エンパス(empath)とは?~共感力が高いがためにうつ病になりやすい?~

エンパス(empath)とは?~共感力が高いがためにうつ病になりやすい?~
エンパス(empath)とは?~共感力が高いがためにうつ病になりやすい?~
エンパス(empath)とは?~共感力が高いがためにうつ病になりやすい?~

「人の気持ちに同調しやすい」「人にはあまり理解されないけれど、物事を直感的に知っている」そんな感覚に、自分でもときどき不思議になることはありませんか?

この世の中には、生まれながらにしてずば抜けた共感力を持つ「エンパス」と呼ばれる人たちがいます。
HSPと同一視され、うつ病を併発しやすい点も注目されているエンパス。今回はそんなエンパスについての知り、ご自分や周囲の人への理解を深めていきましょう。

エンパスとは?

「エンパス(empath)」とは、「エンパシー(empathy)=共感、感情移入の力」とも呼ばれる、「共感力、共感力の高い人」という意味の言葉です。
人並みはずれて共感力が高く、生まれながらにして人の感情やエネルギーに敏感な気質の人をそう呼びます。

エンパスには、しばしば近くにいる人と同じ現象がその身に起こります。
例えば、「相手の体調が悪いとき、自分も同じような症状で具合が悪くなる」「相手の感情が、自分の感情のように感じられてしまう」など。
エンパスの人には、以下のような特徴があります。

<エンパスの特徴>

  • 相手に合わせるのが得意
  • 人の話を聞いていると、自分の感情が相手と混ざり合って分からなくなる
  • 他人の悩みを自分のことのように感じて一緒に悩む
  • 体調の悪い人と一緒にいると、同じ症状で苦しむので病院が苦手
  • 「あなたはどうしたいの?」と聞かれても、自分の本心が分からない
  • 人の話を聞きていると、まるで実体験のようなデジャヴを感じる
  • 他人の嘘が分かる
  • 自分でも気づかぬうちに、他人の隠された意図を汲んで行動してしまう
  • 相手が何も言わなくても、本音に勘づく
  • 残酷なニュースは、つらくて見られない
  • 悪口を聞いているだけで具合が悪くなる
  • 人が怒られていると、自分が怒られているようにつらい
  • 犬や猫など、ペットの気持ちが何となくわかる
  • 他人や霊的なものに影響され、自分の感情が動いてしまう
  • 土地や場所などの悪いエネルギーを受け取ってしまう
  • 一緒にいる人に似ていく。自分が変わっていく
  • 相手の気持ちや考えを想像するあまり、思い込みや勘違いをよくする
  • 小さな物音で起きるほど眠りが浅い
  • 人混みや満員電車が苦手 など

エンパスの人は、意識して人に合わせているわけではありません。
無意識に相手に共感したり、感情や思考、意図、ムードを感じ取る能力があるのです。桁外れの「空気を読む」という才能を持っている、とも言い換えられるでしょう。

また、人の心に寄り添って話を聞くエンパスは、人から相談されやすいのも特徴です。
感情やエネルギーに影響され、疲労感がたまりやすく、慢性疲労症候群(CFS)と診断される人も多い傾向があります。
さらに、慢性疲労症候群(CFS)が長引くことで、うつ病を合併させてしまうことも少なくありません。

ただし、エンパスそのものは病気ではありません。
あくまで気質であり、医療従事者やカウンセラー、保育士、占い師などの職業にエンパスは多く、日本人は5人に1人がエンパスだといわれています。
そもそも日本人は、海外の人に比べてエンパスが多いそう。
エンパスの中でも、共感力の強さには個人差があるものの、エンパスは何も「特殊な力」や「特殊な人」を指す言葉ではないのです。

エンパスとHSPの違いについて

エンパスに似た気質を指す言葉に、「HSP(エイチエスピー)」があります。
HSPとは、Highly-Sensitive-Personの略で、「人いちばい敏感な人」という意味です。

HSPは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された、学術的に研究が進められている心理学のひとつ。
「感受性が強く、繊細な気質」という点において、HSPとエンパスは同一視されがちですが、現段階ではHSPのひとつにエンパスがあると位置づけられています。

