PMS・PMDD

PMS・PMDD

生理前のつらい症状に
悩まされている方へ

生理前のつらい症状に悩まされている方へ

生理前に起こる心や体へのつらい症状をPMS(月経前症候群)と呼んでいます。
月経の3日~10日ぐらい前から起こり月経時には嘘のように症状が消えますが、この不快な症状は、3ヶ月以上続き、日常生活にも支障がある場合に診断されます。
またPMSと比較して、より辛く重い症状の場合にはPMDD(月経前不快気分障害)と診断されることがあります。強い抑うつ感や絶望感、不安感が特徴で、アメリカ精神医学会では鬱病の一つとして認められています。
イライラして暴言を吐きそうになったり、死にたくなったり、自分自身をコントロールすることが難しい状況です。
そうでなくても生理前つらい方に対して、新宿ストレスクリニックではPMSとPMDDの精神面の症状や悩み・治療法など気になることのご相談を受付けております。
PMSとPMDDについて詳しく解説しますので、ご自身のためにも以下をご覧いただき、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

PMS(月経前症候群)の特徴と原因

月経が始まる前には、決まってイライラしたり、腹痛や頭痛に悩まされたりしている人が多くおられます。この症状のことを「月経随伴症状」と呼ばれています。
「生理だから仕方がない」と考えている人が多くおられますが、辛い症状で悩んでいる人の中にはPMSである場合も少なくありません。
PMSは月経によるホルモンバランスの変化によって起こる症状だと考えられており、一般的に見られる生理痛とは違う特徴を持っています。
「なぜ生理の前にはこんな症状になるんだろう?」「この症状はいつまで続くんだろう?」「生理前、必要以上に彼氏に対してイライラしてしまう」と悩んでいる人であれば、PMSをしっかりと理解してケアに取り組むことやしっかりと対策を行うことが大事です。

PMS(月経前症候群)とは

PMSはホルモンバランスが原因であると考えられており、多くの女性がこの症状で悩んでいます。女性の2割以上は、PMSの症状を経験しているといわれています。
月経の3日~10日ぐらい前から起こるイライラやのぼせ、腹痛、頭痛などの症状が現れ、月経が始まると症状が消えすっきりと治るように感じるのが特徴です。
身体的な症状だけではなく、精神的な症状も見られることがあります。そのため症状が続いている間には、集中力が低下してやる気がなくなり、抑うつ症状やひきこもりなどがみられることもあります。
仕事ができなくなることや人と関わることが嫌になってしまうこともあるなど、社会的にも大きな影響を与えることになります。
過去3ヶ月以上連続してPMSに見られる特有な症状がある場合や、月経前のどのくらいの時期に症状が現れるかによって、PMSと診断されることになります。
特に不快な症状が現れることによって、日常生活や社会生活に悪影響を及ぼしている場合であれば、治療が必要な状態であるといえます。

月経痛(月経困難症)との違い

女性の中で月経痛がひどくなって悩んでいる人は数百万人いると考えられており、そのうち婦人科など専門医に相談している人は1割程度に過ぎないといわれています。
ひどい月経痛のことを月経困難症とも呼ばれていますが、PMSはこの月経困難症とは違うものであるということを理解しておかねばなりません。
PMSの場合には、月経の3日~10日ぐらい前から症状が起こりますが、月経が始まると同時にこの症状がおさまります。月経困難症の場合であれば、月経の初日~2日目に強い症状がみられるのが特徴です。
月経困難症の主な症状は、下腹部の痛み、腰痛、頭痛、貧血などです。
月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」に分けることができます。機能性月経困難症は10代に多く、歳を重ねていくうちに弱くなる傾向にあります。器質性月経困難症は、子宮に何らかの病気がある可能性が高く、歳を重ねるごとに症状が重くなる傾向にあります。
症状に応じて、鎮痛剤や漢方薬、経口ホルモン剤などで治療することになります。

