自律神経失調症

自律神経失調症
自律神経失調症のチェックリスト
自律神経失調症のチェックリスト

仕事や人間関係がストレスになることは誰にでもあることだと思います。
しかしそのストレスを抱えたまま、あるいはストレスによって不調を感じているということはないでしょうか。
慢性的な疲労、不眠、頭痛、不安感、意欲の低下などが続いているのであれば、「自律神経失調症」かもしれません。
そのような症状が続いている中で、会社を退職や休職することになってしまっては困ると、我慢し続けている人が珍しくありません。
むしろ自分自身が甘えている、もっと頑張らないといけないと無理をしてしまい、うつ病を併発させてしまうこともあります。
ここでは「自律神経失調症」の症状について詳しくお伝えし、適切な治療方法などについても見ていきましょう。

自律神経失調症とはどんな病気?

「自律神経」や「自律神経失調症」という名称はご存知かと思います。
しかし、自律神経の働きがどのようなもので、自律神経失調症がどのような病気かについては詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか。
ストレスが原因であるために、ストレスは悪いものと考えられがちですが、ストレス全てが私たちにとって悪いものであるとはいえません。
ここでは自律神経がどのような働きを持っている神経で、自律神経失調症がどのような病気なのか説明します。

自律神経失調症の病気の特徴

仕事や人間関係のストレスが積み重なったり、毎日忙しく生活習慣が乱れていたりするような場合だと、健康にまで影響を及ぼすことがあります。
いつまでも疲れが抜けなかったり、眠れなかったり、不安だったり、常にイライラしているような状態であれば、自律神経失調症の可能性があります。
身体に対してはさまざまな症状が現れ、内科などに受診する人もいますが、内臓や気管の病変が見つかるわけでもなく「疲れからでしょう」と見過ごされてしまうことがあります。
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経という二つの自律神経の動きが悪くなり、不調が現れる病気です。

交感神経と副交感神経とは

自律神経とは、私たちの意識していない間に内臓や血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整えている神経になります。
自律神経には交感神経と副交感神経の二種類が存在し、その両方の神経によって体の各臓器をコントロールして自律できるように働いています。その働きのことを恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれています。たとえば心臓の拍動は私たちが意識して動かしているものではなく、自律神経の働きによるものです。
日中には主に交感神経が優位になり、緊張感を持って仕事をしたり活動することができます。またリラックスしている時間や、夜眠っている間には副交感神経が優位となり、体をリラックスした状態に導きます。
そのようにその状況に応じた状態になるように、交感神経と副交感神経の切り替え、体内のバランスを保つようにしているのです。
自律神経が整っている健康的な状態であれば、交感神経と副交感神経の切り替えはスムーズですが、乱れてしまうことによってこの切り替えがうまくいかなくなり体調を崩してしまいます。その状態が自律神経失調症であるといえます。

自律神経を司る交感神経と副交感神経

自律神経(交感神経・副交感神経)は、体内時計に連動しています。
交感神経は主に「外での活動を中心に担う神経」で、日中に優位に活動する緊張モードの神経です。
例えば、「仕事をする」「勉強をする」「危険から身を守る」など、外で働いたり活動したりするのに適した身体状態のときに交感神経は活発に働きます。
一方、副交感神経は主に「内部の生体活動を中心に担う神経」で、夜間に優位に活動するリラックスモードの神経です。
例えば、「消化」「排せつ」「睡眠」「細胞の修復」など、体を健全に維持するための内部活動に適した身体状態の時に活発に働きます。
この二つの神経のバランスが慢性的に崩れてしまった状態が「自律神経失調症」です。
交感神経の活動が強まり、過緊張状態になっていることが多い傾向があります。

