イフェクサー
(ベンラファキシン)

イフェクサー(ベンラファキシン)

イフェクサー(英語:EFFEXOR)の
主な特徴

効果    低 ★★★★☆ 高
副作用   少 ★★★☆☆ 多

*上記の評価は、監修医師の主観を含む参考値です。

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)であり、脳内の神経伝達をスムーズにし、憂うつな気分を和らげ、意欲を改善する薬です。
長期間服用していると、離脱症状が生じやすく、薬がなかなか止めづらい特徴があります。

イフェクサーはどんな薬?

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類され、有効成分はベンラファキシン塩酸塩です。うつ病、うつ状態の治療に効果が期待できる薬です。
他にも、症状を総合的に判断して疼痛(痛み)や注意欠陥障害(ADHD)の治療に有効であるという、報告もあります。作用機序は、セロトニンの働きを高めるだけではなく、やる気を出させる脳内物質ノルアドレナリンの作用も活発にします。
また、アメリカではうつ病の他に、社会不安障害・パニック障害などさまざまな不安障害に適応されています。日本ではうつ病のみ製薬会社による治験で承認されているので、主な適応する病気は、うつ病、うつ状態となっています。

イフェクサーは、国内では2015年に発売された薬で、SNRIはほかに「トレンドミン(2000年発売)」「サインバルタ(2010年発売)」があり、その中でもっとも新しいSNRIです。しかし海外では1993年より販売されている薬になります。

イフェクサーの半減期は9.3時間、最高血中濃度到達時間は6時間ですので、服用から15時間程度で血中濃度は半減されることになります。ただしイフェクサーが体内で分解され代謝される物質「デスベンラファキシン」については、半減期は11~12時間、最高血中濃度到達時間は8~10時間ですので、1 日1 回の服用で効果は持続します。
薬の血中濃度は、飲み続けていくことで安定していきます。半減期からおよそ4~5倍の時間で安定するといわれますので、安定には4日ほどかかります。

長期間服用していると、離脱症状も起きやすく、減薬を試みてもなかなか離脱できないという特徴があります。
また、副作用として眠気やめまいが起こることがありますから、服用後は自転車や自動車の運転を控えなければなりません。さらに気分が高揚して、不安や焦りが強くなることもあります。

長期服用については、成人は1日1回37.5mgカプセルから始め、1週間以上服用継続後に1日75mgまで増量していきます。年齢・症状により1日最大量225mgを超えない範囲で適宜増減されます。増量は1週間以上の間隔をあけて行われ、1日用量として75mgずつ増量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 初発例でも年単位で内服を維持する必要がありますが、症状が安定すれば、次第に減らし、終了も可能です。2回、3回と再燃を繰り返すケースでは、さらに長期の内服継続が必要となります。

  • <メリット>

    ・1日1回の服用で効果が期待できる
    ・不安や緊張した気分をほぐして気持ちを楽にする
    ・意欲や気力を改善することができる
    ・旧来の抗うつ薬にみられる不快な副作用が少ない

  • <デメリット>

    ・飲み始めには賦活症候群(気分の高揚・躁転など)が起こりやすい
    ・胃腸障害(嘔気・下痢・食欲不振など)が起こりやすい
    ・離脱症状(めまい・発汗・不眠など)に注意が必要

