うつ病とお酒について

うつ病とお酒について
うつ病とお酒について
うつ病とお酒について

お酒を飲んで気を紛らわせたい。
お酒を飲んで嫌なことを忘れたい。
お酒を飲んでぐっすりと眠りたい。

お酒を飲む人であれば、そんなことを考えたことがあるかもしれません。
しかし、そのようなことがきっかけとなって、お酒がやめられなくなってしまうことがあります。
さらにお酒の量が増え、ついにはアルコール依存となってしまうのです。
このような人のなかには、うつ病を発症していて、その辛さを紛らわすためにお酒を飲んでいる人や、日々の辛さからアルコール依存となり、うつ病を発症させてしまった人もいます。
つまり、うつ病とお酒には深い関係があると考えられます。

抗うつ薬を服用中は
お酒を飲んでもいいの?

一般の精神科・心療内科においては、抗うつ薬を服用してうつ病の治療を開始します。
しかし、抗うつ薬の調整はなかなか難しく、思うように効果が見られないこともあります。
そのため、うつ病の辛さを紛らわすために、お酒を飲んでしまう人が少なくありません。
ここでは抗うつ薬とお酒の関係について詳しく見ていきたいと思います。

参考:
特定非営利活動法人アスク うつ・自殺とアルコール
特定非営利活動法人アスク 「うつ」の治療を受けているなら、飲酒はタブー!

抗うつ薬とお酒の関係について

うつ病治療においては、一般的に抗うつ薬が用いられます。うつ病の患者さんが増えるにつれて、使われる薬もどんどん増えています。
特に1999年からSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬が多く活用されるようになり、その中でもレクサプロやジェイゾロフトといったSSRI薬がよく使われるようになりました。
しかし、すべてのうつ病患者に効果があるわけではなく、また調整が難しいことから、抗うつ薬の服用中にめまいや吐き気などの副作用に悩まされることもあります。
さらに、抗うつ薬の調整を行うだけでも数週間から数カ月を要することもあり、その期間はうつ病の辛さと副作用を感じながら薬を飲み続けなければなりません。
その辛さから逃れるために、お酒を飲んでしまうようです。
うつ病の患者さんを調査してみると、健康被害の可能性が高い飲酒をしている人の割合は、一般の人よりも高い傾向にあります。
しかし、抗うつ薬服用中にお酒を飲むことは、たいへん危険であるということを認識しておかねばなりません。
アルコールによって、抗うつ薬の作用を低下させてしまうことや、増強させてしまうこともあります。抗うつ薬の作用が強くなってしまうと、それだけ副作用が強く現れてしまうこともあるのです。
副作用の辛さから逃れるためにさらにお酒を飲んでしまい、アルコール依存症になってしまうことも珍しくありません。アルコールには依存性があるために、危険であることが分かっていても、酔いによって判断力が低下し、さらに飲み続けることになってしまうのです。

うつ病はお酒が飲みたくなるって本当?

健康な人であっても、嫌なことや辛いことがあったときにお酒を飲みたいと感じることがあるのではないでしょうか。
ストレスを発散させるために飲酒して、飲み過ぎてしまった人も少なくないでしょう。
うつ病治療に取り組んでいる人にも、うつ病の症状が辛くてお酒を飲んでしまう人がいます。
治療で抗うつ薬を始めたとしても抗うつ薬の調整は大変難しく、なかなか思うように改善しないことも少なくありません。
そのため、治療に取り組んでいるのになぜ改善しないのだろうとイライラしてしまい、お酒を飲んでしまう人がいます。
お酒に含まれているアルコールは気分を高揚させる作用がありますので、一時的にうつ病の辛さを忘れることができるからです。
しかし、抗うつ薬を服用中にお酒を飲むことは、とても危険な行為です。
お酒を飲んでいる間はアルコールによって気分が紛らわせたように思うのですが、うつ症状をさらに強めてしまうことがあります。酔いによって一時的に気持ちが晴れたように思うのですが、酔いが醒めたときにその反動が現れてしまうのです。
さらにアルコールには、睡眠の質を低下させてしまう作用がありますので、うつ病治療を妨げることになってしまうのです。

参考:特定非営利活動法人アスク なぜ「うつ」の人はアルコールを飲もうとするのか?