交感神経 器官 副交感神経
脈が速くなる、心収縮力があがる 心臓 脈が遅くなる、心収縮力が下がる
気管が拡張する 気管 気管が収縮する
呼吸を促進する 呼吸が抑制される
収縮する 末梢血管 拡張する
収縮する 冠動脈 拡張する
消化が抑制される 胃腸 消化を促進する
グリコーゲンが分解される 肝臓 グリコーゲンが合成される
胆汁分泌が減少 胆のう 胆汁分泌が増加
インスリン分泌が減少 膵臓 インスリン分泌が増加
散大する 瞳孔 縮小する
涙が出ない 涙腺 涙が出る
唾液分泌が減少 唾液腺 唾液分泌が増加
発汗を促進する 汗腺 (作用なし)
血管が収縮する 皮膚 (作用なし)
弛緩する(尿をためる) 膀脱 収縮する(尿を出す)
異化作用 代謝 同化作用

自律神経失調症の具体的症状

特徴的な症状を、主な症状・体に起きる症状・精神的に起きる症状・女性特有の症状から見ていきましょう。

自律神経失調症の
特徴的な主な症状

  • 倦怠感・微熱が続く・疲れやすい
  • めまいやふらつき
  • ほてり
  • 食欲不振
  • 寝つきが悪い・朝起きるのがつらい・安眠できない

このような普段から感じる不調が慢性的に感じたり、日常生活に困難が生じ、外出ができなくなったりすることもあります。検査をしても原因が分からないこともあり、周りが気づいたときには既に症状が大きくなっている場合もあります。症状がより強くつらいと感じやすいことも、特徴といえます。
また、症状は個々によってさまざまで症状が現れたり消えたりすることもあり、3つ4つと同時に複数の症状が重なって現れたりすることもあります。症状は倦怠感など感覚的なものから、身体・精神面、女性特有と多岐に渡ります。次のような症状があったり、症状が複数重なっていたりする場合は、早めに専門の医療機関へご相談することをお勧めします。

自律神経失調症の
特徴的な体に起きる症状

  • 頭痛・肩こり・眼精疲労
  • 耳鳴り
  • 動悸・息切れ
  • 筋肉痛・手足のしびれや痛み
  • 吐き気や下痢・便秘・胃の不快感

心臓の動き、胃や腸の働きは、自律神経によるものです。
自分の意思とは関係なく、無意識のうちに調節しています。ストレスが蓄積した状態や不規則な生活習慣によって自律神経のバランスを崩してしまうと、体にもさまざまな不調が現れてきます。
しかし、体の不調を内科や整形外科で検査しても原因が発見できず、病院選びに困る方も少なくはないようです。自律神経失調症は悪化すると、うつ病などの精神疾患も併発してしまうこともあります。体の不調の原因が分からない場合は、精神科や心療内科などの専門の医療機関への受診もお勧めします。ストレスの蓄積が原因での体の不調でしたら、ストレスの原因を取り除くことにより、回復する可能性もあります。

ストレスや気になる自律神経症状について
ぜひご相談ください!

自律神経失調症の
特徴的な精神的に起きる症状

  • イライラする
  • 不安感が強くなる
  • 怒りっぽくなる
  • 恐怖心におそわれる
  • 記憶力や集中力の低下
  • 物事の決断ができない
  • 意欲の低下
  • 気分が落ち込む
  • 悲しくなる

症状を見てみると病気でなくても誰もが複数当てはまるような状態もあり、日によっても大きく左右されることから見逃されてしまうことも少なくありません。
個人差はありますが、自律神経失調症の場合には、仕事や人間関係に支障が出るほどの精神的な症状があらわれます。自律神経は、人間関係や仕事のプレッシャーや悩み、不安から音や光なども具体的なストレスとして影響することもあります。自律神経のバランスが乱れてしまうこともあります。
日常生活に大きな影響を受けるために精神科や心療内科などでの治療が必要となってきます。

