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「HSP」はコロナ不安を人一倍感じやすい!?~HSPの人がコロナに負けない対策方法とは~

「HSP」はコロナ不安を人一倍感じやすい!?~HSPの人がコロナに負けない対策方法とは~
HSPとは、きめ細やかな繊細な感受性を持つ人
HSPとは、きめ細やかな繊細な感受性を持つ人

毎日のように流れる新型コロナウイルスのニュースに、世界中が不安を抱えています。
その中で、不安という一言で片付けられないほど、ニュースを見るたびに震え上がるほどの恐怖を感じている方、世の中に蔓延した不穏な空気に耐えられないほど落ち込みを感じている方がいます。
その感覚に思い当たる節のあるあなたは、もしかしたらHSPかもしれません。

自分の感情だけでなく、世の中の空気まで敏感に感じ取ってしまうHSPの方は、現在渦巻いている世界の不安も敏感に感じ取っているでしょう。その度重なるストレスが、うつ病発症のリスクを高めてしまうことも。
今回は、そんなHSPの方が、少しでも心穏やかに今を乗り切っていくための対策をお伝えします。
ご自分がHSPだと認識している方も、はじめてその言葉を聞いたという方も、「新型コロナウイルスに強い恐怖を感じている」という方は、自分の陥っている状態を冷静に分析し、対応するための参考にしてください。少しでもみなさんの不安が和らぎますように。

HSPとは、きめ細やかな感受性を持つ人

HSPとは、きめ細やかな感受性を持つ人
HSPとは、きめ細やかな感受性を持つ人

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字です。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した人の気質を表す言葉で、意味は「繊細で感受性豊かな人」「人一倍敏感な人」。アーロン博士自身が自分の敏感すぎる気質に悩み、研究が始まりました。

HSPはあくまでその人の「キャラクター」であり、病気ではありません。
例えば、幼いころから一人の時間を大切にしている人は、学校や会社の中で人の輪に溶け込んでいたとしても、本質的には大勢で過ごすより一人の時間のほうが好きでしょう。 好奇心旺盛な人は、たとえ仕事などでルーチンワークをそつなくこなしていても、その仕事を「つまならい」「向いていない」と感じているでしょう。
この本質的な感覚の部分をキャラクターといいます。
キャラクターは個性であり、個性を変える薬などありませんし、そもそも治療が必要なものでもありません。

しかし、その繊細すぎる感覚は、病気であると言われたほうが楽なほど、ご自身に生きづらさを感じさせているはず。
その生きづらさをどのように見つめ、自分の気質とどのように付き合っていけば、心穏やかに生きられるのか。アーロン博士をはじめとしたHSPの研究家たちの手によって、模索は日々続けられています。

HSPについては、こちらの記事でもご紹介しています。HSPという言葉を初めて聞いた方、HSPについて理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?~正しい知識で理解する大切さ~

HSPと新型コロナウイルス

HSPと新型コロナウイルス
HSPと新型コロナウイルス

HSPの方は、人の気持ちだけでなく、周囲の状況などにもとても敏感です。

新型コロナウイルスによって、不安そうな顔をしている人を見かけた、増加する感染者数を知らせるニュースを見たというだけで、心がザワザワするという人も多いのではないでしょうか。
家族や友人が自分を心配してくれるだけで、不安があおられるという方もいるでしょう。実際に視界には何も映らなくても、充満している不穏な空気を敏感に感じ取って、心が押しつぶされそうだという方もいます。

新型コロナウイルスのニュースが毎日流れている今は、すでに「コロナ」という言葉を耳にするだけで、気持ちが沈み込んでしまうと訴える人が後を絶ちません。
中には、「スーパーで品切れの棚を見るだけで、しんどい」という方もいますし、「新型コロナウイルスに感染しているのではないか」「感染して死んでしまうのではないか」と日に日に恐怖を募らせている方もいらっしゃいます。

災害時などの非常事態は、HSPの方にとって「息を吸っているだけでつらい」といっても過言ではない状況だといえるでしょう。
時に、HSPの方の不安や恐怖は「気にしすぎ」と周囲から煙たがられることがあります。しかし、どうかご自分を否定しないでください。HSPの方が、不安だからとうかつな行動を慎み、周囲を心配する慎重な姿勢は間違っていません。
むしろ、この非常事態を深く受け止め、人の苦しみや悲しみに寄り添う感受性は、すばらしい才能だといえます。
敏感な自分を否定せず、けれど自分を取り巻く状況から目をそらさず、消化する方法を探していきましょう。次の項目では、その方法のヒントをお話しします。