PMS(月経前症候群)の原因

PMSの原因ははっきりと分かっていませんが、ホルモンバランスが関係しているものだと考えられています。
月経が始まるまでの期間にはエストロゲンとプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が増えます。月経が始まると反対にこれらの女性ホルモンの分泌量が低下することから、このような症状はホルモンバランスが影響しているのではないかと考えられているのです。
このホルモン量の変化は、視床下部という自律神経の中枢となる部分にも影響を受けるといわれています。
自律神経とはリラックスや緊張感を使い分ける重要な器官ですが、ホルモンバランスの影響を受けてしまうと自律神経にも変調をきたすようになります。
そのためPMSでは身体的な不調だけではなく、精神的な不調も感じるようになるのです。
またホルモンバランスを崩しやすい産後や更年期にも、PMSの症状を強く感じる人がいます。中高年であれば、PMSから更年期障害へと移行する人も少なくありません。
ただし閉経後に月経が停止すると同時に、PMSの症状もなくなります。

PMS(月経前症候群)になりやすい人とは

PMS(月経前症候群)は、性格によっても強く症状が出やすいタイプがあり、生真面目や几帳面、我慢してしまう人ほど強い症状に悩まされてしまう傾向にあります。そのような性格の人は、仕事や人間関係などのストレスの影響を受けて、PMSをより強く感じてしまうのです。
女性によって症状を強く感じる人やまったく感じない人の差が出るのは、性格が要因となっている場合もあります。

PMS(月経前症候群)の治療

PMSは、一般的にはカウンセリング(認知療法)や生活指導とともに、薬物によって治療を進めることが多いです。
ホルモンバランスが乱れることから安定させるために「経口避妊薬(ピル)」が用いられることがあります。ピルを服用することで月経が止まりますので、PMS特有の症状が出なくなると考えられています。
また抗うつ薬や精神安定剤を用いる場合もあります。
PMSはホルモンバランスが乱れることによって自律神経に影響を与えてしまい、イライラしたり、抑うつ状態が強くなったりすることがあるからです。
特に症状によって日常生活や仕事に対して支障が出ている場合には、積極的に活用されています。
抑うつ症状が強い場合には、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが少なくなっています。セロトニンを増やすには、抗うつ薬であるSSRIやNNRIといった薬剤を用いることが有効であるとされています。
漢方薬を用いられることもあります。漢方薬に含まれている成分によって、血液のめぐりをよくし、冷えや体調を改善する中でPMSの症状を改善させようとするものです。
PMSの症状で悩む人の中には、生理現象と考えて我慢する人も多いですが、強い症状の場合にはとても煩わしいものですから適切な治療が必要だと考えられます。

PMS(月経前症候群)と
PMDD(月経前不快気分障害)の違い

典型的なPMSの主な症状は、頭痛・便秘・イライラ・耐え難い眠気、女性でいることが嫌になるなど身体と精神に様々な不調に悩まされます。
一方PMDDは、PMSでの症状が非常に強く出ることが特徴になり、生理前になると暴力的、攻撃的になり日常生活に支障をきたすレベルまで精神状態が悪化します。また、症状の期間も異なります。
PMSは生理直前から先に述べた症状があらわれます。一方、PMDDは辛い精神状態が非常に強く、個人差はあるものの、一般的には生理の1週間前、時には2週間前から始まります。
症状が現れる期間が長く、場合によっては自殺願望や、自傷行為、会社に出社できないほどの重い症状が続くことがあります。

PMDD(月経前不快気分障害)とは

PMDDは月経前不快気分障害と呼ばれており、月経前に現れる精神的または身体的な症状であるPMSの重症型と考えられています。そのためPMDDはPMSとまったく異なる病気ではありません。
基本的にはPMSと同様に月経が始まると同時に症状は治まりますが、PMSよりも早く始まることもあり、精神的な症状がより強いのが特徴です。
感情のコントロールが難しくなり、些細なことでも攻撃的になったり、暴力的になったりすることがあります。不安感や緊張感が強くなりすぎて、パニック発作を起こすこともあります。
このように不安感や焦燥感、抑うつ状態などの精神症状が強く現れるために、仕事や人間関係、日常生活において大きな支障をきたします。
日本ではまだまだPMDDについて認知されていませんが、アメリカ精神医学会ではうつ病の一つであると認められており、国際的においてもうつ病の一種であるとしています。そのため海外ではPMDDの診断基準がはっきりしています。