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女性特有の自律神経失調症の症状

  • 月経不順
  • 甲状腺ホルモンの乱れ
  • 更年期障害など

自律神経失調症は、男性と女性どちらにも発症することはありますが、女性の方が多いと言われています。女性はホルモンバランスや生理的な変化が関係します。
周期的な変動と加齢に伴うホルモンバランスの変動は、自律神経失調症が認められやすい傾向があるようです。
日常生活では、女性は冷え性であったり、容姿をきれいに保つためダイエットに励んだり、女性特有の人間関係は複雑で難しかったりします。
周期的な変動とホルモンバランスの変動、日常生活で受けるストレスが自律神経失調症に関係しているといえます。
また、女性で更年期に差し掛かってくると、少しずつ女性ホルモンの分泌が低下し、閉経に向かっていきます。
それまでのホルモンバランスが崩れてしまいますので、体調は崩れ気味になります。これが更年期障害と呼ばれるものですが、全ての女性に当てはまるものではなく個人差が大きいといえます。
更年期障害では、顔のほてりやのぼせといった身体症状に加え、不安感や意欲の低下、イライラなどが顕著に現れます。
そんな症状に伴い、脳がホルモンを分泌するように指令を出します。しかし、閉経に向かっている卵巣は女性ホルモンを分泌することはできず、常に脳から指令を出したままの状態になってしまいます。その影響から、自律神経のバランスを崩してしまうことになるのです。
特に、その時期の生活環境やストレスによるもの、その人が持っている性格などの要因が合わさって、更年期障害がひどくなってしまうことがあります。
つまり更年期障害での症状は、自律神経失調症の症状にも似ています。更年期障害と自律神経失調症には密接な関係があるからなのです。
不調を放置してしまうと悪化し、日常生活に支障が生じることもあるので、つらい症状が長引く場合は、無理をせず、専門の医療機関に相談しましょう。
うつ病や不安障害も女性の方が多い傾向ですので、症状によっては、精神科・心療内科での治療が必要になります。

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自律神経失調症は
4つのタイプに分かれる

自律神経失調症には次の4種類が存在します。

  • 本態性型
  • 神経症型
  • 心身症型
  • 抗うつ型

一つずつどのような症状なのか見ていきましょう。

本態性型

本態性型自律神経失調症とは、生まれつきの体質によって自律神経のバランスが乱れやすいことから生じるタイプになります。
このタイプの自律神経失調症の人には、低血圧や虚弱体質、体力に自信がない人などに多いです。そのため病院で検査をしても特に異常は見つかりません。

また仕事や人間関係などのストレスが直接的な原因となるわけでもありません。
体質そのものが原因ですから、生活リズムが崩れないように注意しなければなりません。

神経症型

神経症型自律神経失調症とは、心理的な要因によって生じるタイプになります。自分の身体の不調に敏感な人がなりやすく、些細な精神的ストレスであってもすぐに体調を崩してしまいがちです。
感受性がとても強く、人よりもかなり過敏ですから、その精神状態の移り変わりがまともに体に影響を及ぼしてしまうのです。

心身症型

心身症型自律神経失調症とは、仕事や人間関係など日常的なストレスによって生じるタイプになります。自律神経失調症に最も多いタイプと考えられています。
生真面目で責任感が強い性格に多いタイプであるといわれ、日常生活のストレスを抑え込んでしまうとして、自律神経のバランスを乱してしまうことになります。

抗うつ型

抗うつ型自律神経失調症とは、ストレスを積み重ねていくことによる「うつ症状」によって生じるタイプになります。心身症型自律神経失調症がさらに進行していくと、このタイプになると考えられています。
自律神経失調症のあらゆる症状に加え、意欲の低下や抑うつ症状が強くなります。性格的には生真面目で責任感の強い性格に多いタイプといえます。

自律神経失調症は
なぜ起きるのか、
その原因について

自律神経失調症の具体的な原因は、自律神経の働きが悪くなることによって、心と体のバランスを崩すことにあります。
では、なぜ自律神経の働きが悪くなってしまうかと言うと、大きく分けて三つの原因があると考えられています。

