抗うつ薬と車の運転について

抗うつ薬と車の運転について
抗うつ薬と車の運転について
抗うつ薬と車の運転について

うつ病の治療が必要な人のなかには、仕事などにおいて自動車の運転が必要な場合もあるでしょう。

「抗うつ薬を服用していて、車の運転をしてもいいの?」
「副作用で眠くなるって聞いたんだけど・・・」
「薬を飲んだら、めまいがするんだけど・・・」

抗うつ薬のなかには、副作用の影響から自動車の運転に対して十分注意が必要なものや、運転自体を禁止しているものもあります。
そのようなことから、自動車運転が困る人のなかには、精神科や心療内科への受診をためらっている人も少なくありません。
しかし、うつ病の場合には判断力が著しく低下することもあり、適切な治療を受けずに運転することが、とても危険な場合があるので注意が必要です。
ここでは抗うつ薬と自動車の運転について詳しくお伝えします。

抗うつ薬服用時に
自動車は運転できるの?

「抗うつ薬を服用すれば副作用が起きるから運転してはいけない」
と考えている人もいれば、
「抗うつ薬を服用すれば精神が安定するから運転をしてもいい」
と考えている人もいます。
冒頭にもお伝えしたように、抗うつ薬を服用していると自動車の運転を「注意」しなければならないものや、「禁止」されているものがあります。
いずれにしても抗うつ薬が運転に対する影響を及ぼすことが理解できると思います。どのような影響を及ぼすのかお伝えしていきましょう。

抗うつ薬が自動車の運転に与える影響とは

患者さんの中には、仕事において自動車の運転が必要な人はいるでしょうし、生活に自動車が欠かせないという人もいるでしょう。そのような人にとっては運転を禁止されてしまうことで、移動手段がかなり制限されてしまい、とても困った事態となってしまいます。
しかし、冒頭からお伝えしているように、抗うつ薬は自動車の運転に対してさまざまな影響が考えられます。
抗うつ薬によっては、薬の服用後に病的な眠気に襲われることがありますし、情動脱力発作と呼ばれる体の力が抜けてしまう症状が現れることもあります。
突発的に発現してしまうことがありますから、自動車の運転中の場合であれば、重大な事故に繋がりかねません。
そもそも抗うつ薬は飲み続けていくことで脳内に作用し、脳内の神経伝達物質をつかさどるセロトニンの働きを増強させることで、不安や気分の落ち込みを和らげていくものです。
不安や緊張感が和らいでくると、どうしても眠気に襲われることが多くなってしまいます。
抗うつ薬を服用しなければならない場合で、どうしても運転が必要な場合であれば、主治医に相談するようにして、決して自分自身の判断で抗うつ薬の服用を中止してはいけません。

すべての抗うつ薬が
自動車の運転ができるわけではない

抗うつ薬服用時に自動車は運転できるの?
抗うつ薬服用時に自動車は運転できるの?

うつ病と診断され抗うつ薬の服用が必要な場合、すべての抗うつ薬が自動車の運転を認められているわけではありません。また逆を言えば、すべての抗うつ薬が自動車の運転を認められていないわけでもありません。

厚生労働省は平成28年11月25日、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 Serotonin-NorAdrenalin Reuptake Inhibitors)系の抗うつ薬である「ミルナシプラン塩酸塩(後発薬)」「デュロキセチン塩酸塩(商品名:サインバルタ)」「ベンラファキシン塩酸塩(商品名:イフェクサーSRカプセル)」の使用上注意の改訂を発表しています。
もともとこれらの薬は、「眠気、めまい等が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること」と記載されていました。
つまり、自動車の運転については禁止するように記載されてきたのです。
しかし、日本神経精神薬理学会および日本うつ病学会が、これらの添付文書についての要望書を厚生労働省に提出し、下記のように変更されました。

「眠気、めまい等が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。また、患者に、これらの症状を自覚した場合は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないよう、指導すること」

「自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること」とありますので、必ずしも運転を禁止しているという内容ではありません。
ただし「患者に、これらの症状を自覚した場合は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないよう、指導すること」とありますので、そのような状況も起こりうることが指摘されているものだといえます。
この添付文書の「使用上の注意」の内容の改訂は、もともとSSRIの3種類のみでしたが、新たに上記SNRIの3種類が加わりました。
しかし、まだ全ての抗うつ薬が改訂されていない現状です。つまり抗うつ薬によっては、服用治療中に自動車の運転が禁止されてしまう場合もあるのです。

ただ、うつ病患者さんの中には、抗うつ薬を服用しているとしても、自動車の運転なしでは生活が成り立たないという人もいます。
現在のうつ病治療は、抗うつ薬だけではなく、他の治療法もありますので、後ほどご紹介いたします。

軽いうつ症状がみられる場合も
自動車の運転には注意を

仕事や生活のなかで自動車の運転が必要な人であれば、禁止されてしまった場合、とても困ってしまうことになります。そのためうつ症状がみられたとしても、抗うつ薬を飲んでしまうと運転ができないという理由で、病院に受診に行かなかったり、抗うつ薬を飲まない人がいます。
しかし、抗うつ薬を飲まなければ運転をしてもいいというものではなく、そもそもうつ症状がある場合、判断能力の低下などが見られますからとても危険な行為なのです。
そのため、軽いうつ症状を自覚しているのであれば、できる限り早く精神科や心療内科において治療に取り組むことをお勧めします。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