PMDD(月経前不快気分障害)の原因

PMDDはPMSと同様にその原因はまだはっきりとしていません。生理前に起こるホルモンバランスの乱れによるものであると考えられています。
PMSと比べて脳内の神経伝達物資であるセロトニンの減少量が大きいために、症状が強く出ると考えられています。
仕事や人間関係のストレスが原因となって発症することもあります。
生真面目や几帳面な人であれば、ストレスをうまく解消や回避することができずにPMDDの引き金となってしまう場合も少なくありません。産後うつになる人にはPMDDになりやすいともいわれます。
またそのような傾向がある人の場合、治療によってPMDDの症状が改善したとしても、また再発させてしまう場合もあります。
日々のストレスだけではなく、結婚や出産、就職などライフスタイルに変化がある場合においても注意する必要があります。

PMDD(月経前不快気分障害)の治療

PMDDの疑いがある場合には、精神科や心療内科など専門医に相談し、治療を行わねばなりません。
産婦人科の先生にPMDDと診断されることもありますが、PMDDはうつ病の一種ですので精神科や心療内科を紹介されたり、連携したりながら治療することもあります。
PMDDの治療においてもPMSと同様に、カウンセリング(認知療法)や生活指導と共に、薬物療法が行われることが一般的です。
PMDDでは脳内の神経伝達物資であるセロトニンの分泌量が減少しますので、セロトニンに作用するSSRIといった薬剤を用いられることが多くなりました。
ほかにも症状の程度によっては、向精神薬や漢方薬を用いられることもあります。

PMS(月経前症候群)と
PMDD(月経前不快気分障害)の
症状を緩和するためには

身体面と精神面において、辛い症状があらわれるPMSとPMDDを少しでも緩和できる方法をご紹介します。
不快な症状は十人十色です。ご自身に合った方法を選択しましょう。

ストレスを感じる場合
ストレスの感じ方は人それぞれです。イライラしたり、ネガティブになったりなど症状もさまざまです。そんな時は、紙に書いてみることをすすめる専門家もいます。きちんと書こうとせず、「なぜ?イライラ」などメモ書き程度でもよいそうです。ひとつの工夫で緩和される可能性があります。
体を動かしてみる
少し体を動かしてみるのもよいそうです。負担にならない程度の運動で散歩やストレッチ、深呼吸などリラックスしながら行えるものがよいでしょう。長時間はあまりおすすめしません。あくまでPMS・PMDDの症状の緩和を目的とします。最近ではヨガもメジャーになってきていますのでゆっくりリラックスしながらという方であれば始めやすいと思います。
しっかりとした睡眠をとる
心身に不調があると、いつもより疲労感を感じることもあると思います。そんな時はできるだけ早く眠りにつくのもよいでしょう。スマホやTV、パソコンの使用頻度を減らし、よりよい快眠で心身を労わってあげましょう。睡眠不足は心身を弱らせますので気をつけましょう。
カラダをあたためる
薄着はなるべく避け、カラダをあたためましょう。冷えは血行の滞りの原因にもなります。子宮筋の硬直や骨盤内のうっ血を招く場合があります。おなかにカイロを貼るなどもよいです。また、お風呂にゆっくり入り、温熱効果や静水圧作用(水の力で手足にたまった血液が押し戻されて血液やリンパの循環がよくなる)、浮力効果を期待すると良いでしょう。とにかくリラックスすることが大切です。
バランスの良い食事をとる
生理前は、血糖値の変動が激しく上下します。血糖値が下がると食欲が異常に促進するといわれています。
血糖値を急上昇させない食事は避け、血糖値を緩やかに上昇させる食事を心がけましょう。
砂糖や糖を多く含む食材は、血糖値を急上昇させますので注意が必要です。豆類や穀物、イモ類は血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。間食はアーモンドがおすすめです。カフェインやアルコールは控えましょう。
専門の医療機関に頼る
症状によっては精神面が関係している事例も少なくはないので、ストレスセルフチェックなどを利用してみるのもよいでしょう。2週間以上憂うつな気分や、気力の低下がみられる場合は、うつ病を併発している可能性があります。うつ病セルフチェックもぜひお試しください。精神科・心療内科では、精神面を中心にサポートや専門的なアドバイスをします。医療の力で心身のバランスを整えることも重要な対処といえます。大きな病院に行きづらい方は、まずはクリニックを受診するとよいでしょう。