  • ストレス
  • 生活習慣
  • ホルモンバランス

一つずつその原因の内容について見ていきましょう。

ストレス

自律神経失調症は、ストレスが大きく影響して病気を発症させてしまうことが多いと考えられています。
ただし、ストレスというと全て悪いものと考えられがちですがそうではありません。適度なストレスによって仕事に集中したり打ち込んだりできますから、ここ一番で頑張ることができるものともいえます。
しかし、それらのストレスが積み重なり、過剰になってくることで、悩みや不安が大きくなってくることがあります。
さらにその状態が続いていると、交感神経と副交感神経のバランスがうまくとれなくなり、様々な身体症状や精神症状によって現れることになります。
また、ストレスは人間関係や仕事など精神的なものをイメージしがちですが、梅雨時期などの気圧の変化や病気、怪我、災害などによってももたらされます。
個人差も大きいといえ、性格や考え方などによっても、ストレス的な要因は変わってきます。

生活習慣

私たちの生活はリズムがとても大事で、そのリズムを大切に生活することで健康的に生活ができます。
自律神経においても交感神経と副交感神経のバランスをとるには、活動的な日中とリラックスする夜間との生活リズムがとても大事になってくるのです。
そのため、常に夜更かししていたり、残業や手伝いなどによって生活が不規則だったりする場合、自律神経の働きにも大きな影響を及ぼします。
不規則な生活を続けていると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、常に交感神経が優位となる緊張状態になってしまうのです。そのためリラックスできるような場面においても、副交感神経に切り替えることができなくなってしまいます。

ホルモンバランス

女性の健康は、エストロゲンとプロゲステロンという二種類ホルモンの影響を大きく受けています。
その中でもエストロゲンは、女性らしさをつくるホルモンといわれており、女性の体に大きく作用するものです。
女性のライフステージを見ると、「思春期」「成熟期」「更年期」「高齢期」の四つのステージに分けることができますが、それぞれの時期で女性ホルモンに大きな変化が見られます。
妊娠や更年期はとても大きなホルモンバランスの変化があるため、自律神経失調症の原因になりやすいと考えられています。
特に40代を迎えて更年期に差し掛かってくると、それまでのホルモンバランスが大きく変動してしまいます。そのホルモンバランスの乱れによって、自律神経の働きを乱してしまうことになります。

自律神経失調症に似た病気

自律神経失調症に似たような病気としてあげられるのが、「心身症」があります。
まずは、自律神経失調症と心身症について定義を見ていきましょう。

・自律神経失調症の定義

「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」

参考:日本心身医学会

不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからないことをいいます。器質的病変とは、その症状が臓器などの形態的異常にもとづいて生じている状態をいいます。
そのため、自律神経失調症で見られる不調(頭痛、肩こり、イライラ、耳鳴り等)は、特定の原因が分からず、不調が続いている状態ということになります。
また、顕著な精神障害でないものとは、自律神経失調症の症状があっても、うつ病やパニック障害などの精神疾患に認められれば、うつ病やパニック障害と診断されることになります。

・心身症の定義

「心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、 器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし神経症やうつ病など、 他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」

参考:日本心身医学会

心身症は、ストレスが関わる身体の病気といわれています。代表的な症状は、胃潰瘍や神経系の痛みなどです。ストレスによって、器質的な病変を伴った場合に発症が認められます。
しかし、うつ病など他の精神疾患によって頭痛や疼痛の症状があっても心身症とは診断されません。