嫌なことや辛いことを忘れるためにお酒に逃げてしまう行為は、自分自身が弱い性格であるからではありません。うつ病を既に発症させてしまっていて、その症状によるものかもしれないのです。
お酒を飲まずにはいられない・・・と辛い症状でお悩みであれば、新宿ストレスクリニックにご相談ください。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

お酒の過剰摂取は注意しましょう

お酒の過剰摂取は注意しましょう
お酒の過剰摂取は注意しましょう

「お酒は飲んでも飲まれるな」と言いますが、お酒とは正しく付き合っていくことで、楽しく飲むことができるものです。
しかし、嫌なことや辛いことがあるとお酒を飲んで忘れてしまおうと、お酒に逃げてしまうことを考えてしまうことがあります。
多くの人はそのような経験を一度や二度はあるでしょう。
しかし、そのようなことが日常茶飯事となってしまったら?それはもはや楽しいお酒の飲み方や適切なお酒の飲み方とはいえません。
冒頭にも申し上げましたが、アルコール依存症からうつ病を発症させたり、うつ病からアルコール依存症を発症させてしまうことがあります。
つまり、うつ病とお酒は切っても切れない関係にあるといえます。
なぜうつ病とアルコールには深いかかわりがあるのでしょうか。

アルコール依存症とは

アルコール依存症になってしまう原因のひとつに、日々積み重なったストレスがあります。
会社や家族、生活上において嫌なことや辛いことが続き、その辛さを忘れるためにお酒の力を借りるようになります。
お酒を飲むことで気分が高揚してきます。アルコールの力によるものですが、血液中のアルコール濃度が高くなることで、脳が麻痺している状態にあるのです。
飲酒検問などにおいてアルコール濃度が測定されることがありますが、これは血液に溶け込んだアルコール濃度で判定するものです。
飲めば飲むほどその濃度は高くなり、それだけ脳が麻痺していると言い換えることもできます。
お酒を飲むことで脳が麻痺し、気分が高揚しますので、嫌なことや辛いことを一時的に忘れたような気分になれるのです。
しかしこれは間違いなく一時的なものであって、嫌なことや辛いことがなくなったわけではありません。そしてお酒の力を利用することがやめられなくなってしまいます。これがアルコール依存症の始まりです。

アルコール依存症からうつ病に

アルコール依存症は、日々のストレスをお酒の力によって忘れてしまおうとすることによって生じる症状です。
もちろんアルコールによって、嫌なことや辛いことがなくなるはずはなく、むしろお酒の力を利用しているがためにストレスがさらに蓄積されてしまうこともあるでしょう。
この状況が続いてしまうと、自分自身の力でこのストレスを解消することや解決することが難しくなってきます。
抑うつ症状が続いてしまい、不安や不眠をお酒によって解消するというアルコール依存の悪循環が始まり、さらにはうつ病を併発させてしまうことにもなるのです。
アルコール依存症の中には、日々のストレスからうつ病になってしまい、うつ病に対する苦しみをお酒によって紛らわしてしまうという人も多く、うつ病からアルコール依存になってしまう人もいます。
実際、うつ病患者を調査してみると、健康被害の可能性が高い飲酒をしている人の割合は、一般の人よりも高い傾向にあります。
抑うつ傾向をアルコールによって紛らわせているという人であれば、注意が必要です。

参考:特定非営利活動法人アスク なぜアルコール依存症者は「うつ」になるのか?

抗うつ薬を服用したら
どうなるの?

抗うつ薬を服用したらどうなるの?
抗うつ薬を服用したらどうなるの?

アルコール依存や日々のストレスによってうつ病になってしまった場合、一般的な精神科や心療内科であれば、抗うつ薬を服用して治療に取り組んでいくことになります。
しかし、抗うつ薬はネガティブなイメージもあるため、抗うつ薬の副作用が気になるという人も少なくありません。
ここでは抗うつ薬にはどのような種類が利用されていて、副作用にはどのような症状があるのかお伝えします。

抗うつ薬の主な種類

抗うつ薬は、さまざまなタイプのものが開発されています。脳内の神経伝達物質を調整し、うつ病特有の辛い症状を改善していきます。
精神科・心療内科でよく処方されている抗うつ薬には次のものがあります。