うつ病かな?と思ったら早めの診察を

「うつ病は心の風邪」と言われることがありますから、気分が沈むことややる気がなくなることは「誰でも起きるもの」と安易に考えてしまうことがあります。
しかし、うつ病は脳の働きが低下することによって引き起こされる症状ですので、適切な治療をしなければ改善がみられません。
しかも抑うつ気分や意欲の低下などの心の症状だけではなく、眠れなくなったり、食べれなくなったり、体がだるくなったり、息苦しさなどの身体症状を感じることもあります。
そのような状態のなかで、安全に自動車の運転をすることなんて到底できません。
抑うつ症状によって判断力が低下し、さらに体の疲れや重みを感じるような状況であれば、安全運転どころか重大事故を引き起こしてしまうこともあるのです。
「うつ病かな?」という自覚があるのであれば、速やかにメンタルクリニックや心療内科など専門医に相談することが必要です。
どうしても仕事や生活において自動車の運転が必要なのであれば、主治医に相談しながら治療に取り組むことが大事になってきます。

うつ病は早期発見で早期回復が可能です

うつ病は日本人の15人に1人が発症する病気であるといわれており、誰がいつなってもおかしくない病気であるといえます。
「自分だけは絶対にうつ病にはならない」と考えている人のなかでも、うつ病になってしまって治療に取り組んでいる人は少なくありません。
うつ病は早期発見、早期治療によって、それだけ早く回復させることができます。逆にいえば、不調のサインに気づかずに無理をしてしまうことで悪化させてしまうこともあるのです。
また、中には不調に気づいているとしても、

「今は仕事が休めないから」
「少しゆっくりしたら治るから」
「自分が甘えているだけだから」
「自動車の運転ができなくなると困るから」

などと言って適切な治療に取り組まなければ、少しずつ病状が悪化し、最悪の場合には入院治療が必要となったり、いつまでも回復しないということもあるのです。

うつ病の治療には抗うつ薬の服用しかないの?

精神科や心療内科を受診し、うつ病だと診断されると、抗うつ薬が処方され薬を服用しながら治療を行っていくことが一般的です。
場合によっては仕事を休んで療養生活をしなければならないこともあります。
抗うつ薬での治療は、眠気やめまいなどの副作用を起こすことがあります。そのため抗うつ薬によっては自動車の運転が禁じられることもありますし、禁じられないとしても服用直後には運転を控えなければなりません。
また、抗うつ薬での治療の場合、その人に合った抗うつ薬や量を調整していかねばなりません。
抗うつ薬を飲めば誰もがすぐに改善するというものではなく、抗うつ薬の調整だけでも数ヶ月かかることも珍しくないのです。
つまり、うつ病治療は長期間になることがありますので、仕事においても長期療養が必要になることがあります。
うつ病治療の現状を目の当たりにして、抗うつ薬の服用に抵抗を感じている人であれば、抗うつ薬だけではなく、他の治療法にも選択肢を広げてみればいかがでしょうか。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

ストレス・うつ病の
新しい治療方法とは
~薬による治療ではない
治療方法とは?~

うつ病の治療は、抗うつ薬を服用して取り組むことが一般的とされていますが、医学の研究の進歩で、薬に頼らない治療が可能になりました。

磁気刺激治療(TMS)とは

磁気刺激治療(TMS)とは、脳に磁気をあてて、脳の働きを回復させる治療方法です。
アメリカで開発されたうつ病などの新しい治療方法であり、磁気刺激によって脳の特定部位を活性化させ、脳血流を増加させて低下した機能を元に戻していくものです。
治療期間も短く、抗うつ薬での治療と比べ比較的短期間で効果を実感できます。
そのため、今まで抗うつ薬治療でなかなか改善が見られなかった人には有効な治療法です。
副作用もほとんどなく、心身への負担も少ない治療です。仕事や生活の上で運転をしなければならない人であっても、治療を受け続けることが可能です。
抗うつ薬を服用した場合では、服用後すぐに自動車の運転をすることはできませんが、磁気刺激治療(TMS)の場合は、直後の運転も可能です。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

新宿ストレスクリニックでうつ病治療に取り組まれている人の中には、自動車の運転をしている人もいらっしゃいます。
抗うつ薬に見られるような副作用を起こすことはありませんので、安心して治療に取り組むことができます。

新宿ストレスクリニックでは、光トポグラフィー検査を導入し、うつ病かどうかをグラフデータで診断サポートしています。

光トポグラフィー検査とは

精神科や心療内科において、初診でうつ病と診断された人のうち、約4割が双極性障害(躁うつ病)だといわれています。
双極性障害においてもうつ病と同様に、抑うつ症状や意欲の低下などうつ症状が顕著な時期が長くあります。
そのため、うつ病と誤診されてしまい、間違った薬を服用していることも少なくありません。双極性障害において抗うつ薬を服用した場合、症状がさらに悪化してしまうことがあります。
新宿ストレスクリニックでは、従来の医師のみの問診から、医師と光トポグラフィー検査の結果を併せた問診を行うことにより、より正確な診断を可能にしました。
光トポグラフィー検査は、うつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・健常の4つのパターンをグラフデータ化し、今の状態をより正確に知ることができます。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

新宿ストレスクリニックは年中無休で診療しています。
土日祝日でも検査・治療することができますので、学校や会社の休みを利用して通院することができます。無理に学校や会社を休むことなく治療に取り組むことができますから、精神的な負担を軽減させることが可能です。
うつ病の改善は、早めの発見・治療がより早い解決方法です。
抗うつ薬の効果が感じられない方や抗うつ薬の副作用により自動車の運転ができなくて困っている方は、新宿ストレスクリニックにお気軽にご相談ください。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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