このように、自律神経失調症は、内科等で検査を受けても器質的病変が認められない場合につけられる“診断名”であり、病名ではありません。
心身症は、精神的ストレスが蓄積した結果、器質的病変が認められた場合につけられる“病態名”です。
つまり、器質的病変が認められるかどうかといった違いがあります。
自律神経失調症は、ストレスなどの精神的な原因以外にも、生活習慣やホルモンバランスの乱れも影響します。心身症はそれぞれの特定の器官に集中して症状が現れます。
いずれも、ストレスが原因で引きこされる可能性が高いので、日頃の生活習慣の見直しや、内科等で原因が分からない場合は精神科や心療内科での受診を考えましょう。
また、自律神経失調症と心身症はうつ病を併発する場合もあります。うつ病を併発した場合は、うつ病の治療も必要になります。身体症状が目立つ場合は、内科的な病名もつけられて治療が必要になる場合もあります。それぞれの不調に適したアプローチが必要となりますので、早めの対策で不調の進行を防いでいきましょう。

自律神経失調症の治療方法

自律神経失調症の治療方法
自律神経失調症の治療方法
  • 身体症状の緩和
  • 薬物療法
  • 漢方療法
  • 心理療法
  • 精神療法

自律神経失調症の治療法には、症状やタイプによって適切な治療法を選ばなければなりません。また体や心に現れている症状に適した治療を行いながら、ストレスを軽減し生活環境を整えるなどにも取り組んでいく必要があります。
本人の体質や性格などにも注目することが必要になってきます。

身体症状の緩和

自律神経失調症では、動悸や息苦しさ、胃の不快感、頭痛、目の疲れ、しびれ、肩こり、立ちくらみ、落ち込み、不安など様々な症状が現れます。
この病気で悩んでいる人は、まずこれらの症状を緩和したいと考えています。
病気の原因に対して対処する事も必要ですが、この辛い症状を緩和するために薬を服用したり、生活リズムや生活環境を整えたりする必要があります。
様々な治療法を組み合わせていくことによって、自律神経の動きをスムーズにし、交感神経優位の過緊張状態をほぐしていきます。

薬物療法

自律神経失調症に対して、一般的な精神科や心療内科においては、積極的に薬物を服用して治療にあたります。
辛い身体症状を緩和して、さらに悪化する服循環をなくしていきます。身体症状が少しずつなくなっていくことで、ストレスが緩和され、うつ症状など二次的な被害も改善させることができます。
自律神経失調症においては、交感神経が常に緊張状態にありますから、薬の作用によって交感神経の働きを和らげていきます。

漢方療法

一般的な精神科や心療内科において処方される薬物は、さまざまな症状に合わせた対処療法を目的としています。
積極的に活用されるものですが、症状の緩和がうまくいかない場合、漢方薬を用いて治療することもあります。
漢方療法は西洋医学とは違い、体質なども総合的に判断しながら処方していきますので、自律神経のバランスが修正され治療が進む可能性もあります。

心理療法・精神療法

自律神経失調症は、薬物治療などにおいて体に現れている症状を緩和させ、同時に心理療法によって心のアプローチも行っていくことが特徴です。
心理療法・精神療法とは、カウンセリングなどの方法を通して、何が原因になっているのか探り、自分の問題を自分自身が気づくようにするためのものです。
認知行動療法と呼ばれることもあり、アメリカにおいてうつ病患者のために用いられたものです。抗うつ薬同等以上の成果があったとして今では一般的な治療法となっています。

自律神経失調症のセルフチェック(自己診断)

  • しなければならないのに、やる気が起こらない
  • めまいや動悸が辛い
  • 理由もなくイライラしている
  • 肩が凝り、頭痛もする
  • 仕事や勉強に集中できなくなった
  • 眠れなかったり寝付けなかったりする
  • 十分寝ているのに疲れが取れない
  • 食欲がわかない、飲み込めない
  • 胸が締め付けられたり、ざわざわする
  • 息苦しくなることがある

これらの症状に複数当てはまるということであれば、早めに精神科や心療内科など専門医に相談することをおすすめします。
自律神経失調症の原因は人それぞれですので、症状も一人一人によって違います。そのため「自分だけは大丈夫だろう」と安易に考えないようにして、早く適切な治療に取り組むことが重要です。
また、ストレスの蓄積や頑張り過ぎてしまうことで、うつ病を併発する可能性もあります。
うつ病と自律神経失調症の違いは、精神的な症状が一定レベルを超えてしまっている場合とされています。