つまり、エンパスの人はHSPでもありますが、HSPの人がエンパスであるとは限らないということです。

エンパスとHSPの大きな違いは、エンパスにはスピリチュアルな要素が加わるところ。
取り巻く環境や人の感情に敏感な人がHSPなのに対し、環境や感情に加えて、オーラなどのスピリチュアルなエネルギーにも反応するのがエンパスだといえます。

実際には、HSPとエンパスの思考や感覚は混ざり合っていて、明確な判断基準があるわけではありません。ですが、あえて違いを明確にするなら、以下のような特徴があるといえます。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)

<心理学的>

  • 科学的な理論に基づいて、行動や心理が研究する
  • 理論や客観的な視点を重視する
  • 自分の目に見えるものに注目する

エンパス(empath)

<スピリチュアル的>

  • 非科学的な理論で心と行動を分析する
  • 感覚や主観的な視点を重視する
  • 目に見えない部分に着目する

敏感に察知した感覚を、HSPが頭脳で処理し、エンパスが直感で理解する。そんな違いがあるといえるのかもしれません。

エンパスはうつ病になりすい?

エンパスはうつ病になりすい?
エンパスはうつ病になりすい?

周囲からの影響により、自分でも気づかないうちに心身を疲弊してしまうエンパス。
ひどい体調不良を起こしてしまうことも珍しくありません。
代表的な身体的不調は、

  • 睡眠障害
  • 思考力や集中力に影響する、脳の慢性的な疲労感
  • 筋肉のこり(肩こり、腰痛など)

などが挙げられます。
エンパスは人と共感しすぎてしまうあまり、自分のエネルギーを使い果たしてしまいやすいのです。その結果、どれだけ寝ても「疲れが取れない」と感じることも多いでしょう。

そんなエンパスの疲労の蓄積が、慢性疲労症候群(CFS)につながる可能性があります。
心と身体はつながっているとよく言われますが、身体の疲労感は精神を弱らせていくものです。精神が弱ればさらに周囲のあらゆるものに敏感になりやすくなり、心身は大きなストレスを抱えていくでしょう。
そのストレスが、やがて生命活動の司令塔である脳神経を圧迫していき、うつ病発症の危険性まで高めてしまうのです。

エンパスはうつ病を合併しやすいといわれる理由は、こうしたメカニズムが発生しやすいためといえます。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

うつ病について

うつ病は今や、5人に1人はなったことがあるといわれる、誰もがかかる可能性のある病気。
厚生労働省の調べでは、うつ病で病院にかかっている人の数は2011年に95.8万人、2014年に111.6万人、2017年に127.6万人と年々増加していることが分かっています。

うつ病患者数

うつ病患者数

心身のストレスを溜めやすい、真面目で責任感の強い人ほどかかりやすいのが特徴です。
うつ病にかかると、以下のような症状が2週間以上継続して見られるようになります。

【身体的な症状】

  • 体が重く、疲れやすい
  • 睡眠障害(眠れない、起きられない)
  • 口や喉が渇く
  • 手足がしびれる
  • 頭痛
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 息苦しさ
  • 過食、暴飲暴食
  • めまい など

【精神的な症状】

  • 学校や会社に行きたくない
  • 物忘れがひどい
  • 目の前で話している人の話が理解できない
  • 新聞やテレビの内容が頭に入らない
  • 集中力、分析力の低下
  • 自信の喪失
  • 生きている意味を感じられない
  • 自殺願望 など

うつ病は改善できる病気ですが、回復には、早期発見とできるだけ適切な治療が必要です。
エンパスの疲労感や倦怠感は、生まれながらにして持ち合わせていますが、うつ病の症状は発症してから感じます。

「以前に増して、身体のだるさが続く」「以前よりよく眠れない日が続く」「以前好きだったことが、最近どれも楽しくない」などの変化を感じたら、うつ病の可能性も疑いましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