イフェクサーの基本情報

イフェクサーについて詳しい情報は、下記をクリックの上ご覧ください。
なお、イフェクサー以外のSSRIの薬として、他にもトレドミンサインバルタがあります。

イフェクサーの基本情報

イフェクサーについてのQ&A

イフェクサーが効かないのですが、くすりが合わないのでしょうか?
薬は初期用量として成人は1日1回37.5mgカプセルという少量から処方し、副作用が出ないことを見定め、成人で必要な人には1週間以上服用継続後に1日75mgまで増量していきます。年齢・症状により1日225mgを超えない範囲で適宜増減されますが、薬の効果を見極めながら精神科医師が調整を行います。
一定量のある薬が効き目があるかどうか確かめるために数週間はかかります。合う薬が見つかるまで数ヶ月かかる場合も時々あります。また、他の抗うつ剤を追加する場合もあり、NaSSAのレメロンやリフレックスとの相性が良いといわれています。この飲み合わせは通称「カリフォルニア・ロケット」といわれます。ただし、これらの判断は、必ず主治医に相談しましょう。
イフェクサーを服用中、アルコールのお酒は飲めますか?
飲酒は避けることが望ましいです。飲酒はイフェクサーの作用を強めることがありますので、控えるようにしましょう。
イフェクサーを服用したら、痩せますか?それとも、太りますか?
飲み始めの数ヶ月は、胃腸障害の副作用によって食欲が落ちる影響(食欲減退)を受けて、痩せることがみられます。
また、イフェクサーの服用を一定期間続けると、太る太らないではなく精神症状が改善し食欲が増加することから体重が増加しやすくなるといわれています。
急激な体重減少・増加があった場合は、主治医に相談してください。
イフェクサーを服用するとEDになるってホントですか?
イフェクサーは、男性の性欲低下・勃起障害・オーガズム障害がみられることが多いです。
特に性欲・欲望、性的興奮、絶頂といった反応が起こらなくなり、悩まれている方が多いです。ご状態によって、様子を見たり、減薬したり、飲み方を工夫したり、他の薬に変更・追加したりします。
イフェクサーの服用をやめるとどうなりますか?
イフェクサー飲み始め、服用の中止のときに頭痛が起こることがあります。
頭痛は脳血管が拡張することにより引き起こされるといわれています。イフェクサーにより、セロトニンが脳血管を収縮する作用が働き、服用をやめるとセロトニンが分解されることから急激に脳血管が拡張します。そのときに、痛みの物質が作られ、頭痛につながると考えられます。主な対処法は、痛み止めを使う、他剤への変更、慣れるまで待つなどがあります。まずは、様子をみて、どうしてもつらいようであれば、早めに主治医に相談しましょう。
イフェクサーに離脱症状はありますか?
イフェクサーの離脱症状には注意が必要です。
長期服用の場合、薬がからだに慣れているので、急激に減薬してしまうと、シャンピリ感やイライラ、めまい、頭痛、しびれ、だるさ、吐き気などの症状が起きる場合があります。こうした離脱症状を防ぐために、少しずつ減量していきます。必要に応じて、離脱症状の緩和のために精神安定剤を投与する場合もありますので、主治医へ相談しましょう。
薬物療養中は仕事を休まないといけませんか?
うつ病などの精神疾患は休養も大切ですが、決して休まないといけないというわけでもありません。つらい場合や重症度、副作用などの症状にもよりますが、学校や勤務先が受け入れる環境が整っている場合は、薬物療法を服用しながらも今までの社会生活を維持することを推奨します。休学や休職は経済面にも影響を及ぼす場合もあります。
副作用の症状を緩和する治療方法など、医療研究の開発が発達していますので、自分自身に合った治療法を選択することも可能です。
イフェクサーは眠くなりますか?
他剤に比べると比較的眠気が強いわけではないので、どちらかというとアクティブな方向になる薬です。不眠の症状があらわれることがあるので、その時は、服用のタイミングを変えるなどの対処をします。主治医に相談しましょう。

薬で改善しない方へ

イフェクサー服用者の声

ツイッターではイフェクサーを服用されている方が多くつぶやいています。効果があった方もない方も評価していますので、やはり効果には個人差があるようです。

薬の服用が不安な方は
薬に頼らない選択肢があります!

薬に対する抵抗や薬の副作用に苦しむ方にこそ、効果が期待できる新たな治療法があります。それは磁気刺激治療(TMS)です。
磁気刺激治療(TMS)とは、機能低下した脳に磁気刺激を与えることにより、脳の動きを回復させることで、ストレスやうつ病を改善する治療です。
治療期間は、個人差もございますが、1ヶ月半~6ヶ月で副作用もほとんどなく、リラックスして受けられる治療です。長期間うつ病で苦しんでいた方が短期間で改善する可能性が高い治療です。
磁気刺激治療(TMS)の専門クリニックとして、新宿ストレスクリニックがあります。
薬の服用を開始するにあたって不安な方はぜひ当院へご相談ください。
新宿ストレスクリニックは年中無休で診療しています。ご都合の良い時に、診察と治療が可能です。
また薬の副作用で悩んでいる方、なかなか薬の効果が実感できない方などはセカンドオピニオンとしてお気軽にお問い合わせください。

渡邊 真也

【監修】渡邊真也医師

2008年大分大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの統括院長・本院院長兼務。患者様を大切にし、安心できる医療を一番に考えており、正確な診断、適切な治療方針の提供。精神保健指定医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
抗うつ薬でご不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。

関連コラム記事

その他のコラム記事