自律神経失調症の治療とは別にうつ病の治療も必要となりますので、心身に負担の少ない治療法をお勧めします。

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自律神経失調症について
よくいただくご質問

自律神経失調症は何科に行けばいいのでしょうか?
基本的には、心療内科への受診が多いです。
ただし、内臓や脳などに器質的病変が認められないことが前提となりますので、場合によっては、各症状に該当する病院の受診と併用しながら治療を行う場合があります。
また、うつ病や他の精神疾患を併発した場合は、精神科での受診も必要となります。
下記のような症状がある場合は、心療内科・精神科以外の科目の受診をお勧めする場合もございます。あくまで一例ですので、受診の際は各クリニックへ事前にお問合せいただく方がよろしいかと思います。
  • 頭痛:脳神経外科や神経内科
  • めまい:耳鼻咽喉科や神経内科
  • 動悸/胸痛:循環器内科
  • 吐き気/下痢:消化器内科
  • のどの違和感:耳鼻咽喉科
  • しびれ:神経内科
  • 肩こり/腰痛:整形外科
  • 生理不順:産婦人科
  • 倦怠感/疲労感/微熱:総合内科
自律神経失調症の原因は何でしょうか?
自律神経失調症の主な原因は、ストレスと生活習慣と言われています。
それに伴って、ホルモンや環境の変化などが関係してきます。もともと虚弱気質な方や体に症状が出やすい方など、原因はさまざまです。
うつ病と自律神経失調症の違いは何ですか?
うつ病は、精神障害の分類の一つである気分障害の一種です。精神面での落ち込みや不安が著しく深くなっている病気です。自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、そのバランスが崩れた状態をいいます。
このように、うつ病は“病気”であり、自律神経失調症は“状態”といった違いがあります。
違いはあるものの、うつ病と自律神経失調症の両方を併発しているケースも多いため、精神科や心療内科での受診をお勧めします。

家族の対応・日常生活での注意点

家族や会社・周囲ができる治療のサポート

病気になれば病院やクリニックにおいてきちんと治療を受けるということは一般的な考えです。しかし自律神経失調症を始め精神疾患に含まれる病気は、「気の病」「心の風邪」などと軽く考えられがちです。
そのため、適切な治療が必要にもかかわらず、病気の本人が我慢してしまったり、周りの言葉や行動によって我慢させてしまうこともあります。
心の病気と呼ばれているものは、実際には「脳の病気」ですから、気の持ちようで治るようなものではありません。
身近な家族が症状に気付いたのであれば、まずはじっくりと話を聞くことから始めてみてください。辛い思いをしている本人であっても、「甘えかもしれない」「自分のせいだ」と自分を責めていることが多いのです。それでも思うように身体が動かず、不安や恐怖でとても悩んでいます。
会社の場合においても、ストレスが仕事量や人間関係にある場合であれば、業務の軽減や配置転換、休暇を促すなどの対応が必要です。
社内の産業医やカウンセラーなどに相談し、会社全体でサポートしていくことが大事です。