SSRI
(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
レクサプロ
(エスシタロプラム)
セロトニンの働きを高める作用があり、うつ病特有の症状である、抑うつ状態や気分の落ち込み、意欲の低下、集中力の低下などに効果があります。副作用が強く出ることは少なく、離脱症状が出にくいために、使いやすい抗うつ薬です。
パキシル
(パロキセチン)
飲み続けることで、脳内に作用し、セロトニンの働きを増強させていきます。うつ病の症状である、抑うつ気分や不安、緊張、意欲の低下、不眠などを和らげていくことができます。女性特有の生理前の症状である月経前緊張症(PMS)、月経前気分不快症(PMDD)にも効果が期待できる薬です。
ジェイゾロフト
(セルトラリン)
セロトニンの働きを高める作用があり、不安感や落ち込み、意欲の低下、無気力、不眠などといった精神状態の改善に効果が期待できます。SSRIの中でも副作用を軽いと言われており、飲み続けやすいのが特徴です。月経前緊張症(PMS)、月経前気分不快症(PMDD)にも効果が期待できますので、服用している女性も多くおられます。
SNRI
(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
イフェクサー
(ベンラファキシン)
セロトニンの働きを高める作用だけではなく、ノルアドレナリンの作用も活発にし、不安感や落ち込み、意欲の低下を改善し、やる気を高めていきます。長期間の服用によって、離脱症状が起きやすい特徴があります。また副作用として、眠気やめまい、不安、焦りが強くなることがあります。
サインバルタ
(デュロキセチン)
セロトニン、ノルアドレナリンの働きを増強させることによって、脳内の神経伝達を活発にして、うつ病にみられる抑うつ症状や不安を和らげ、やる気を高めていきます。またうつ病に伴う、頭痛や腰痛などの疼痛にも鎮痛補助効果が期待できます。長期間の拭くようによって、離脱症状が起きやすくなり、減薬しても離脱できないことがあります。

抗うつ薬の主な副作用

抗うつ薬は脳内の神経物質の伝達をスムーズにすることで、うつ病の特徴である抑うつ症状や不安、意欲の低下、不眠などを改善させることができます。
しかし、薬の調整がとても難しく、自己判断ではなく必ず専門医が行わねばなりません。
少量から服用しはじめて、様子を観察しながらうつ症状の状態によっては、薬の量を増やしていくことになります。しばらく飲み続けてみて効果が出てくれば、薬の量を調整していきます。うつ症状を観察し、改善がみられたら少しずつ減らしていくことになります。
もし、薬が合わないようであれば、別のタイプの薬に変更することもあります。再燃を繰り返すような場合には、さらに長期にわたって服用が必要となることもあります。
また、薬の減量時には、副作用である離脱症状を伴うことがあります。めまいや不安感、吐き気、不眠などの症状が強く出ることもあります。
薬を服用し、少し調子が良くなってくると、自己判断で薬をやめてしまう人がいます。急に薬をやめてしまうと、離脱症状が強く現れることがあり、うつ病を悪化させてしまう原因にもなるのです。自己判断で薬のコントロールをすることは避けて、必ず専門医の指示のもとに服用し続ける必要があります。もし、抗うつ薬の副作用などが不安な方は、最近では薬に頼らない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」もあります。

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薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

うつ病の新しい検査や
治療方法があります

目に見える結果でより正確な診断を

新宿ストレスクリニックでは、光トポグラフィー検査を導入しています。
脳の血流量から、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、健常かを客観的にグラフデータで確認することができます。
従来、医師の問診のみで行う診断を、新宿ストレスクリニックでは、光トポグラフィー検査の結果と併せた問診で、より正確な診断が可能になりました。うつ病を早期に改善するには、今の状態を正確に知ることが重要といえます。

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新宿ストレスクリニックは、磁気刺激治療(TMS)の専門クリニックです。
うつ病は「心の病」から「脳の病」といわれています。
磁気刺激治療(TMS)によって、脳の機能回復を行い、副作用がほとんどない治療です。
患者さんの心身への少ない負担を一番に考えた治療ですので、薬の副作用に悩まされている方や抵抗のある方、短期間で回復したい方などに有効な治療です。

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抗うつ薬での治療においては、薬の効果がなかなか実感できなかったり、副作用に悩まされることでお酒を飲んでしまう人がいます。
しかし、お酒を飲んでしまうことで、薬の作用が低下したり、増強したりすることがありますので、アルコールと薬の併用は絶対にできません。
磁気刺激治療(TMS)では副作用の心配がなく、抗うつ薬での治療と比べ比較的短期間で効果を実感できますので、心身への負担が少ない治療法です。
新宿ストレスクリニックは年中無休で診療を行っています。土日祝日でも治療することができますので、学校や会社の休みを利用して通院することができます。無理に会社を休むことなく治療に取り組むことができますから、精神的な負担を軽減させることが可能です。
うつ病の改善は、早めの発見・治療がより早い解決方法です。
うつ病やアルコール依存のつらい症状で悩んでいるのであれば、ぜひ新宿ストレスクリニックにご相談ください。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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