コロナストレスを溜めない2021年(令和三年)年始めの過ごし方

コロナストレスを溜めない2021年(令和三年)年始めの過ごし方
コロナストレスを溜めない2021年(令和三年)年始めの過ごし方

明けましておめでとうございます。
例年であれば、年末年始は実家や温泉地、リゾートでのんびり羽を伸ばすという方も、2021年(令和三年)の正月はそのようにはいかなかったという方もいらっしゃると思います。 「正月うつ」という言葉も示すように、もともとこの時期はメンタル不調を訴える方が少なくありません。今季は楽しみにしていた行事がことごとく中止になり、例年より憂うつな年末年始を過ごした方も少なくないかと思います。

長引くコロナ禍でストレスフルな人が増加

長引くコロナ禍でストレスフルな人が増加

昨年12月の新型コロナウイルス感染症対策分科会の発表(注1)直後は「GoToトラベル停止」に否定的な回答をしていた首相も、最終的には一定期間全国一斉停止という判断を下しました。
この報道にホっと胸をなでおろした方も、青ざめた方も、それぞれの立場で大勢いたことかと思います。

2020年(令和二年)初春に始まったコロナ禍ですが、臨時休校、オリンピック延期、緊急事態宣言と、経済活動を中心に、アクティビティ全般を抑制する方向で進んできました。途中緩和される場面もあったものの、常に頭の上に重石を乗せられているかのような、気分の晴れない重苦しい日々を送らざるをえなかったと思います。 リモートワークやオンライン授業、はてはオンライン飲み会など、人と人との物理接触が大幅に制限されるなど、それまでとは大きく違う一年になりました。
コロナ騒動の余波として、店先に中傷ビラを貼られたり、越境したといって車を傷つけられたり、帰省者を受け入れた家族ごと後ろ指をさされたりなど、まさに“魔女狩り”についてたくさん耳にする機会もあったと思います。 この一連の暗い気分に、GoToトラベル一斉停止が、最後のダメ押しになったと感じる人も少なくないのではないでしょうか。
2020年(令和二年)は、例年以上にストレスをためやすい一年だったように感じます。
新しい年を迎えても今の傾向がすぐに変化するとは思えませんが、だからこそ、これからのさらなるストレスに備えておく必要があると感じます。

2021年(令和二年)年始めの
ストレスの解消法

2021年(令和二年)年始めのストレスの解消法

もともと、長期休暇は生活リズムや食生活が乱れがちです。ストレスをためやすい状況だからこそ、あなたの健康のためにも、改めてストレスに負けない生活を心がけてください。 健康的な生活の基礎は、規則正しい生活と食生活、それと体を動かすことです。
長期休暇だからといって、夜更かしが過ぎたり、お昼過ぎに起きてきたりするようでは、食生活も乱れ、仕事や学校への復帰が億劫になること間違いなしです。特に睡眠は生活のリズムをつくる骨格であり、厚労省も心身の疲労を回復させるために良質な睡眠が大事であると、「健康づくりのための睡眠指針」を発表しています(注2)。 多少羽目を外すことは仕方がないとしても、せめて休みの後半は、日常に戻るために生活リズムを取り戻すようにしましょう。
寝正月は運動不足も招きますから三が日の贅沢に抑え、まずは起床時間を平時に近づけることで生活のリズムを取り戻していくのが良いと思います。

解消しきれなかった昨年のストレスに、以下のような解消法はいかがでしょうか。

・リラックスできる時間を作る
休養をとることは代表的なストレス解消法です。
外出自粛中の休暇は、日頃のストレスから解放されて骨休めする機会だと割り切って、自宅でゆっくり過ごすのも良いと思います。
のんびりとお風呂に入ったり、読書をしたり、好きな音楽に耳を傾けたり、アロマをたいたりなど、ゆっくりと心を落ち着ける時間を楽しんでください。
・適度に運動する
適度な運動は、ストレスの予防にも解消にもとても有効です。
一般に、ウォーキング、軽いランニング、ダンス、サイクリング、水泳などの有酸素運動がストレス緩和に適しているといわれています。
しかし、外出自粛中は難しいので、今年は家でできるストレッチやエクササイズ、ヨガなど軽い運動が良いでしょう。早起きをして、朝日を浴びながら、軽く運動ををすれば一石三鳥です。
・娯楽を楽しむ
師走に録りためたTV番組や、正月番組など、単なる娯楽を楽しむのもとても良いストレス解消法です。買ったまま積んでいたDVD鑑賞などはいかがでしょうか。
・クリエイティブに過ごす
書き初めのみならず、絵画、俳句、物語創作、料理、模型製作、粘土細工──創作的な趣味はたくさんあります。
創作活動の多くは、屋内で一人でもできるものです。終息がまだ見えないコロナ禍に、一人で楽しむにはぴったりではないでしょうか。これまで創作活動に縁がなかった方も、新しいことを始めるにはぴったりな年明けに始めてみてはいかがでしょうか。
出来不出来や完成するかどうかも問われません。楽しく創作、表現する過程こそがストレス解消になるのです。

もう少し詳しくストレス解消法について知りたい方はこちらもどうそ。

ストレスにはうつ病のセルフチェックを

昨年から長引くコロナ禍でストレスにさらされ続けた心身も、正月休みにリフレッシュできていれば何も心配することはありません。もともとストレスの無い生活などありませんから、きちんと解消できているなら特に問題にはなりません。乱れた生活リズムも普通は数日で元に戻りますから、さほど心配することではありません。
しかし、憂うつな気分や倦怠感、意欲や集中力の低下などの症状が2週間以上続くようなら、心療内科や精神科を受診することをお勧めします。
不調が長引く場合は、すでにうつ症状を発症している可能性もあります。うつ病は時間経過で自然治癒するというものではなく、むしろ時間経過はうつ病を深刻化させてしまいます。

30秒でできるうつ病のセルフチェックがありますので、気になる方はまずこちらをお試しください。

注1)

注2)

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

■関連リンク

本 将昴医師が在院する新宿ストレスクリニック名古屋院のページはこちら

新宿ストレスクリニックはうつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬に頼らない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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