日常生活での注意点・意識的にリラックスを

日常生活での注意点・意識的にリラックスを
日常生活での注意点・意識的にリラックスを

治療しながら仕事をしなければならないこともありますし、今まで通りの生活をしなければならない可能性もあります。
自律神経失調症とうまく付き合いながら、これ以上悪化しないように日常生活を改善することが必要です。
特に日常生活においては、生活リズムの見直しが非常に重要です。質の良い睡眠がとれていなかったり、不規則な生活をしていたり、バランスの良い食事を取れていない場合には、そのライフスタイル自体もストレスになってしまうのです。
また、自律神経失調症の場合、交感神経が優位となっていて、自宅にいるリラックスできるような場面においても緊張状態になってしまうことがあります。
身体症状によって不安やイライラはあるかもしれませんが、意識的にリラックスするようにして、副交感神経の働きを優位にさせることが大切です。
あらゆる場面において、どうすればリラックスできるのか自分なりの方法を持っておくことが大事です。
例えば、自宅でお風呂に入っているときが一番落ち着くということであれば、その時間を大事にするようにします。
読書が好きなのであれば、積極的に本を読む時間を作ると良いでしょう。ウォーキングなど適度に体を動かすことが好きなのであれば、ウォーキングの時間も良いでしょう。
そのように自分なりにリラックスできる方法をいくつか持っておくと、あらゆる場面において対応できるようになってきます。

自律神経失調症は
うつ病を併発する!?

自律神経失調症を患っている人が、うつ病を併発させてしまうということは少なくはありません。
さまざまな症状によって、精神面や身体面がとても疲れている状態になってしまうにも関わらず、自律神経の交感神経が緊張状態にあり、頑張ろうとしてしまいます。
本来ならば身体はリラックスを求めているにも関わらず緊張状態にありますから、いつしか本当にエネルギーをなくしてしまい、うつ病を併発させてしまうのです。
また自律神経失調症の症状には、意欲の低下や抑うつ症状、不安、不眠、イライラなど、うつ病にみられる症状が現れることも珍しくありません。
そのため自律神経失調症の症状が悪化することで、そのままうつ病も併発させてしまうということもあります。
いずれにしても精神面や身体面に対して過度なストレスをかけないように心がけていくことが大事です。抑うつ症状が現れても「それぐらいは仕方がない」と思わないようにして、適切な治療に取り組むことが大事です。

うつ病かもと感じたら
まずはセルフチェック!

服薬しても完治しにくい場合

服薬などの自律神経失調症の治療に取り組んでいるにも関わらず、なかなか良くならないということが珍しくありません。
特に自律神経失調症においては、うつ病を併発させていることも少なくありません。うつ病治療に用いられる薬剤は調整が難しく、中には数ヶ月も薬の調整に時間を費やすことがあるのです。
その薬の調整の期間においては、辛い症状がなかなか緩和されず、「薬を飲んでも良くならない」と気持ちが不安になったり焦ったりします。
そんな時は、セカンドオピニオンとして別の精神科や心療内科にも受診してみましょう。

なかなか良くならない方へ
セカンドオピニオンも行っています!

薬に頼らない新しい治療法
「磁気刺激治療(TMS)」とは

新宿ストレスクリニックでは「磁気刺激治療(TMS)」を専門に取り組んでいます。
うつ病治療の患者様には、薬の服用を続けながら治療する方や、薬の服用がゼロになった患者さんも大勢いらっしゃいます。
磁気刺激治療(TMS)はそんな患者さんから注目されている新しいうつ病の治療方法です。薬による副作用が心配な方にもお勧めです。
治療期間も短く、抗うつ薬での治療と比べ比較的短期間で効果を実感できます。そのため今まで抗うつ薬治療でなかなか改善が見られなかった人には有効な治療法です。
治療は12歳以上(中学生)から受けることが可能となっている安全な治療なのです。

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本 将昂

【監修】本 将昂医師

2011年京都大学医学部卒業。現在、新宿ストレスクリニックの名古屋院院長。それぞれの患者さんにとって何か最善であるかを考え、患者さんfirstの精神で治療を行います。
精神保健指定医 日本精神神経学会認定精神科専門医

■関連リンク

本 将昴医師が在院する新宿ストレスクリニック名古屋院のページはこちら

新宿ストレスクリニックでは、うつ病かどうかが分かる「光トポグラフィー検査」や薬を使わない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」を行っております。
うつ病の状態が悪化する前に、ぜひお気軽にご相談ください。

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