HSPの方がコロナ不安から
今を乗り切る方法

人は非常時ほど、他者に寄り添うのが難しくなります。それは一概に悪いこととはいえず、人の防衛本能として当たり前のことなのです。
しかし、そんな中でも“自分以外”に心を寄せ続けられるHSPの方の思いやりは、たくさんの人の心を救っています。しかし、人に寄り添い続けるというのは、とてもエネルギーのいることです。気づいたときには、自分で回復の仕方がわからなくなるほど、心がすり減ってしまっているというケースも少なくありません。
この状態が長く続くと、うつ病などの精神疾患を発症してしまう可能性があります。

そうならないために、HSPの方が今行うべきなのは、「取り込む情報をコントールし、心の使いどころを選ぶ」こと。

時には、強すぎる刺激をシャットアウトすることも必要です。
それは、現状から逃げることではありません。取捨択一して、必要なものを必要な分だけ取り込む余裕を持つ、ということです。
あなた自身の心を守るため、今日から以下の6つを心がけてみましょう。

  • 見たり聞いたりする情報を必要最低限にする

    1. 見たり聞いたりする情報を必要最低限にする

    ニュースやラジオを一日中流し続けるのはNG。情報を常にチェックする必要はありません。決まった時間に1回だけテレビをつけるなど、できるだけシンプルに情報を入手しましょう。

    見たり聞いたりする情報を必要最低限にする
  • 情報を仕入れる媒体を選ぶ

    2. 情報を仕入れる媒体を選ぶ

    テレビ、WEB、ラジオ、新聞、雑誌。どんな媒体にも、新型コロナウイルスについての情報が溢れています。不安だからこそ、さまざまな情報を仕入れたいと思うものですが、見聞きする媒体の選び方には注意が必要です。
    ワイドショーや週刊誌、エンターテイメント要素の強いWEB記事などセンセーショナルな伝え方をする情報源は避け、ニュースや公的機関の情報サイトなど淡々と事実を伝える媒体で情報収集をしましょう。

    情報を仕入れる媒体を選ぶ
  • 不安を感じたときこそ冷静に

    3. 不安を感じたときこそ冷静に

    不安を感じたときは、一呼吸おいて、今自分にできることは何か冷静に考えましょう。そして、できることを見つけたら、行動を起こしてみてください。不安は頭の中では膨らみやすいですが、行動によって和らぐ場合が多いのです。

    不安を感じたときこそ冷静に
  • 心地よく過ごせる工夫をする

    4. 心地よく過ごせる工夫をする

    つい没頭してしまうこと、時間を忘れてしまうことに取り組みましょう。「集中すること」は「無心になること」と同じです。終わった後は、どこかスッキリした気分を感じられるはず。

    心地よく過ごせる工夫をする
  • 自分の感情の中で良い面やあたたかい面を見る

    5. 自分の感情の中で良い面やあたたかい面を見る

    恐怖、不安、憂うつ感、怒り、焦り、むなしさ。そうした重苦しい感情が生まれたら、できるだけたくさんの愛情や思いやり、感動などを思い出してください。
    自分で感情を切り替えられないときは、大好きな音楽や映画、本などに触れましょう。

    自分の感情の中で良い面やあたたかい面を見る
  • 幸せや状況の改善を祈る

    6. 幸せや状況の改善を祈る

    「他力本願になる」「傍観する」という意味ではありません。
    人の痛みに共感しすぎるのではなく、その人たちがこれから幸せになること、この状況が改善してからの明るい未来を想像し、心から祈りましょう。それは、第三者的な目線で自分と他者、世界を冷静に見つめる姿勢を身につけるということにもつながります。

    幸せや状況の改善を祈る

強い憂うつ感が続くときは、
うつ病のセルフチェックをしてみましょう

HSPの方はもともとストレスを抱えやすく、うつ病を発症しやすい傾向があります。
さまざまなことを敏感に察知し、ダイレクトに影響を受けてしまうため、慢性的に体調が優れない人も少なくありません。
そして、現状ではその体調不良が「コロナにかかったのでは」という不安をあおり、さらに心身をむしばんでいるケースが多く見られます。

強いストレスは、心臓への負担にもなります。胸の圧迫感や息苦しさは、コロナではなく、うつ病発症のサインかもしれません。
もちろん、新型コロナウイルスの感染症ではないとは言い切れないため、疑わしい症状が出たら必ずかかりつけ医や保健所へ相談してください。
しかし、すべての体調不良に「体調不良=コロナ=死」を結びつけてはいけません。

専門家からコロナの疑いが低い、または様子を見るよう指示されたら、うつ病のセルフチェックも行ってみましょう。
新宿ストレスクリニックの公式サイトでは、30秒で行えるセルフチェックのリストをご用意しています。

うつ病の早期回復には、できるだけ早い段階で治療をスタートさせることが重要です。うつ病の可能性ありと出た場合は、できるだけ早く精神科や心療内科を受診しましょう。

ストレスやうつ症状について
ぜひご相談ください!

