存も予防できて一石二鳥です。
一人暮らしの人はコントロールが難しいかもしれませんが、友達と一緒にいるときは鞄からスマホを出さないなど、できることからはじめてみましょう。

うつ病との関連も

欧米や韓国で行われている研究では、以下の病気を持つ人は、インターネット依存症と関連性があると報告されました。

  • うつ病・・・意欲の低下や落ち込み、興味、関心の喪失といった症状が代表的である
  • 多重人格障害(解離性同一性障害)・・・自分の中に複数の人格が存在する状態で、自分自身ではこの人格を制御することができないといった感覚を体験することがある
  • ADHD・・・不注意・衝動性・多動性が特徴であり、感情が爆発しやすく、社会的な活動や学業に支障を来す
  • 自閉症スペクトラム・・・社会性、コミュニケーション能力の障害など

コミュニケーションが苦手で、人と関わるたび感情的になってトラブルを起こしてしまう人や、人と接することに強い不安や緊張を感じやすい人は、直接人と関わらないオンラインゲームやSNSにのめり込んでしまいやすい傾向があります。
学校や職場での人間関係がギクシャクしたことが原因でオンラインゲームや動画、SNSに救いを求め、夜中もやり続けて寝坊。遅刻を指摘されるのが嫌で学校や会社に行かなくなり、ネットをするため部屋に引きこもる……この悪循環が、依存症につながります。
注意してもやめない場合、「そのうち飽きる」と周囲は思いがちですが、それは大きな誤解の場合があります。やればやるほどハマッっていくのが依存症です。早い段階で周囲が異変に気がついてあげるためにも、ネットに興味がないというご家族もインターネットに関する正しい知識を身につけることは大切です。

うつ病の症状も気づきにくい

インターネット依存症になりやすい人の中に「うつ病」の場合があるとありましたが、そもそもうつ病そのものも自覚しにくく、周囲も発症に気づきにくい傾向があります。
うつ病とはどんなものなのか、ここでしっかり確認していきましょう。

うつ病とは

うつ病は、抑うつ気分や興味・関心の減退、思考制止などの精神的な症状に加え、食欲不振や睡眠障害など自律神経症状を中心とした身体的症状が組み合わさって現れるのが特徴です。症状が進行していくと自殺願望が芽生えやすく、何事にもやる気が起きにくくなります。
原因は未だ特定されていませんが、ストレス過多などの環境が要因となり、脳神経に異常をきたすものと考えられています。
ストレス社会と呼ばれる現代では、うつ病は多くの方がかかる可能性の高い病気です。日本では、うつなどの気分障害で医療機関を受診している総患者数は厚労省調査によると、平成29年の時点で127.6万人です。調査開始以来、最多を記録しました。
まだまだ周囲からの理解が十分ではなく、「人に知られたくない病気」と思われがちなうつ病ですが、まずはご自身が自分の状態を把握し、そんな自分の状態を労ってあげることが大切です。その上で、一人で抱え込むのではなく、精神科や心療内科などへの相談を検討しましょう。
また、従来のうつ病とは別に、「新型うつ」という症状も見られるようになってきました。これは、現代の価値観やライフスタイルなどによってうつ病が変化したものと考えられており、学校や会社にいると気分の浮き沈みが激しく生活に支障をきたすものの、診断されて休職・休学をするとすぐに趣味などを楽しむこともできる症状です。
一見、元気なように感じられますが、この症状もまた長引けば重症化する可能性があります。状態を軽視せず、医療機関の受診を検討しましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

うつ病の自己診断

うつ病は重症化するほど治療期間や費用がかかります。最近ストレスが多い、気分が落ち込みやすい、何をやっても楽しくないなど、いつもと違う自分を感じたらまずはセルフチェックを行ってみましょう。簡単な質問に答えるだけで自分の今の状態を説明してくれます。

今の状態を
しっかり把握しておきましょう!

結果には特に問題がなかったという方も、違和感がぬぐえない場合は専門家へ相談してください。専門家に相談することにより、気持ちを楽にしていきましょう。

新宿ストレスクリニックで
早期発見と治療で早期回復を

うつ病の回復には、早期発見と治療が何より大切です。それがインターネット依存を予防することにもつながります。
新宿ストレスクリニックでは、患者さんの気持ちに寄り添い、患者さんと力を合わせて治療を行っています。患者さんの心身の負担を最小限にし、最大限の治療効果が得られる検査と治療を取り入れているのも、その取り組みのひとつ。安心してご相談ください。

現在の状態が客観的に分かる
「光トポグラフィー検査」とは

脳の血流を数値でグラフ化する厚生労働省認可の検査です。
人はストレスが溜まると脳の血流が悪くなり、その血流の悪さがうつ病のリスクを高めると考えられています。この検査では、安全な近赤外光で頭部の血流を測定し、健常、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症のパターンを判別し、状態を客観的に把握していきます。
新宿ストレスクリニックでは、医師の問診と光トポグラフィー検査の結果を併せて、より正確な診断が可能になりました。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

短期的に効果を実感
「磁気刺激治療(TMS)」とは

磁気刺激治療は、薬を使わないうつ病の新しい治療法です。うつ病によって血流の悪くなった背外側前頭前野(判断、意志、興味などに働き、恐怖や不安、悲しみ、自己嫌悪などの感情をつかさどる扁桃体のバランスを整える脳)を磁気で刺激し、脳を正常に働かせていきます。
1ヵ月半~6ヵ月という短い治療期間で効果が出やすい治療であり、新宿ストレスクリニックで行われた治療ではこれまで約8割の人に症状の改善が見られました。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

最近では、勉強もオンライン化が進み、その学習効果は高く評価されています。ネットショッピングが普及したことで、辺境の地にも物資が届くようになったり、体の不自由な人が簡単に欲しいものを手に入れられるようになったりと、インターネット利用によるいい面もたくさんあります。
ネットを利用することのすべてが悪いのではなく、ネットに依存しすぎることで作業効率が低下したり、ゲームなどに課金しすぎてしまったりすることが問題です。私たち一人ひとりの正しい理解が、インターネット依存症を防ぐ近道だということをどうか忘れないでください。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

■関連リンク

本 将昴医師が在院する新宿ストレスクリニック名古屋院のページはこちら

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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