うつ病を合併させないために大切なこと

うつ病になってしまうほど、エンパスの人がストレスを抱えてしまう原因は、その繊細で敏感な感覚のせいです。人と違う感覚を持っていることで、人から理解されず、生きにくさに苦しむ場面もあるでしょう。

しかし、大切なのは、あなた自身が自分を「特殊なんだ」と思い込まないことです。
エンパスは、5人に1人という、うつ病にかかったことのある人と同じ高確率でこの世の中に存在しています。
もしかしたら「自分はエンパスだから、人とわかり合えないのは仕方ない」と思うことで、人とわかり合うことを自ら手放してしまっているかもしれません。

エンパスではなくても、人間同士がわかり合うためには努力や時間が必要です。
持って生まれた鋭敏な感覚は、良い人間関係をつくるための最強の武器になるはず。人とわかり合うためのツールとして生かしていきましょう。

うつ病の自己診断

うつ病は初期症状のときに自覚するのが難しく、病院に行くタイミングが分かりにくい傾向もあります。
身体や心の不調を感じたら、まずはうつ病の自己診断を行ってみましょう。
新宿ストレスクリニックの公式サイトでは、簡単な質問に答えるだけで、ご自分の状態を客観的にチェックできます。

この自己診断は、医師による正確な診断をお伝えするものではありません。
ですから、「自分はうつ病なんだ…」「今日からどうすればいいのか分からない」とあまり深く思い悩まないことが大切です。

しかし、「うつ病の可能性がある」、または「うつ病である」という結果が出た場合は、実際にうつ病を発症している可能性もあります。
うつ病は、きちんと治療すれば治る病気です。エンパスの人はうつ病になりやすい傾向がありますので、一度、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

うつ病のご相談は
新宿ストレスクリニックへ

新宿ストレスクリニックは、うつ病治療の専門クリニックです。
エンパスの診断・治療を行うクリニックではありません。
しかし、エンパスによってうつ病を発症している可能性がある場合、それを調べる検査や慢性疲労症候群(CFS)などのストレス状態を解消する治療を行っていけます。

新宿ストレスクリニックでは、以下のような検査と治療を受けられます。

ストレスとうつ病治療の新しい治療法
「磁気刺激治療(TMS)」について

「磁気刺激治療(TMS)」は、磁気を当てることで脳の機能を回復させていく、うつ病の新しい治療法です。
うつ病が「心の病気」ではなく「脳の病気」をいわれるようになったのは、うつ病の人の多くが、脳の血流や働きに問題があるとわかってきたため。
さらに、その血流の悪くなった脳の機能を回復させることによって、うつ病も改善していくことが明らかになり、磁気刺激治療(TMS)が注目されるようになりました。
磁気刺激治療(TMS)は、ほとんど副作用がなく、治療後すぐに帰宅できるところも大きなメリットです。治療期間は平均約1ヶ月半~6ヶ月と短く、症状の早期改善にも期待が寄せられています。
また、磁気刺激治療(TMS)は、うつ病治療だけではなく、ストレスを解消する「ストレス治療」にも適しています。
ストレスを解消すると、身体も心も軽くなりやすく、うつ病を予防することにもつながります。ご希望の場合はぜひご相談ください。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

うつ病かどうかが分かる
「光トポグラフィー検査」について

新宿ストレスクリニックでは、近赤外光を用いて脳の血流を測定し、うつ病かどうかを判断サポートする「光トポグラフィー検査」を導入しています。
光トポグラフィー検査は、うつ病の人はもちろんのこと、うつ病かもしれないと疑いがある人、うつ病治療の途中経過を知りたい人にも有効な手段です。
検査方法は簡単で、専用の装置を頭につけるだけ。
脳の血流が数値となってグラフ化されたものを医師がチェックし、うつ病か否かの診断を行います。
心身への負担はまったくありません。
問診と合わせて検査を行うことで、治療の必要性や今後の対策について、より客観的で正確な答えを得られます。
光トポグラフィー検査をご希望の方は、ご相談ください。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

参考:

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

■関連リンク

本 将昴医師が在院する新宿ストレスクリニック名古屋院のページはこちら

新宿ストレスクリニックはうつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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