ストレスやうつ症状は
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ストレスやうつ病を改善
「磁気刺激治療(TMS)」について

新宿ストレスクリニックは、磁気刺激治療(TMS)を中心とした、薬を使わない新しいうつ病治療を提供しています。 うつ病治療では、抗うつ薬による治療が多く選択されます。しかし、薬物療法はさまざまな種類の薬をたくさん飲まなければならないケースが多く、副作用など心身への負担を避けられません。特にHSPの方は抗うつ薬にも敏感です。
新宿ストレスクリニックでは、患者さんへの身体への負担を少しでも軽くするため、磁気刺激治療(TMS)を推奨しています。

磁気刺激治療(TMS)とは、うつ病によって機能低下をした脳に、磁気刺激を与えることで機能回復を促し、うつ病を改善する治療法です。
「心の病」といわれていたうつ病は、近年、「脳の病」と考えられるようになりました。
新宿ストレスクリニックでは、うつ病が「脳の病」であるということに着目し、より安全で最適にうつ病治療を行っていける治療選択肢のひとつとして、磁気刺激治療(TMS)を導入しています。
磁気刺激治療(TMS)は、ほとんど副作用がなく、治療後すぐに帰宅できるところも大きなメリットです。治療期間は平均約1ヶ月半~6ヶ月と短く、症状の早期改善にも期待が寄せられています。

また、磁気刺激治療(TMS)は、うつ病治療だけではなく、脳にかかったストレスを解消する「ストレス治療」にも適しています。
脳のストレスを解消すると、身体も心も軽くなるため、うつ病予防にもつながります。

短期間の治療が可能です!
薬に頼らない新たなうつ病治療があります!

ストレスやうつ病の診断をサポート
「光トポグラフィー検査」について

新宿ストレスクリニックでは、検査や医師による診察にも力を入れています。 うつ病のような目に見えない病気は、誤診されることも少なくはありません。誤診の怖さは、適切な治療法がされないところにあります。 間違った治療は、病気が改善されないだけでなく、日常生活や社会生活にも影響を及ぼします。場合によっては、症状がどんどん悪化してしまうこともあるでしょう。

新宿ストレスクリニックは、そうした誤診を防ぐために「光トポグラフィー検査」でより正確な診断を行なっています。光トポグラフィー検査は脳の血流量からうつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・健常と4つのパターンをグラフで現す検査です。
グラフ化されたデータを元に医師が診察を行うため、従来の医師の主観によって行う診察より、正確な診断が可能になりました。
診察時の症状によって、その場で医師に「検査を受ける必要がある」と判断されることもありますが、基本的には事前予約が必要です。光トポグラフィー検査をご希望の場合は、ご相談の予約とともに検査予約もお取りください。

状態を正確に知ることが大切です!
うつ病かどうかをグラフデータで診断サポート!

新型コロナウイルスの感染が広がっている現在、通院の際は、外出に十分ご注意ください。
まずは電話またはWEBから事前にご予約いただき、クリニックのホームページを確認し、新型コロナウイルスの対策も万全にした上で、外出しましょう。
重いうつ症状の方は、できるだけ早くうつ病の治療に取りかかることが重要。しかし、発熱や咳など新型コロナウイルスによる症状が出ていないか、ご自身でしっかり確認した上で次の行動に移ることも、ご自身と周囲の方を守るために大切です。

新宿ストレスクリニックでは、新型コロナウイルスへの対策として、安心して患者さんに来院していただくために、来院条件を設けています。「患者様へのお知らせ」にて随時情報を更新していますのでご確認ください。

渡邊 真也

【監修】渡邊真也医師

2008年大分大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの統括院長・本院院長兼務。患者様を大切にし、安心できる医療を一番に考えており、正確な診断、適切な治療方針の提供。精神保健指定医

■関連リンク

渡邊真也医師が在院する新宿ストレスクリニックの「当院の診療について」ページはこちら

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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