生理前の不調は、生理周期に合わせてホルモン分泌量が大変動します。
これにより、生理痛だけではなく、PMS・PMDDという深刻な症状を引き起こします。特にいつものことだからと、我慢は危険です。重なる不調がうつ病などの精神疾患を引きこす場合もあることを理解しておきましょう。

PMDD(月経前不快気分障害)は
うつ病の一種
~新宿ストレスクリニックにご相談を~

PMDD(月経前不快気分障害)はうつ病の一種

PMDDは、アメリカ精神医学会の診断基準において「うつ病の一種」として認められています。
そのため単なる生理現象であるとして我慢するのではなく、気になる症状があるのであれば精神科や心療内科など医療機関を利用する必要があります。
強い精神的不安が顕著となり、暴力的な行動に出ることや、重度のうつ状態から自殺願望まで抱いてしまうこともあります。
PMDDの具体的な症状にはどのようなものがあるのか具体的にお伝えしましょう。

PMDD(月経前不快気分障害)の
具体的な症状セルフチェック

メンタルヘルスの不調
  • 些細なことでイライラしたり、
    怒りっぽくなる
  • イライラするとおさまりが聞かず、
    暴力を振るってしまう
  • 感情が安定せずに過度に悲しくなったり、
    涙がとまらなくなったりする
  • 絶望的になり自殺衝動が
    起こることもある
カラダの不調
  • 疲れやすくなり休んでも
    回復しない
  • 睡眠障害
    (不眠になったり、過眠になったりする)
  • 乳房の痛みや張る感じ
  • 頭痛、腰痛、関節痛、下腹部の痛み

PMDDの症状はさまざまですが、特に精神症状が顕著になり、感情をコントロールすることが難しくなります。職場においてトラブルを起こしたり、家族や友人と些細なことで喧嘩をしてしまうこともあります。
精神状態が不安定になるために、抑うつ症状や不安感、絶望感が強くなります。衝動的に自殺行為を起こすこともあります。
身体症状も顕著であり、疲れやすく、休日などにゆっくり休んでも回復しないのが特徴です。不眠がみられることもあり、反対に過眠となることもあります。頭痛や便秘に悩まされることもあります。

新宿ストレスクリニックでは、
こんな方が受診しています。

  • 生理前になると抗うつ薬を服用しているが、改善しない
  • 生理前になると気分がとても落ち込む
  • 生理前になるとイライラして人にあたってしまい、その後激しい自己嫌悪に陥る
  • 低用量ピルやホルモン剤を飲まないで、精神的な症状を改善させたい

主に精神的な症状が強いPMS患者さんをPMDDと診断します。
PMDDは「期間限定のうつ病」とも言われますが、何度も繰り返しておこる抑うつ気分があれば、重度のうつ病にもなりかねません。実際、うつ病の人を調べてみると、多くの人が月経前にうつ症状が重くなっていることが分かります。
そのため精神症状の軽減に取り組むことが大事です。
精神的な症状の軽減は、新宿ストレスクリニックで行っています。早めの発見・治療がより早い解決方法になるでしょう。

新宿ストレスクリニックにご相談を!
セカンドオピニオンのご相談も可能です!

PMS・PMDDの精神面の症状や悩み・治療法など気になっていることをお気軽にご相談ください。
PMS・PMDDは、生真面目で努力家、融通が利かない性格の人が重症化する傾向にあります。早めに発見し適切な治療を行わなければ、そのままうつ病になってしまうことがあります。
新宿ストレスクリニックでは、薬を使わない治療を行っております。ピルの処方は行っておりません。他のクリニックにおいて服薬治療していますが、なかなか改善しないという人がいらっしゃいましたら、ぜひセカンドオピニオンのご相談にお越しください。
新宿ストレスクリニックでは、新しいうつ病・ストレス治療法「磁気刺激治療(TMS)」を採用しています。副作用の心配がなく、抗うつ薬での治療と比べ、比較的短期間で効果を実感することができます。
日々、医学の研究は発展しています。うつ病治療は薬以外を選ぶことができます。
「磁気刺激治療(TMS)」であれば、12歳以上(中学生)から治療を行うことが可能です。辛い症状で悩んでいるのであれば、ぜひ新宿ストレスクリニックにお問い合わせください。

本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わないストレス・うつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
ストレスやうつ病が悪化する前に、ぜひご相談ください。

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